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AMDA速報 環インド洋(スマトラ島沖)地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動
 
写真
 
2005年3月28日 午後6時発表

【インドネシア】 保健衛生教育
病気予防の知識を説明
薬の種類や飲み方の指導


 
 
環インド洋地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動30
 
2005年3月24日

AMDAは被災地での活動を継続しています
まずできること―あなたの温かいメッセージを被災地の友人へ

 3月7〜13日、インドネシア・スマトラ島の北に位置するサバン島で、医療支援の行き届いていない避難キャンプなど8ヵ所で約1,300家族に対し巡回診療と保健衛生教育(地域のリーダーと母親たちを対象にワークショップを開催し、薬の種類や飲み方、病気の知識などを説明)を実施した。4〜6日に実施した調査(かぶれやかゆみなどを訴える皮膚疾患の患者が多い、薬と病気の知識習得ニーズが高い)に基づいたもので、AMDAインドネシア支部の医師4名とAMDA本部金山夏子調整員が従事した。
 14〜20日、独立アチェ運動(GAM)の活動が活発な地域であり、道路が遮断されていた西海岸アチェ・ジャヤ県シャンポニエで、AMDAインドネシア支部の医師6名(歯科医と眼科医各1名含む)と現地看護師、AMDA本部金山夏子調整員が巡回診療を実施した。事前の調査で歯科と眼科の専門医が求められたこともあり、クリニックを開設して約200例の歯科と眼科の専門治療を含む、568名を診療した。
 バンダアチェ市とアチェ・ブサール県では、小学校と避難キャンプで加藤崇調整員補佐と看護師などの現地スタッフが、子どもたちにソーシャル・アクティビティとして巡回図書館(*1)とPYP(*2)を引き続き実施した。

(*1)巡回図書館:AMDAスタッフが一日に2ヵ所程度巡回し、本の貸し出しとともに、読み聞かせや折り紙、ダンスなどを子どもたちと一緒に行う
(*2)PYP:Persehabatn-Yujo Project(友情プロジェクト)
地震・津波の被害を受けたアチェと日本の子どもたちが、絵の交換などを通じ、悲しみを共有し、将来に向けて励ましあうことにより友情を促進し夢を育む

 スリランカ北部キリノッチでは、3月第3週目(14〜18日)は巡回健康教育として、うがいと手洗いの復習を行った。南部カルタラでは、比較的大きな二つの避難民キャンプにて健康教育を継続している。手洗いと歯磨きの復習の後、栄養バランスの取れた、規則正しい食習慣についてセミナーを開始した。

現在累計 医師56名、看護師14名、薬剤師1名、調整員37名、ソーシャルワーカー1名 計109名
(他に医学部教授と医学生グループ120名)
活動国 現地協力団体 派遣者及びその所属支部 (3月9日現在)
インドネシア インドネシア保健省
ケスダム軍病院/ザイナルアビディン病院/ファキナ病院
UNICEF(国連児童基金)
Sulawesi Sultan (インドネシア・スラウェシ島マカッサルの医療職グループ)
AMSA (Asian Medical Students' Association)インドネシア支部
AMDAインドネシア支部
医師(AMDAインドネシア29名、AMDAカンボジア支部2名、AMDAカナダ1名、AMDAネパール2名、芳野 高橋 計36名)
看護師(AMDA台湾1名、AMDAカナダ2名、AMDAネパール2名、現地看護師2名、大城 計8名)
調整員(諏原、柳田、奥谷、金山、石沢、山道、加藤、AMDAインドネシア1名、AMDAネパール1名、インドネシア医学生2名 計11名)
他に医学部教授医学生計20名
スリランカ トリンコマリ県保健行政局
キリノッチ県保健行政局
ムラティブ県保健行政局
AMDAスリランカ支部
CHC : Centre for Health Care
医師(イギリス、AMDAニュージーランド、AMDAカンボジア、AMDAカナダから各1名 計4名)
看護師(長谷川、佐々木、武田他1日本人4名、現地看護師2名 計6名)
調整員(Nithian、幸長、山中、吉見、植木、吉冨、各職、現地スタッフ11名 計17名)
ソーシャルワーカー(AMDAニュージーランド1名)
インド AMDAインド支部
AMDAネパール支部
マニパール医科大学
ICEF : India Canada Environment FacilityFriends' Society in Social Service
医師(AMDAインド11名、AMDAネパール4名、AMDAバングラデシュ1名、計16名)
薬剤師(AMDAインド1名)
調整員(松永、AMDAインド1名、AMDAネパール2名、AMDAバングラデシュ2名 計6名)


 
環インド洋地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動29
 
2005年3月18日

AMDAは被災地での活動を継続しています
まずできること―あなたの温かいメッセージを被災地の友人へ

 インドネシア・スマトラ島での支援活動に、加藤崇調整員補佐(かとう たかし 大阪市立大学医学部4回生 24歳 大阪府茨木市在住)が14日より加わった。
 医療支援の行き届いていない北部サバン島、東海岸ピディ県、西海岸アチェ・ジャヤ県では、AMDA本部(金山夏子調整員)、AMDAインドネシア支部医師や看護師及び現地スタッフが、巡回診療とはしかワクチンの接種、保健衛生教育(地域のリーダーと母親たちを対象にワークショップを開催し、薬の種類や飲み方、病気の知識などを説明)を実施している。また、バンダアチェ市とアチェ・ブサール県では、AMDA本部(加藤崇調整員補佐)、看護師などの現地スタッフが、子どもたちにソーシャル・アクティビティとして巡回図書館(*1)とPYP(*2)を実施している。

(*1)巡回図書館:AMDAスタッフが一日に2ヵ所程度巡回し、本の貸し出しとともに、読み聞かせや折り紙、ダンスなどを子どもたちと一緒に行う
(*2)PYP:Persehabatn-Yujo Project(友情プロジェクト)
地震・津波の被害を受けたアチェと日本の子どもたちが、絵の交換などを通じ、悲しみを共有し、将来に向けて励ましあうことにより友情を促進し夢を育む

 スリランカ南部カルタラでは、比較的大きな二つの避難民キャンプにて健康教育を継続している。歯のみがき方やいつみがくと良いかといった虫歯予防教育が終了し、次回からは、栄養バランスの取れた、規則正しい食習慣についてセミナーを開催する予定である。北部キリノッチでは、第二週目は巡回診療を行い、多いところで85名の受診があった。

 12日に開催された「国際救援シンポジウム〜岡山から世界へ〜」で、AMDAは、マニパ−ル大学(インド)、ハサヌディン大学(インドネシア)それぞれと、緊急救援時に派遣されるAMDA多国籍医師団への参加や医学交流及び研究の推進など、協力体制の構築に向けて協定を結んだ。また、今回の緊急救援活動に従事しているAMDA本部とAMDA各国支部長などが、インドネシア、スリランカ、インドにおける今後の復興支援について、13日協議をした。

現在累計 医師54名、看護師14名、薬剤師1名、調整員37名、ソーシャルワーカー1名 計107名
(他に医学部教授と医学生グループ120名)
活動国 現地協力団体 派遣者及びその所属支部 (3月9日現在)
インドネシア インドネシア保健省
ケスダム軍病院/ザイナルアビディン病院/ファキナ病院
UNICEF(国連児童基金)
Sulawesi Sultan (インドネシア・スラウェシ島マカッサルの医療職グループ)
AMSA (Asian Medical Students' Association)インドネシア支部
AMDAインドネシア支部
医師(AMDAインドネシア27名、AMDAカンボジア支部2名、AMDAカナダ1名、AMDAネパール2名、芳野 高橋 計34名)
看護師(AMDA台湾1名、AMDAカナダ2名、AMDAネパール2名、現地看護師2名、大城 計8名)
調整員(諏原、柳田、奥谷、金山、石沢、山道、加藤、AMDAインドネシア1名、AMDAネパール1名、インドネシア医学生2名 計11名)
他に医学部教授医学生計20名
スリランカ トリンコマリ県保健行政局
キリノッチ県保健行政局
ムラティブ県保健行政局
AMDAスリランカ支部
CHC : Centre for Health Care
医師(イギリス、AMDAニュージーランド、AMDAカンボジア、AMDAカナダから各1名 計4名)
看護師(長谷川、佐々木、武田他1日本人4名、現地看護師2名 計6名)
調整員(Nithian、幸長、山中、吉見、植木、吉冨、各職、現地スタッフ11名 計17名)
ソーシャルワーカー(AMDAニュージーランド1名)
インド AMDAインド支部
AMDAネパール支部
マニパール医科大学
ICEF : India Canada Environment FacilityFriends' Society in Social Service
医師(AMDAインド11名、AMDAネパール4名、AMDAバングラデシュ1名、計16名)
薬剤師(AMDAインド1名)
調整員(松永、AMDAインド1名、AMDAネパール2名、AMDAバングラデシュ2名 計6名)


 
写真
 
2005年3月18日 午前11時発表

【インドネシア】 巡回図書館


 
 
写真
 
2005年3月11日 正午発表

【インドネシア】 巡回図書館
【インド】

被災地の子どもたちに絵本を届けました。ご協力ありがとうございました。


 
 
環インド洋地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動28
 
2005年3月9日

「国際救援シンポジウム〜岡山から世界へ〜」参加について

 「国際救援シンポジウム〜岡山から世界へ〜」で、菅波茂AMDA理事長が基調報告を、このたびの緊急救援活動に従事しているAMDA各国支部長が活動報告をします。また、AMDAは、ハサヌディン大学及びマニパ−ル大学それぞれと、緊急救援活動や人材育成などについて協力体制の構築に向けて協定を結ぶこととなりました。


1.日時 2005年3月12日(土) 10:00〜17:00
2.場所 岡山国際交流センター (岡山市奉還町2−2−1) 2F 国際会議場
3.概要 開会式 (主催者挨拶、来賓紹介等)
基調講演 「世界に対する日本の役割」
スリランカ民主社会主義共和国 特命全権大使 カルナティカ・アムヌガマ閣下
基調報告 「医療和平に駆ける」 特定非営利活動法人AMDA理事長 菅波茂
日本政府の救援活動について (外務省)
救援活動報告
・スリランカ
AMDAスリランカ支部長/カナダ支部長/ニュージーランド支部
・インド
AMDAインド支部長/ネパール支部長/バングラデシュ支部長
・インドネシア
AMDAインドネシア支部長/インドネシア支部緊急救援コーディネーター/カンボジア支部長/台湾支部長 他
閉会式 (宣言採択)
4.入場無料  (事前申し込み不要)
5.主催 岡山県・公設国際貢献大学校 (主催者発表報道資料はこちら

以上

現在累計 医師50名、看護師14名、薬剤師1名、調整員36名、ソーシャルワーカー1名 計102名
(他に医学部教授と医学生グループ120名)
活動国 現地協力団体 派遣者及びその所属支部 (3月9日現在)
インドネシア インドネシア保健省
ケスダム軍病院/ザイナルアビディン病院/ファキナ病院
UNICEF(国連児童基金)
Sulawesi Sultan (インドネシア・スラウェシ島マカッサルの医療職グループ)
AMSA (Asian Medical Students' Association)インドネシア支部
AMDAインドネシア支部
医師(AMDAインドネシア23名、AMDAカンボジア支部2名、AMDAカナダ1名、AMDAネパール2名、芳野 高橋 計26名)
看護師(AMDA台湾1名、AMDAカナダ2名、AMDAネパール2名、現地看護師2名、大城 計8名)
調整員(諏原、柳田、奥谷、金山、石沢、山道、AMDAインドネシア1名、AMDAネパール1名、インドネシア医学生2名 計10名)
他に医学部教授医学生計20名
スリランカ トリンコマリ県保健行政局
キリノッチ県保健行政局
ムラティブ県保健行政局
AMDAスリランカ支部
CHC : Centre for Health Care
医師(イギリス、AMDAニュージーランド、AMDAカンボジア、AMDAカナダから各1名 計4名)
看護師(長谷川、佐々木、武田他1日本人4名、現地看護師2名 計6名)
調整員(Nithian、幸長、山中、吉見、植木、吉冨、各職、現地スタッフ11名 計17名)
ソーシャルワーカー(AMDAニュージーランド1名)
インド AMDAインド支部
AMDAネパール支部
マニパール医科大学
ICEF : India Canada Environment FacilityFriends' Society in Social Service
医師(AMDAインド11名、AMDAネパール4名、AMDAバングラデシュ1名、計16名)
薬剤師(AMDAインド1名)
調整員(松永、AMDAインド1名、AMDAネパール2名、AMDAバングラデシュ2名 計6名)


 
環インド洋地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動27
 
2005年3月6日

まずできること―あなたの温かいメッセージを被災地の友人へ

―AMDAは被災地での活動を継続しています―復興支援事業にむけて引き続きご協力を

 AMDAは、大地震と津波の発生した12月26日から緊急体制で、インドネシア、スリランカ、インドの3カ国にて、10カ国参加によるAMDA多国籍医師団やスリランカ事業派遣者チームなどのネットワークと活動実績を駆使した救援活動を実施している。現在までの国内外派遣者は102名(他に医学部教授と医学生グループ参加120名)となった。

【インドネシア】
26日からインドネシア人医師4名が加わり、28日から金山夏子調整員とともに、東海岸ピディに入り、3月1日より巡回診療開を開始。バンダアチェを中心に、東海岸と西海岸とで、いずれも医療支援の行き届いていない地域で診療活動の実施を計画している。
また、地元アチェの医療人材育成等の今後の復興支援事業について、AMDAインドネシア支部長Dr.Tanra、ハサヌディン大学学長を始めとするインドネシア側関係者が11日より来岡し、AMDA本部にて協議を行う。


【スリランカ】
スリランカ医療和平プロジェクトでは、北部キリノッチ、北東部トリンコマリ、南部カルタラでの活動を継続している。
キリノッチでは、隔週で巡回診療と巡回健康教育を実施するローテーションとなってきた。2月第3週は、小学校での健康教育、第4週は巡回診療であった。今回Mullative県の遠隔地の村での巡回診療を、地元行政機関から要請を受け行った。受診者には、栄養不足による貧血や皮膚病、気管支疾患が目立った。トリンコマリでは、保健行政局長からの要請を受け、トリンコマリ県内での「感染予防の直接的教育実施から、予防教育を行う地元の人材の育成への移行」が、当初見込みより一層加速され、長谷川副統括(看護職)により、実際の人材育成セミナーが実施されている。欧州のNGO(Medicine de Mondu:MDM)からもAMDAの手法の見学を受けた。


【インド】
3月7日(月)14時30分より すこやか苑4階多目的ホール(岡山市楢津)にて
インド派遣の松永調整員の帰国報告記者会見を開催します

AMDAインド支部、同ネパール支部、同バングラデシュ支部合同での巡回診療活動(タミルナドゥ州カダロア地区、ナガパティナム両地区において、合計20回実施し、受診者数は2845名)は2月で一旦終了。復興支援の具体策について、3月10日から14日までAMDAインド支部長が来岡し、協議を重ね今後の活動計画を決定する。


現在累計 医師50名、看護師14名、薬剤師1名、調整員36名、ソーシャルワーカー1名 計102名
(他に医学部教授と医学生グループ120名)
活動国 現地協力団体 派遣者及びその所属支部 (3月6日現在)
インドネシア インドネシア保健省
ケスダム軍病院/ザイナルアビディン病院/ファキナ病院
UNICEF(国連児童基金)
Sulawesi Sultan (インドネシア・スラウェシ島マカッサルの医療職グループ)
AMSA (Asian Medical Students' Association)インドネシア支部
AMDAインドネシア支部
医師(AMDAインドネシア23名、AMDAカンボジア支部2名、AMDAカナダ1名、AMDAネパール2名、芳野 高橋 計26名)
看護師(AMDA台湾1名、AMDAカナダ2名、AMDAネパール2名、現地看護師2名、大城 計8名)
調整員(諏原、柳田、奥谷、金山、石沢、山道、AMDAインドネシア1名、AMDAネパール1名、インドネシア医学生2名 計10名)
他に医学部教授医学生計20名
スリランカ トリンコマリ県保健行政局
キリノッチ県保健行政局
ムラティブ県保健行政局
AMDAスリランカ支部
CHC : Centre for Health Care
医師(イギリス、AMDAニュージーランド、AMDAカンボジア、AMDAカナダから各1名 計4名)
看護師(長谷川、佐々木、武田他1日本人4名、現地看護師2名 計6名)
調整員(Nithian、幸長、山中、吉見、植木、吉冨、各職、現地スタッフ11名 計17名)
ソーシャルワーカー(AMDAニュージーランド1名)
インド AMDAインド支部
AMDAネパール支部
マニパール医科大学
ICEF : India Canada Environment FacilityFriends' Society in Social Service
医師(AMDAインド11名、AMDAネパール4名、AMDAバングラデシュ1名、計16名)
薬剤師(AMDAインド1名)
調整員(松永、AMDAインド1名、AMDAネパール2名、AMDAバングラデシュ2名 計6名)


 
写真
 
2005年2月28日 正午発表

【インドネシア】 逢沢一郎外務副大臣視察
【スリランカ】 キリノッチにおける巡回健康教育
【インド】 巡回診療


 
 
環インド洋地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動26
 
2005年2月25日

まずできること―あなたの温かいメッセージを被災地の友人へ

 AMDAは、大地震と津波の発生した12月26日から緊急体制で、インドネシア、スリランカ、インドの3カ国にて、10カ国参加によるAMDA多国籍医師団やスリランカ事業派遣者チームなどのネットワークと活動実績を駆使した救援活動を実施している。現在までの国内外派遣者は98名(他に医学部教授と医学生グループ参加120名)となった。

【インドネシア】
金山夏子調整員、インドネシア人医師2名、アチェ地元看護師1名、アチェ語通訳兼ガイド、地元NGO2名の計7名で、19・20日の両日、ピディ県ジャンカ・ブヤの医療調査を行った。避難キャンプを含む集落は10箇所に、人口4954人。この地のヘルスクリニックは2箇所あり、いずれも医師はおらず看護師のみ。診療用の4部屋にベッドと机があるのみで医療機器は見当たらない状況であったとのこと。地元の協力を得て、今後の活動についての重要な調査となった。バンダ・アチェでは通常どおり、AMDAネパールチームとインドネシアチームの医師団が、巡回診療を実施した。19日、受診者数-午前105名Sukadamai 、午後67名Ilie&Pangodeah、20日、受診者数-午後24名Lamreung-AMDAインドネシアのモハメド教授の紹介により、ロータリークラブメンバーの医師4名も同行した。


【スリランカ】
スリランカ医療和平プロジェクトでは、北部キリノッチ、北東部ムラティブ、南部カルタラで巡回健康教育を継続している。
カルタラでは、2月14日から、「歯」について歯科衛生士の協力を得て健康教育を行っている。甘い紅茶を飲む習慣に加え、夜の歯磨きをしない子どもが多く、わかりやすい紙芝居やポスターを作成して、授業で活用している。避難キャンプは閉鎖や規模縮小が見られる一方で、場所による状況の差も出始めている。北部キリノッチでも南部同様に歯科衛生士の協力を得て同様の健康教育を行っている。また、活動の合間に小学校を訪問し、スポーツ大会の優勝者へのプレゼントの贈呈等交流活動も実施している。そのような中、津波が発生する直前におきた洪水により道路状況が悪化したことから訪問できていなかった小学校を尋ねた。洪水、津波と惨事が重なった折、AMDAのメンバーを案じてくれていた校長は、約2ヶ月振りの再会をとても喜んでくれ、またお互いの無事を喜び合ったということである。スリランカ北端ジャフナ県Maruthankeni病院施設内の子どもの遊び場及び院内設備等の拡充についての支援計画開始。地元では仮設住宅の建設ラッシュから、建設関連のローカルスタッフを確保するのが困難な状況が続いているが、月末からの確保の目途がたった。北東部トリンコマリでは、保健行政局長と長谷川副統括との会議で、避難キャンプの人々への感染予防の教育実施から、「予防教育を行う現場の人材の育成への移行」が、当初見込みよりさらに加速されることが確認された。AMDAのこれまでの活動が加速された格好となった。


【インド】
AMDAインド支部、同ネパール支部、同バングラデシュ支部合同での活動を一旦終了。松永調整員は復興事業に向けての調査を終え2月20日に帰路についた。巡回診療活動は、タミルナドゥ州カダロア地区、ナガパティナム両地区において、合計20回実施し、受診者数は2845名であった。3月10日から14日まで、AMDAインド支部長が来岡し、今後の活動について協議を行うこととなった。


現在累計 医師46名、看護師14名、薬剤師1名、調整員36名、ソーシャルワーカー1名 計98名
(他に医学部教授と医学生グループ120名)
活動国 現地協力団体 派遣者及びその所属支部
(2月5日までの予定含む出発人数)
インドネシア インドネシア保健省
ケスダム軍病院/ザイナルアビディン病院/ファキナ病院
UNICEF(国連児童基金)
Sulawesi Sultan (インドネシア・スラウェシ島マカッサルの医療職グループ)
AMSA (Asian Medical Students' Association)インドネシア支部
AMDAインドネシア支部
医師(AMDAインドネシア19名、AMDAカンボジア支部2名、AMDAカナダ1名、AMDAネパール2名、芳野 高橋 計26名)
看護師(AMDA台湾1名、AMDAカナダ2名、AMDAネパール2名、現地看護師2名、大城 計8名)
調整員(諏原、柳田、奥谷、金山、石沢、山道、AMDAインドネシア1名、AMDAネパール1名、インドネシア医学生2名 計10名)
他に医学部教授医学生計20名
スリランカ トリンコマリ県保健行政局
キリノッチ県保健行政局
ムラティブ県保健行政局
AMDAスリランカ支部
CHC : Centre for Health Care
医師(イギリス、AMDAニュージーランド、AMDAカンボジア、AMDAカナダから各1名 計4名)
看護師(長谷川、佐々木、武田他1日本人4名、現地看護師2名 計6名)
調整員(Nithian、幸長、山中、吉見、植木、吉冨、各職、現地スタッフ11名 計17名)
ソーシャルワーカー(AMDAニュージーランド1名)
インド AMDAインド支部
AMDAネパール支部
マニパール医科大学
ICEF : India Canada Environment FacilityFriends' Society in Social Service
医師(AMDAインド11名、AMDAネパール4名、AMDAバングラデシュ1名、計16名)
薬剤師(AMDAインド1名)
調整員(松永、AMDAインド1名、AMDAネパール2名、AMDAバングラデシュ2名 計6名)


 
環インド洋地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動25
 
2005年2月15日

まずできること―あなたの温かいメッセージを被災地の友人へ

 AMDAは、大地震と津波の発生した12月26日から緊急体制で、インドネシア、スリランカ、インドの3カ国にて、10カ国参加によるAMDA多国籍医師団やスリランカ事業派遣者チームなどのネットワークと活動実績を駆使した救援活動を実施している。現在までの国内外派遣者は98名(他に医学部教授と医学生グループ参加120名)となった。

【インドネシア】
2月9日逢沢一郎外務副大臣、15日民主党調査団(団長:鳩山由紀夫衆議院議員)がバンダ・アチェで実施しているAMDAの救援活動をご視察になった。活動の拠点であるザイナルアビディン病院(ルスムナンダール院長は新たに創設されたAMDAアチェ支部の支部長を務める)で、病院での緊急手術や診療、投薬及び壊滅状態になっていた病院システムの構築、巡回診療、はしかワクチンの接種事業などをご説明した。現地の事情に精通したアチェ出身の看護師2名が活動に加わり、重要な役割を果たすことによって、医療支援が行き届かない地域へ活動範囲を広げることが可能となった。これまで、巡回診療は計13ヵ所で約3,500人に対し、はしかワクチンの接種は約計9ヵ所で1,609人に対し行っている。現在は、湿疹などの皮膚疾患、 呼吸器疾患、肺炎の患者が多い。


【スリランカ】
スリランカ医療和平プロジェクトでは、キリノッチ、ムラティブ、トリンコマリ、カルタラの学校及び避難キャンプにて巡回健康教育を継続している。1月下旬より、スリランカ北端のジャフナ県とキリノッチ県の県境にあるMaruthankeni病院の視察を重ねてきており、この施設内の子どもの遊び場及び院内設備等の拡充についてAMDAとして支援を決定した。この施設は、津波以前に建物のみは建てられていたが、設備・人材の両面で充分に機能を果たしてはおらず、今回津波の被害の厳しかった地域をカバーすべき立地条件にあることから、この既存の病院建物を強化支援することで、津波被災者への効果的な医療支援になることが見込める。2月8日、ムラティブ県の健康医療に関する分野の関係者が一同に集うヘルスフォーラムで、副統括のNithianが津波後の活動報告と今後の予定を発表。2月7日、Konavil、10日、Karuppattamurippu(いずれもムラティブ地区内)にて巡回診療実施。各地で避難所キャンプが閉鎖されてきており、南部カルタラ県ではキャンプ閉鎖に伴い新たに設置されたJanarajadina campを視察。テント内はカーテンで世帯が仕切られており、畳3畳程のスペースに家族8人の生活。また、海岸から100m以内の地域は建設許可が下りないため元の土地に戻ることの出来ない人々が昼間だけ仮のテントを自宅付近に設置して生活しているケースもある。


【インド】
AMDAインド支部、同ネパール支部、同バングラデシュ支部の医師団と本部から派遣の松永調整員で7日までタミルナドゥ州カダロア地区での巡回診療を実施した。2月14日、松永調整員より、先月AMDAが絵本を集めるキャンペーンを行い英訳された絵本400冊を、カダロア地区の公立女子中学高等学校(11 -18歳在学)に贈呈した。(生徒数約2,000名、内被災者450名、犠牲者2名)


現在累計 医師46名、看護師14名、薬剤師1名、調整員36名、ソーシャルワーカー1名 計98名
(他に医学部教授と医学生グループ120名)
活動国 現地協力団体 派遣者及びその所属支部
(2月5日までの予定含む出発人数)
インドネシア インドネシア保健省
ケスダム軍病院/ザイナルアビディン病院/ファキナ病院
UNICEF(国連児童基金)
Sulawesi Sultan (インドネシア・スラウェシ島マカッサルの医療職グループ)
AMSA (Asian Medical Students' Association)インドネシア支部
AMDAインドネシア支部
医師(AMDAインドネシア19名、AMDAカンボジア支部2名、AMDAカナダ1名、AMDAネパール2名、芳野 高橋 計26名)
看護師(AMDA台湾1名、AMDAカナダ2名、AMDAネパール2名、現地看護師2名、大城 計8名)
調整員(諏原、柳田、奥谷、金山、石沢、山道、AMDAインドネシア1名、AMDAネパール1名、インドネシア医学生2名 計10名)
他に医学部教授医学生計20名
スリランカ トリンコマリ県保健行政局
キリノッチ県保健行政局
ムラティブ県保健行政局
AMDAスリランカ支部
CHC : Centre for Health Care
医師(イギリス、AMDAニュージーランド、AMDAカンボジア、AMDAカナダから各1名 計4名)
看護師(長谷川、佐々木、武田他1日本人4名、現地看護師2名 計6名)
調整員(Nithian、幸長、山中、吉見、植木、吉冨、各職、現地スタッフ11名 計17名)
ソーシャルワーカー(AMDAニュージーランド1名)
インド AMDAインド支部
AMDAネパール支部
マニパール医科大学
ICEF : India Canada Environment FacilityFriends' Society in Social Service
医師(AMDAインド11名、AMDAネパール4名、AMDAバングラデシュ1名、計16名)
薬剤師(AMDAインド1名)
調整員(松永、AMDAインド1名、AMDAネパール2名、AMDAバングラデシュ2名 計6名)


 
環インド洋地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動24
 
2005年2月10日

まずできること―あなたの温かいメッセージを被災地の友人へ

 AMDAは、大地震と津波の発生した12月26日から緊急体制で、インドネシア、スリランカ、インドの3カ国にて、10カ国参加によるAMDA多国籍医師団やスリランカ事業派遣者チームなどのネットワークと活動実績を駆使した救援活動を実施している。現在までの国内外派遣者は98名(他に医学部教授と医学生グループ参加120名)となった。

【インドネシア】
AMDAアチェ支部の創設、AMDA本部より調整員1名の追加派遣を決定した。
アチェ支部長には、活動拠点となっている、ザイナルアビディン病院の院長であるDr. Rusmunandar が就任した。
このたびの災害で現地の医療従事者(医師、看護師など)が多数死亡し、各国からの医療支援が打ち切られた後の人材不足が深刻となることが予想される。今後、AMDAは、AMDAアチェ支部とAMDAインドネシア支部、並びにAMDAインドネシア支部長タンラ教授が教鞭をとる、ハサヌディン大学(インドネシア・スラウェシ島マカッサル)と連携し、アチェ州在住の医療従事者をマカッサルで教育するなど、復興に不可欠な人材の育成を実施する。
これまで、巡回診療は計11ヵ所で約2,500人に対し、はしかワクチンの接種は約計7ヵ所で1,544人(1/20〜2/6)に対し行っている。

<追加派遣>
金山夏子 (かねやま なつこ) AMDA調整員 大阪府大東市在住
大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程
2月13日 成田空港19:00発(SQ011便)シンガポール・メダン経由
   14日 バンダ・アチェ13:20着予定


【スリランカ】
スリランカ医療和平プロジェクトでは、キリノッチ、ムラティブ、トリンコマリ、カルタラの学校及び難民キャンプにて巡回健康教育を継続している。ハンバントタでは、健康教育のパートナーであるPHI(公衆衛生監督官)が、感染症予防対策のために各家々を回り消毒散布も開始した。


【インド】
AMDAバングラデシュ支部 医師1名DR. Md. Rahmat Ullah  調整員2名 Mr. Sarder Abdur Razzak Mr. Md. Hasan Karim、インド支部3名が追加派遣され、チタンバラン(chitambalam)地域にて巡回診療を実施し、7日に終了。現在、松永調整員は引き続きインドにて復興支援に向け、調査中。


現在累計 医師46名、看護師14名、薬剤師1名、調整員36名、ソーシャルワーカー1名 計98名
(他に医学部教授と医学生グループ120名)
活動国 現地協力団体 派遣者及びその所属支部
(2月5日までの予定含む出発人数)
インドネシア インドネシア保健省
ケスダム軍病院/ザイナルアビディン病院/ファキナ病院
UNICEF(国連児童基金)
Sulawesi Sultan (インドネシア・スラウェシ島マカッサルの医療職グループ)
AMSA (Asian Medical Students' Association)インドネシア支部
AMDAインドネシア支部
医師(AMDAインドネシア19名、AMDAカンボジア支部2名、AMDAカナダ1名、AMDAネパール2名、芳野 高橋 計26名)
看護師(AMDA台湾1名、AMDAカナダ2名、AMDAネパール2名、現地看護師2名、大城 計8名)
調整員(諏原、柳田、奥谷、金山、石沢、山道、AMDAインドネシア1名、AMDAネパール1名、インドネシア医学生2名 計10名)
他に医学部教授医学生計20名
スリランカ トリンコマリ県保健行政局
キリノッチ県保健行政局
ムラティブ県保健行政局
AMDAスリランカ支部
CHC : Centre for Health Care
医師(イギリス、AMDAニュージーランド、AMDAカンボジア、AMDAカナダから各1名 計4名)
看護師(長谷川、佐々木、武田他1日本人4名、現地看護師2名 計6名)
調整員(Nithian、幸長、山中、吉見、植木、吉冨、各職、現地スタッフ11名 計17名)
ソーシャルワーカー(AMDAニュージーランド1名)
インド AMDAインド支部
AMDAネパール支部
マニパール医科大学
ICEF : India Canada Environment FacilityFriends' Society in Social Service
医師(AMDAインド11名、AMDAネパール4名、AMDAバングラデシュ1名、計16名)
薬剤師(AMDAインド1名)
調整員(松永、AMDAインド1名、AMDAネパール2名、AMDAバングラデシュ2名 計6名)


 
写真
 
2005年2月8日 午後1時発表

【インドネシア】 ユニセフと保健省に協力してはしかワクチンを接種
【スリランカ】 北東部トリンコマリにおける巡回健康教育
【インド】 タミルナドゥ州カダロアにおける巡回診療


 
 
環インド洋地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動23
 
2005年2月3日 午後10時発表

まずできること―あなたの温かいメッセージを被災地の友人へ

 AMDAは、大地震と津波の発生した12月26日から緊急体制で、インドネシア、スリランカ、インドの3カ国にて、10カ国参加によるAMDA多国籍医師団やスリランカ事業派遣者チームなどのネットワークと活動実績を駆使した救援活動を実施している。チタンバラン(インド)への追加派遣として、1月28日にAMDAバングラデシュ支部、インド支部から各3名が参加合流し、バンダ・アチェ(インドネシア)へは、2月4日AMDAネパール支部から5名予定、2月5日AMDAインドネシア支部から3名予定を加え、現在までの国内外派遣者は88名(他に医学部教授と医学生グループ参加120名)となった。

【インドネシア】
 スマトラ島北部バンダ・アチェで、12月28日より、AMDAインドネシア・カンボジア・カナダ・台湾各支部と岡山本部・AMDA沖縄県支部からの派遣者が緊急救援活動を行っている。地震・津波発生直後から2〜3週間は、病院(ケスダム軍病院、ファキナ病院、ザイナルアビディン病院)での緊急手術や診療、投薬及び壊滅状態になっていた病院システムの構築やICU病棟、破傷風患者などに対する特別病棟の設置に従事した。病院システムの再構築、入院患者受入れ体制の整備が完了したこともあり、現在は、医療支援が行き届いていない人々を対象にした巡回診療と仮設診療所での診療に活動が移行している。また、19日以降、ユニセフ(国連児童基金)とインドネシア保健省に協力し、はしかワクチンの接種を行っている。
 巡回診療は計11ヵ所で、はしかワクチンの接種は計7ヵ所でこれまで実施している。
<追加派遣>
(AMDAネパール支部)
医師2名 Dr. Ratna Kumar Thamsuhang  Dr. Raju Maharjan
看護師2名 Ms. Januka Karki Ms. Deepti Adhikari   調整員1名 Mr. Krishna Niraula
(AMDAインドネシア支部)  医師3名Dr. Juslaksmi Dharmapala Dr.Wahyuddin Dr.Fransiskus

<帰国記者会見>
日時:2月9日(水) 16:00より
場所:ケアハウス「茶山亭」1階ホール (AMDA西方100m 岡山市楢津429−1)
報告者(帰国者):
高橋 徳 (たかはし とく) 医師 デューク大学メディカルセンター外科助教授 在米
これまでのAMDAでの活動経験―コソボ緊急救援、トルコ地震緊急救援(いずれも1999年)


【スリランカ】
・北部キリノッチ 
 巡回健康教育に加え、24日から従来の巡回診療をKonavil村にて再開。25日、Maruthankeni避難所にて「トイレの使い方」について健康教育を実施し、終了後にトイレ用ブラシとトイレ用洗浄剤を贈呈。海岸沿いの地域では、従来トイレを使う習慣が無く、海で用を足していたため、避難所で初めてトイレを使用する人々が多い。集団生活がこのような状況下で続く中、トイレの使用について伝えることは、伝染病予防に不可欠である。海岸地域ではこの手法を先々週より継続して行っている。
・北東部トリンコマリ  
 24日、医療調整員長谷川あすかが、内戦及び今回の津波で孤児となった8歳から20歳までの女児65名が暮す孤児院を訪問し、生理用品やタオルを贈呈し、少女達と交流を持つ。生理用品の寄贈が喜ばれた。施設内は衛生的で整然としており、教育も行き届いている様子が伺えたが、やはり子どもたちの中には津波のショックが残っているこどももいた。交流をとおして心を温めたい。
 25・26日、健康教育実施者養成のためのセミナーを開催。地元の公衆衛生管理員やヘルスボランティアといった直接の担当者10名に加え助産師や保健行政官も希望者が参加。この地区は殊に、健康教育の人材育成に熱心で、保健衛生啓蒙用ポスターなどの自主制作にも積極的。昨年から継続してきた人材育成が、この時期実を結んだ観がある。
・南部カルタラ
 26日までにカルタラ県内の全ての避難所を回り、「手洗い・爪きり・うがい」などについて健康教育を行ったことになる。いずれの地域でも健康教育に加え、椅子取りゲームなどを取り入れるとともに、終了後場所に応じてぬいぐるみやタオルなどを贈呈している。28日には、上記2地域のAMDA派遣者が一同に会しカルタラでの健康教育実施に参加。


【インド】
 タミルナドゥ州カダロアCadaloreで、2日からReliefCamp内での処置及診療を行うチームと巡回診療を行うチームの二手に分かれて医療活動を行った。10日よりAMDAインド支部医師2名、薬剤師1名、AMDAネパール支部医師2名・調整員1名の計6名と本部から派遣の松永調整員を加えた7名で、巡回診療を実施。28日からAMDAバングラデシュ、AMDAインドチーム合同ミッションをチタンバラン(chitambalam)地域にて受入、以下のように巡回診療再開。内科系疾患が多いものの、まだ村によっては外傷患者も見られた。松永調整員とAMDAインド支部長Dr. Kamathを中心に、巡回診療と同時に中期的医療支援に向け、調査を行っている。
30日 Sonankuppam 村 128人
31日 Poombuhar 村 180人 
 1日 Puthupattai 村 131人
 2日 Killai 村 153人  これまでの受診者数 計2,143人
<追加派遣>
AMDAバングラデシュ支部
医師1名DR. Md. Rahmat Ullah  調整員2名 Mr. Sarder Abdur Razzak Mr. Md. Hasan Karim、
インド支部3名


現在累計 医師46名、看護師14名、薬剤師1名、調整員35名、ソーシャルワーカー1名 計97名
(他に医学部教授と医学生グループ120名)
活動国 現地協力団体 派遣者及びその所属支部
(2月5日までの予定含む出発人数)
インドネシア インドネシア保健省
ケスダム軍病院/ザイナルアビディン病院/ファキナ病院
UNICEF(国連児童基金)
Sulawesi Sultan (インドネシア・スラウェシ島マカッサルの医療職グループ)
AMSA (Asian Medical Students' Association)インドネシア支部
AMDAインドネシア支部
医師(AMDAインドネシア19名、AMDAカンボジア支部2名、AMDAカナダ1名、AMDAネパール2名、芳野 高橋 計26名)
看護師(AMDA台湾1名、AMDAカナダ2名、AMDAネパール2名、現地看護師2名、大城 計8名)
調整員(諏原、柳田、奥谷、金山、石沢、山道、AMDAインドネシア1名、AMDAネパール1名、インドネシア医学生2名 計10名)
他に医学部教授医学生計20名
スリランカ トリンコマリ県保健行政局
キリノッチ県保健行政局
ムラティブ県保健行政局
AMDAスリランカ支部
CHC : Centre for Health Care
医師(イギリス、AMDAニュージーランド、AMDAカンボジア、AMDAカナダから各1名 計4名)
看護師(長谷川、佐々木、武田他1日本人4名、現地看護師2名 計6名)
調整員(Nithian、幸長、山中、吉見、植木、吉冨、各職、現地スタッフ11名 計17名)
ソーシャルワーカー(AMDAニュージーランド1名)
インド AMDAインド支部
AMDAネパール支部
マニパール医科大学
ICEF : India Canada Environment FacilityFriends' Society in Social Service
医師(AMDAインド11名、AMDAネパール4名、AMDAバングラデシュ1名、計16名)
薬剤師(AMDAインド1名)
調整員(松永、AMDAインド1名、AMDAネパール2名、AMDAバングラデシュ2名 計6名)


 
環インド洋地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動22
 
2005年1月25日 午後4時発表

まずできること―あなたの温かいメッセージを被災地の友人へ

 AMDAは、大地震と津波の発生した12月26日から緊急体制で、インドネシア、スリランカ、インドの3カ国にて、10カ国参加によるAMDA多国籍医師団やスリランカ事業派遣者チームなどのネットワークと活動実績を駆使した救援活動を実施している。1月23日追加派遣のAMDAインドネシア支部医師3名を加え、現在までの国内外派遣者は80名(他に医学部教授と医学生グループ参加120名)となった。

【インドネシア】
 スマトラ島北部バンダ・アチェで、12月28日より、AMDAインドネシア・カンボジア・カナダ・台湾各支部と岡山本部・AMDA沖縄県支部からの派遣者が緊急救援活動を行っている。地震・津波発生直後から2〜3週間は、病院(ケスダム軍病院、ファキナ病院、ザイナルアビディン病院)での緊急手術や診療、投薬及び壊滅状態になっていた病院システムの構築やICU病棟、破傷風患者などに対する特別病棟の設置に従事した。病院システムの再構築、入院患者受入れ体制の整備が完了したこともあり、現在は、医療支援が行き届いていない人々を対象にした巡回診療と仮設診療所での診療に活動が移行している。また、19日以降、ユニセフ(国連児童基金)とインドネシア保健省に協力し、はしかワクチンの接種を行っている。
<巡回診療>
12日から、確定した3ヵ所と新規2〜3ヵ所の候補地で、各地3日から4日に一度のペースで巡回診療を実施している。
(1) セウブン・アヨン(Seubun Ayon)キャンプ
津波による直接的な被害を蒙り、一つの集落内で生き残った人々約400名が居住する、国連によって登録されている国内避難民キャンプである。AMDAはこれまでに三回巡回し、初診に続き、継続的な再診や投薬が必要な患者を対象にしている。地理的条件によりバンダ・アチェ市中心へのアクセスが困難なこともあって病院には行きづらい、また、症状が重く移動が困難な患者や高齢者については訪問診療も行った。ここでは、AMDAのインドネシア側協力者であるスラウェシ・スルタン・グループ(インドネシア・スラウェシ島マカッサルからの派遣医療グループ)が事前に行ったはしかワクチン接種の副作用を防ぐため、ビタミンAの配布を実施した。
(2) イリエ(Ilie)
津波による直接的な被害を受けていないため、被災者が親類や友人の家庭で受け入れられている。そのため、国連やインドネシア政府によるIDP(国内避難民)キャンプ内の避難民としての定義上においては、カテゴリーが異なるIDPを対象にし、避難民も地元コミュニティーの人々も区別することなく、医療を提供している。避難民は心的な障害や悪衛生環境によるアレルギーを訴える一方、地元コミュニティー側は、これまで最も利用してきた病院(ザイナルアビディン病院)が津波の被害により機能しなくなったため、慢性疾患の患者も津波以後に健康を損ねた患者も共に病院での受診が出来ないという問題を抱えていた。津波の直接的被災者のみを緊急医療の対象とするのではなく、医療システムの崩壊により悪影響を受けている二次的被災者にも注視せねばならず、このような地域で巡回医療をおこなう重要性は高い。
(3) デサ・ミルク(Desa Miruk)
地元コミュニティーの要請を受け18日に初めて巡回診療を行い、約90名を診察した。津波の被害を受けた地域ではないが、集落内の人々から20名の死者がでたとのこと。もともと医療過疎地であり、病院にかかったり、薬をこれまで服用したりした経験があまりみられない患者が多数であったというのがAMDA派遣医師たちの印象である。医療過疎地に急激に大量の医薬品を短期間に提供した場合に起こりうる医療汚染を憂慮し、一定の期間をおき再巡回する予定である。津波による直接的被害や国内避難民が居住しない地域ではあるが、国際社会が大規模に医療支援を行う今段階において、これまで政府やNGOが支援してこなかったことに不満や不安を抱いてきたコミュニティーからの要請であった。このような不満や不安を放置させることは、今後国連やインドネシア政府が国内避難民の再定住計画や中・長期の復興活動を行っていく際に、コミュニティーの疎外や対立という問題へと発展していく要因を十分にはらんでいることから、巡回診療の対象地域として重視している。
<AMDAケタパン仮設診療所>
1月7日以降、バンダ・アチェ市内のケタパン(Ketapang)地区に、仮設診療所を設置し、被災住民への診療活動を実施している。度重なる降雨の影響を受け、診療所周辺の環境・衛生状態の悪化が危惧されたため、13日に近隣からの申し出を受け仮設テントから空き家へ移動した。患者数は20〜60人/半日(累計:約300人)。再診などの患者も定着し、地元コミュニティーの信頼も得て存続の要請を受け、今度は週一回程度の診療を継続していく予定。
<はしか予防接種事業>
19日に一回目の活動をおこなった。実施地はアテウク・ジャウォ(Ateuk Jawo)。ユニセフ(国連児童基金)のはしかワクチン・キャンペーン事務所でワクチンを受け取り、インドネシア保健省の担当者が実施地域を指定し、AMDAチームと合流して移動。地元コミュニティーのヘルス・クリニック側の担当者と対象となる子どもの登録方法などを協議後、AMDAの医師・看護師が加わり実施。これまでユニセフとインドネシア保健省が抱えてきた問題としては、各NGOが独自にワクチン接種をおこなってきたことにより、予防接種が行われた地域と行われていない地域が明確でなく、把握できていないことである。その解決策としてユニセフとインドネシア保健省が実施地域を指定し、ワクチンを提供するというNGOとの協調・協力アプローチへと発展した。AMDAとしては今後も両者との密接な協力関係を維持、強化させ積極的に役割を果たしていく。

<帰国記者会見>現地の最新映像の放映をまじえ、実施中の活動を報告。
日時:26日(水) 13:00より
場所:すこやか苑4階多目的ホール(AMDA本部隣接 岡山市楢津310−1)
報告者(帰国者):金山 夏子 AMDA調整員
             大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程 28歳 大阪府大東市在住
           芳野 圭介 医師 福井県済生会病院研修医 28歳 福井市在住

【スリランカ】
 衛生状態の悪化と避難所での集団生活が重なり、感染症の急激な広がりが心配されることから、地元(キリノッチ、ムラティブ、トリンコマリー県)の保健行政局長からAMDAが昨年から実践してきた、地元行政機関の現地スタッフ組織とともに、各小学校等を巡回して行う保健衛生教育が感染症予防に大変有効であり、また他にこの事業を即実施できる団体がないことから、キリノッチ、ムラティブ両県内の全ての小学校、トリンコマリ県内では全ての避難キャンプで予防健康教育を実施してほしい旨要望及び緊急救援対策会議決定を受け、活動を拡張展開している。
 そもそもこれらの地域は、LTTE(タミルイーラム解放の虎)勢力地域で、LTTE側の保健行政機関と、政府側の保健行政機関の双方に対し活動の許可を取り付ける等の手続きが従来必要であり、そのような環境下でAMDAは2003年2月から活動を開始し双方との信頼関係を築いていてきた経過の上に今回の活動拡張に至っている。
 津波被災後緊急事態となって以来、キリノッチでの各種緊急救援活動についてはLTTE側援助担当窓口がコントロールしており、今回新たに国外のNGOが物品提供以外の実働的な活動を開始することは非常に許可がおりにくい状況であることがわかった
 このたびのAMDAの感染予防教育・医療活動に対するLTTEと政府側双方合意による活動の拡張要請が、いかにこれまでの活動への信頼に基づいたものかが改めて実証された形となった。
 1月19日、ムラティブ県ヴィダナヤンダ校(Vidyananda College)にて「トイレの使い方」について健康教育を行った。津波によりトイレが押し流され、また本来一つしかない学校のトイレを避難民と共有するなど衛生環境の悪化が見られる。そこで、これまで行ってきた「手洗い」「うがい」などの健康教育のテーマに加え、「トイレの使い方」についても感染症予防テーマに組み込むこととなった。 *漁村などでは元々トイレの使用習慣がないところが多い。
 プトゥクディイルップ(Puthukudiyiruppu)病院を中心にキリノッチ、ムラティブ県の避難民キャンプで活動していたニュージーランドから参加していたベンジャミン医師は、1月22日に帰国した。
<新規派遣者>出水幸司 調整員、冨田彩香 本部スリランカ医療和平事業担当 (2名同便)
          26日関空発(SQ985)シンガポール経由(SQ402)コロンボ着27日00:20


【インド】
 タミルナドゥ州カダロアCadaloreで、2日からReliefCamp内での処置及診療を行うチームと巡回診療を行うチームの二手に分かれて医療活動を行った。10日よりAMDAインド支部医師2名、薬剤師1名、AMDAネパール支部医師2名・調整員1名の計6名と本部から派遣の松永調整員を加えた7名で、巡回診療を再開した。けがの処置、化膿の処置の他、慢性疾患の患者受診が多く見られたとの報告。現在、松永調整員は27日からのAMDABangladesh、AMDA Indiaチーム合同ミッションの受入準備をチタンバラン(chitambalam)にて行っている。これまでの合計受診者数1,551名。

現在合計 医師38名、看護師10名、薬剤師1名、調整員30名、ソーシャルワーカー1名 計80名
(他に医学部教授と医学生グループ120名)
活動国 現地協力団体 派遣者及びその所属支部
(1月8日までの予定含む出発人数)
インドネシア AMDAインドネシア支部
ケスダム軍病院(イスカンダールムダ地区)
AMSA : Asian Medical Students' Association インドネシア支部
医師(AMDAインドネシア16名、AMDAカンボジア支部2名、AMDAカナダ1名、芳野圭介 計21名)
看護師(AMDA台湾1名、AMDAカナダ2名、大城七子 計4名)
調整員(諏原、柳田、奥谷、金山、石沢、山道、AMDAインドネシア1名、インドネシア医学生2名 計9名)
他に医学部教授医学生計20名
スリランカ トリンコマリ県保健行政局
キリノッチ県保健行政局
ムラティブ県保健行政局
AMDAスリランカ支部
CHC : Centre for Health Care
サルボダヤ (Sarvodaya)
医師(イギリス、AMDAニュージーランド、AMDAカンボジア、AMDAカナダから各1名 計4名)
看護師(長谷川、佐々木、武田他1日本人4名、現地看護師2名 計6名)
調整員(Nithian、幸長、山中、吉見、植木、吉冨、各職、現地スタッフ11名 計17名)
ソーシャルワーカー(AMDAニュージーランド1名)
インド AMDAインド支部
AMDAネパール支部
マニパール医科大学
ICEF : India Canada Environment FacilityFriends' Society in Social Service
医師(AMDAインド8名、AMDAネパール4名、日本人1名、計13名)
薬剤師(AMDAインド1名)
調整員(松永、AMDAインド1名、AMDAネパール2名 計4名)


 
写真
 
2005年1月21日 午後2時発表

【インドネシア】 巡回診療と並行して子どもたちへのビタミンA補給を実施
【スリランカ】 感染症対策を目的とした保健衛生教育
【インド】 巡回診療活動


 
 
環インド洋地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動21
 
2005年1月23日 午前10時発表

まずできること―あなたの温かいメッセージを被災地の友人へ

 AMDAは、大地震と津波の発生した26日から緊急体制で、インドネシア、スリランカ、インドの3カ国にて、10カ国参加によるAMDA多国籍医師団やスリランカ事業派遣者チームなどのネットワークと活動実績を駆使した救援活動を実施している。1月23日派遣予定のAMDAインドネシア支部医師3名を加え、現在までの国内外派遣者は80名(他に医学部教授と医学生グループ参加100名)となった。

【インドネシア】
 12月28日より、被害が最も甚大な地域のひとつとされるスマトラ島北部バンダアチェ市内で、AMDAインドネシア・カンボジア・カナダ・台湾各支部と岡山本部・AMDA沖縄県支部からの派遣者が救援活動を行っている。
 1月19日、ユニセフ(国連児童基金)に協力し、巡回診療で143名に対して、はしかワクチンの接種を行った。高橋徳医師・芳野圭介医師(本部派遣)、AMDAカンボジア支部医師2名、大城七子看護師(AMDA沖縄県支部派遣)、AMSA(アジア医学生連絡協議会)インドネシア支部医学生2名、金山夏子調整員・石沢睦夫調整員が従事した。
 避難所での集団生活が続くと、みずぼうそうなどの集団感染が懸念される。AMDAは、新たに23日よりAMDAインドネシア支部医師3名を加え、ユニセフの予防接種事業への協力とともに、ケタパン地区仮設診療所と巡回診療を中心に支援活動を継続する予定である。
<ケタパン地区仮設診療所>
7日開院。度重なる降雨の影響で、閉鎖または一日1〜3時間しか診察できない日が多い。患者数は7〜60人/1日。再診などの患者も定着し、地元に密着した診療所として認識されており、予防接種事業が開始された後も週一回程度の診療は継続していく予定。
<巡回診療>  
バンダアチェ市周辺の避難所など数ヵ所で12日から開始し、20日は、2ヵ所で50名が受診した(累計約450名)。外傷、高血圧など慢性疾患、皮膚疾患、栄養不良、精神的苦痛による不安神経症を訴える患者が多い。
<新規派遣(AMDAインドネシア支部)>
・Dr. Muhammad Gafur (麻酔科医)
・Dr. Juslaksmi Dharmapala (麻酔科医)
・Dr. Gatot Susilo Lawrence(法医学)
<帰国予定>
・石沢睦夫調整員 1月24日 23:40ジャカルタ発(JAL714) 25日08:15関西空港着
・金山夏子調整員 1月24日ジャカルタ発同便 ・芳野圭介医師 1月25日ジャカルタ発同便


【スリランカ】
 衛生状態の悪化と避難所での集団生活が重なり、感染症の急激な広がりが心配されることから、地元(キリノッチ、ムラティブ、トリンコマリー県)の保健行政局長からAMDAが昨年から実践してきた、地元行政機関の現地スタッフ組織とともに、各小学校等を巡回して行う保健衛生教育が感染症予防に大変有効であり、また他にこの事業を即実施できる団体がないことから、キリノッチ、ムラティブ両県内の全ての小学校、トリンコマリ県内では全ての避難キャンプで予防健康教育を実施してほしい旨要望及び緊急救援対策会議決定を受け、活動を拡張展開している。そもそもこれらの地域は、LTTE(タミルイーラム解放の虎)勢力地域で、LTTE側の保健行政機関と、政府側の保健行政機関の双方に対し活動の許可を取り付ける等の手続きが従来必要であり、そのような環境下でAMDAは2003年2月から活動を開始し双方との信頼関係を築いていてきた経過の上に今回の活動拡張に至っている。津波被災後緊急事態となって以来、キリノッチでの各種緊急救援活動についてはLTTE側援助担当窓口がコントロールしており、今回新たに国外のNGOが物品提供以外の実働的な活動を開始することは非常に許可がおりにくい状況であることがわかった。このたびのAMDAの感染予防教育・医療活動に対するLTTEと政府側双方合意による活動の拡張要請が、いかにこれまでの活動への信頼に基づいたものかが改めて実証された形となった。
<新規派遣者>
出水幸司 調整員、冨田彩香 本部スリランカ医療和平事業担当 (2名同便)
26日関空発(SQ985)シンガポール経由(SQ402)コロンボ着27日00:20
<キリノッチ県>
 次のように「手洗い」をテーマに巡回健康教育を実施した。
10日、Pallai地区ウドゥスライ(Uduthrai Maha Vidyalayam)小学校 避難者数1800人受講者数92人
11日、Mulative県Vidyananda College避難者数1072人。受講者数290人
12日、キリノッチ県Kandawalay地区Tharumapuram学校では、ここのケアを目的に、被災者の話をゆっくり聞いたり、椅子取りゲーム等をして共に時間を過ごすことに集中した。
13日、キリノッチ県Pallai地区Mantheinkene避難者数2250人、受講者数164人
14日、ヒンズー教のThai Pngalという1月の大祭で、ポンゴルとよばれる甘く炊いたご飯を食べる日にあたる。 通常であれば1月は当地では収穫月であり、この祭りの時は日の出前に寺院に参拝し、自宅に戻り甘いご飯を神に捧げ、また自宅だけでなく近隣に配り祝い、また地域ごとの壮大な凧あげ大会も開かれる祝い一色の時期である。が新年を祝うことができなった今年は、人々は14日のポンゴレに特別の感慨をもって接した。
 土砂に埋もれた6ヶ月の赤ん坊が地面の中から救われた話や、また波にさらわれ椰子の木のてっぺんで生き伸びていた幼子の話など、人々が体験した非日常は我々の想像をはるかに越えるものである。海岸べりの地域はいずれも農作物は皆無となり、流されずに残った椰子の木も塩害により枯れる運命となっている。人々は避難所となっていた学校から出なければならないが、未だに死臭が漂う海辺リの自分の村に帰りたがらない。ムラティブ県だけでも行方不明者は1200人を数える。
 これまで一時避難所として学校が使用されてきたが、学校が始まるにつれて避難者は新たなキャンプに移らねばならない段階にきており、人々の移動情報を的確に収集しながら、巡回健康教育サイトを決定しスケジュールを立てるという業務段取りで事業を進めている。いかに多くの被災者の人々に効率よく感染予防知識を得てもらうかという努力が現場の看護師・調整員等により続けられている。津波後感染症予防のため健康教育に特化して活動を行ってきた。24日から巡回診療を再開する。
<トリンコマリ県>
 長谷川副統括(看護師)とニュージーランドから参加のタミル語を話すAnn U.Georgeソーシャルワーカーが、地元の保健行政機関とともに、現地スタッフへの健康教育の技術移転を視野に入れながら、各小学校での健康教育および避難所視察を継続している。18日にはトリンコマリ市内のUNHCR設営の避難キャンプ内の学校にて「手洗い・うがい」をテーマに健康教育を行った。ここでも学校のトイレが流されており、生徒達は同じ敷地内のキャンプのトイレを使っている状態である。またここでも降り続く雨により水溜りが点在しており、蚊の大量発生によるマラリアが心配される。
<カルタラ県>
 植木調整員、吉冨調整員はカルタラの国立健康協会(National Institute of Health)のIndra氏とともに、避難民キャンプでの巡回健康教育を本格的に開始。10日の、カトゥクルンダ(Katukurunda)地区のBuddist Junior SchoolとRoman Catholic Schoolの2箇所をかわきりに一日2箇所で「手洗い」について健康教育を実施。ムカデ競争や人間知恵の輪など5種類の皆が参加するゲームを行い子どもも大人にも笑顔がもどる時間となった。


【インド】
 タミルナドゥ州カダロアCadaloreで、以下のように2日からReliefCamp内での処置及診療を行うチームと巡回診療を行うチームの二手に分かれて医療活動を行った。2〜9日までの受診者数1,083名。10日よりAMDAインド支部医師2名、薬剤師1名、AMDAネパール支部医師2名調整員1名の計6名と本部から派遣の松永調整員を加えた7名で、巡回診療を再開した。けがの処置、化膿の処置の他、慢性疾患の患者受診が多く見られたとの報告。現在、松永調整員は27日からのAMDABangladesh、AMDAIndiaチーム合同ミッションの受入準備をチタンバラン(chitambalam)にて行っている。
10日 Puthupattai村にて121名の受診数
11日 Pudchchottram村にて90名
12日 Puthupattai村にて65名  
13日 Sonankuppam村にて192名 これまでの合計受診者数1,551名


現在合計 医師38名、看護師10名、薬剤師1名、調整員30名、ソーシャルワーカー1名 計77名
(他に医学部教授と医学生グループ100名)
活動国 現地協力団体 派遣者及びその所属支部
(1月8日までの予定含む出発人数)
インドネシア AMDAインドネシア支部
ケスダム軍病院(イスカンダールムダ地区)
AMSA : Asian Medical Students' Association インドネシア支部
医師(AMDAインドネシア16名、AMDAカンボジア支部2名、AMDAカナダ1名、芳野圭介 計21名)
看護師(AMDA台湾1名、AMDAカナダ2名、大城七子 計4名)
調整員(諏原、柳田、奥谷、金山、石沢、山道、AMDAインドネシア1名、インドネシア医学生2名 計9名)
他に医学部教授医学生計20名
スリランカ トリンコマリ県保健行政局
キリノッチ県保健行政局
ムラティブ県保健行政局
AMDAスリランカ支部
CHC : Centre for Health Care
サルボダヤ (Sarvodaya)
医師(イギリス、AMDAニュージーランド、AMDAカンボジア、AMDAカナダから各1名 計4名)
看護師(長谷川、佐々木、武田他1日本人4名、現地看護師2名 計6名)
調整員(Nithian、幸長、山中、吉見、植木、吉冨、各職、現地スタッフ11名 計17名)
ソーシャルワーカー(AMDAニュージーランド1名)
インド AMDAインド支部
AMDAネパール支部
マニパール医科大学
ICEF : India Canada Environment FacilityFriends' Society in Social Service
医師(AMDAインド8名、AMDAネパール4名、日本人1名、計13名)
薬剤師(AMDAインド1名)
調整員(松永、AMDAインド1名、AMDAネパール2名 計4名)


 


 
 

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