速報一覧に戻る
関連速報31〜
関連速報21〜30
関連速報11〜20
関連速報01〜10
トップ > AMDA速報一覧
 
 
AMDA速報 環インド洋(スマトラ島沖)地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動
 
環インド洋地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動20
 
2005年1月19日 午後9時発表

まずできること―あなたの温かいメッセージを被災地の友人へ

 AMDAは、大地震と津波の発生した26日から緊急体制で、インドネシア、スリランカ、インドの3カ国にて、10カ国参加によるAMDA多国籍医師団やスリランカ事業派遣者チームなどのネットワークと活動実績を駆使した救援活動を実施している。現在までの国内外派遣者は77名(他に医学部教授と医学生グループ参加100名)となった。

【インドネシア】
 震源地に近く、最も大きな被害を受けたスマトラ島北部バンダアチェ市内で、AMDAインドネシア・カンボジア・カナダ・台湾各支部と岡山本部・AMDA沖縄県支部からの派遣者が引き続き救援活動を行っている。
 破傷風ワクチン(200名分)、はしかワクチン(1,000名分)の接種を、ケタパン地区仮設診療所と巡回診療にて近日中に実施する予定である。
<ファキナ病院>
9日に活動を開始したAMDAカナダ医師1名・看護師2名、AMDA台湾看護師1名が、壊滅状態になっていた同病院のシステムを再構築した。入院患者受入れ体制の整備も完了したことにより、13日から70名の入院が可能となった。ICU病棟や破傷風患者に対する特別病棟の設置も行った。
AMDAインドネシア医師団は、1日より救急病棟と一般病棟での手術や診療、投薬などを行っている。
*バンダアチェ市内で入院が可能な病院:ファキナ病院、ケスダム軍病院(12/28〜12/31AMDAインドネシア医師団が緊急救援活動を実施。イスカンダールムダ地区)
<ザイナルアビディン病院>
改修が進み、9日から本来ICUとして利用していた部屋で一般診療を開始。ICUは11日から再開され、AMDAカンボジア支部医師2名が中心となり外国からの医療チームと共同で患者への対応にあたっている。ここでの業務は二交代制の為、AMDAカナダ支部医師、本部から派遣した芳野圭介医師も適時参加している。外来は再開当初は80人前後であったが、現在はかなり混雑しているとのことである。ベッド数400床を数えた同病院だが、現在は40床程度が稼動し入院患者の受入れ体制が整いつつある。
<ケタパン地区仮設診療所>
7日開院。度重なる降雨の影響で、閉鎖または一日1〜3時間しか診察できない日が多い。患者数は7〜60人。
再診などの患者も定着し、地元に密着した診療所として認識されており、予防接種事業が開始された後も週一回程度の診療は継続していく予定。また、およそ50人に対し、ビタミンAの配給も実施した。
<巡回診療>
バンダアチェ市周辺の避難所など数ヵ所で12日から開始し、18日までにおよそ400名が受診した。高血圧など
慢性疾患、皮膚病、栄養不良、精神的苦痛による不安神経症を訴える患者が多い。AMDAインドネシア医師、AMDAカン
ボジア医師、AMDAカナダ医師・看護師、AMDA台湾看護師、日本人医師(芳野圭介医師・高橋徳医師)、日本人看護師
(大城七子看護師)が参加している。
 13日、AMDA沖縄県支部からの寄贈である、抗生剤16,400錠、使い捨て医療用手袋1,000枚が岡山に届き、14日派遣の3名(石沢睦夫調整員、高橋徳医師、大城七子看護師)により現地に持参された。また、同13日にリコーダーを送る会より寄贈された和英対訳絵本1,000余冊のうちの111冊も現地に持参された。
 AMSA(アジア医学生連絡協議会)インドネシア支部から派遣された医学生2名は、インドネシア語の出来ないAMDA多国籍医師団の医師や看護師と患者の橋渡し役として活躍している。
現地ご協力:ホテル・ニッコー・ジャカルタ(宿泊提供) 小林真理(AMDAボランティア・ジャカルタ在住)


【スリランカ】
今後衛生状態の悪化と避難所での集団生活が重なり、感染症の急激な広がりが心配されることから、地元(キリノッチ、ムラティブ、トリンコマリー県)の保健行政局長からAMDAが昨年から実践してきた、地元行政機関の現地スタッフ組織とともに、各小学校等を巡回して行う保健衛生教育が感染症予防に大変有効であり、また他にこの事業を即実施できる団体がないことから、キリノッチ、ムラティブ両県内の全ての小学校、トリンコマリ県内では全ての避難キャンプで予防健康教育を実施してほしい旨要望及び緊急救援対策会議決定を受け、活動を拡張展開している。そもそもこれらの地域は、LTTE(タミルイーラム解放の虎)勢力地域で、LTTE側の保健行政機関と、政府側の保健行政機関の双方に対し活動の許可を取り付ける等の手続きが従来必要であり、そのような環境下でAMDAは2003年2月から活動を開始し双方との信頼関係を築いていてきた経過の上に今回の活動拡張に至っている。津波被災後緊急事態となって以来、キリノッチでの各種緊急救援活動についてはLTTE側援助担当窓口がコントロールしており、今回新たに国外のNGOが物品提供以外の実働的な活動を開始することは非常に許可がおりにくい状況であることがわかった。このたびのAMDAの感染予防教育・医療活動に対するLTTEと政府側双方合意による活動の拡張要請が、いかにこれまでの活動への信頼に基づいたものかが改めて実証された形となった。
<キリノッチ県>
1月10日、佐々木、武田両看護師を中心に、ウドゥスライ(Uduthrai Maha Vidyalayam)小学校にて、「手洗い」、「うがい」をテーマに8歳から18歳の子どもを対象として巡回健康教育を実施した。参加したこどもは爪を切ったり、うがいや手洗いを実際にやってみる実習を楽しみながら学んでいた。同小学校では現在1,800人が避難生活を送っている。ニュージーランドからのベンジャミン医師(ニュージーランドとオーストラリアでの医師免許を有するタミル系内科医、災害医療マネージメント、災害トラウマケアを習得)は、8日からプトゥクディイルップ(Puthukudiyiruppu)病院を中心に、キリノッチ、ムラティブ両県内の避難民キャンプでその専門分野を活かし診療活動を行っている。
<トリンコマリ県>
1月10日長谷川副統括(看護師)とニュージーランドから参加のAnn U.Georgeソーシャルワーカーが、8日に「手洗い」をテーマに健康教育を行ったクッチャウェリ(Kuchchaveli)地区の一つイラニケル(Iranikeru)小学校を復習のため再度訪問したところ、「いつ手を洗うのかな?」という問いかけに対し子ども達は学習したとおりのことを元気一杯の笑顔でこたえてくれたということである。その後同日、アルノーリア(Al Nooriya)学校を訪問し健康教育を実施した。子ども50名、親20名が参加。日本人が来たというもの珍しさと、Annさんのわかり易いタミル語での授業に子ども達は興味津々で、最後に行った手洗いの実習も熱心に参加したという報告が届いている。
<カルタラ県>
植木調整員、吉冨調整員はカルタラの国立健康協会(National Institute of Health)のIndra氏とともに、避難民キャンプでの巡回健康教育を開始した。また、10日、カトゥクルンダ(Katukurunda)地区のBuddist Junior SchoolとRoman Catholic Schoolの2箇所で「手洗い」をテーマに、計60名を対象に健康教育を行った。


【インド】
 タミルナドゥ州カダロアCadaloreで、以下のように2日からReliefCamp内での処置及診療を行うチームと巡回診療を行うチームの二手に分かれて医療活動を行った。2−9日までの受診者数1,083名。10日よりAMDAインド支部医師2名、薬剤師1名、AMDAルパール支部医師2名調整員1名の計6名と本部から派遣の松永調整員を加えた7名で、巡回診療を再開した。けがの処置、化膿の処置の他、慢性疾患の患者受診が多く見られるとの報告。
10日はPuthupattai村にて121名の受診数 11日 Pudchchottram村にて90名
12日 Puthupattai村にて65名  13日 Sonankuppam村にて192名 これまでの合計受診者数1,551名


現在合計 医師35名、看護師10名、薬剤師1名、調整員30名、ソーシャルワーカー1名 計77名
(他に医学部教授と医学生グループ100名)
活動国 現地協力団体 派遣者及びその所属支部
(1月8日までの予定含む出発人数)
インドネシア AMDAインドネシア支部
イスカンダール軍病院
AMSA : Asian Medical Students' Association インドネシア支部
医師(AMDAインドネシア13名、AMDAカンボジア支部2名、AMDAカナダ1名、芳野圭介 計18名)
看護師(AMDA台湾1名、AMDAカナダ2名、大城七子 計4名)
調整員(諏原、柳田、奥谷、金山、石沢、山道、AMDAインドネシア1名、インドネシア医学生2名 計9名)
他に医学部教授医学生計20名
スリランカ トリンコマリ県保健行政局
キリノッチ県保健行政局
ムラティブ県保健行政局
AMDAスリランカ支部
CHC : Centre for Health Care
サルボダヤ (Sarvodaya)
医師(イギリス、AMDAニュージーランド、AMDAカンボジア、AMDAカナダから各1名 計4名)
看護師(長谷川、佐々木、武田他1日本人4名、現地看護師2名 計6名)
調整員(Nithian、幸長、山中、吉見、植木、吉冨、各職、現地スタッフ11名 計17名)
ソーシャルワーカー(AMDAニュージーランド1名)
インド AMDAインド支部
AMDAネパール支部
マニパール医科大学
ICEF : India Canada Environment FacilityFriends' Society in Social Service
医師(AMDAインド8名、AMDAネパール4名、日本人1名、計13名)
薬剤師(AMDAインド1名)
調整員(松永、AMDAインド1名、AMDAネパール2名 計4名)


 
環インド洋地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動19
 
2005年1月14日 午後9時発表

まずできること―あなたの温かいメッセージを被災地の友人へ

 AMDAは、大地震と津波の発生した26日から緊急体制で、インドネシア、スリランカ、インドの3カ国にて、10カ国参加によるAMDA多国籍医師団やスリランカ事業派遣者チームなどのネットワークと活動実績を駆使した救援活動を実施している。現在までの国内外派遣者は77名(他に医学部教授と医学生グループ参加100名)となった。

【インドネシア】
28日からこれまでのバンダアチェ市内でのAMDAの活動
活動場所 活動チーム 投入人員 備考
イスカンダールムダケスダム軍病院 AMDAインドネシア 13 手術及び診療
ケタパン地区仮設診療所 AMDAインドネシア、本部 一般診療
ザイナルアビディン病院 AMDAカンボジア ICU室にて診療
ファキナ病院 AMDAカナダ 一般診療
・被災当初入院が可能な施設はケスダム軍病院1箇所であったが、徐々に電気・水道が復旧しており、ファキナ病院でも入院が可能になりつつある。13日、AMDAカナダと台湾のチームが、入院患者の受け入れ体制という院内システム作りを担当し、70名の入院が可能となった。
・ケタパン仮設診療所は7日から開設しているが、10日から12日は雨のため中止している。
受診者数 7日/15人(1時間のみ)、8日/35人、9日/60人、
・巡回診療は12日からLangam地区で開始した。
 受診者数 12日/200名、13日/56名(1時間のみ)、同日、子ども20名大人20名計40名にビタミンAの配給を実施。
 13日には在インドネシア日本大使館の渡辺公使がAMDAの巡回診療事業を視察にみえた。
・金山調整員はバンダアチェでのUNのコーディネーションミーティング、ヘルスミーティングなどに参加している。会議では、市内の病院の改修復興が第一優先課題であることが確認された。今後はフィールドの臨時医療センターは削減の方向になる模様。従って巡回診療が必要になってくるため、AMDAとしては巡回診療を中心に活動する見込み。
《新規派遣者》 3名同便
1月14日 関空発12:00(SQ985)―18:00シンガポール経由21:15(SQ168)―ジャカルタ着21:50
1月16日 ジャカルタ発06:20―バンダアチェ着10:10

高橋 徳 (たかはしとく)医師
デューク大学メディカルセンター外科助教授 在米
これまでのAMDAでの活動経験―コソボ緊急救援、トルコ地震緊急救援
石沢睦夫 (いしざわむつお)調整員
元陸上自衛隊一等陸佐 在広島市
これまでのAMDAでの活動経験―西チモール緊急救援、スリランカ医療和平事業
大城七子 (おおしろななこ)看護師
沖縄セントラル病院勤務 AMDA沖縄支部所属


【スリランカ】
 今後衛生状態の悪化と避難所での集団生活が重なり、感染症の急激な広がりが心配されることから、地元(キリノッチ、ムラティブ、トリンコマリー県)の保健行政局長からAMDAが昨年から実践してきた、地元行政機関の現地スタッフ組織とともに、各小学校等を巡回して行う保健衛生教育が感染症予防に大変有効であり、また他にこの事業を即実施できる団体がないことから、キリノッチ、ムラティブ両県内の全ての小学校、トリンコマリ県内では全ての避難キャンプで予防健康教育を実施してほしい旨要望及び緊急救援対策会議決定を受け、活動を拡張展開している。
<トリンコマリ県/北東部>
 1月10日長谷川副統括(看護師)とニュージーランドから参加のAnn U.Georgeソーシャルワーカーが、8日に「手洗い」をテーマに健康教育を行ったクッチャウェリ(Kuchchaveli)地区の一つイラニケル(Iranikeru)小学校を復習のため再度訪問したところ、「いつ手を洗うのかな?」という問いかけに対し子どもたちは学習したとおりのことを元気一杯の笑顔でこたえてくれたということである。その後同日、アルノーリア(Al Nooriya)学校を訪問し健康教育を実施した。子ども50名、親20名が参加。日本人が来たというもの珍しさと、Annさんのわかり易いタミル語での授業に子どもたちは興味津々で、最後に行った手洗いの実習も熱心に参加したという報告が届いている。
<キリノッチ県/北部>
 1月10日、佐々木、武田両看護師を中心に、ウドゥスライ(Uduthrai Maha Vidyalayam)小学校にて、「手洗い」、「うがい」をテーマに8歳から18歳の子どもを対象として巡回健康教育を実施した。参加したこどもは爪を切ったり、うがいや手洗いを実際にやってみる実習を楽しみながら学んでいた。同小学校では現在1800人が避難生活を送っている。ニュージーランドからのベンジャミン医師(ニュージーランドとオーストラリアでの医師免許を有するタミル系内科医、災害医療マネージメント、災害トラウマケアを習得)は、8日からプトゥクディイルップ(Puthukudiyiruppu)病院を中心に、キリノッチ、ムラティブ両県内の避難民キャンプでその専門分野を活かし診療活動を行っている。
<カルタラ県/南部>
 植木調整員、吉冨調整員はカルタラの国立健康協会(National Institute of Health)のIndra氏とともに、避難民キャンプでの巡回健康教育を開始した。また、10日、カトゥクルンダ(Katukurunda)地区のBuddist Junior SchoolとRoman Catholic Schoolの2箇所で「手洗い」をテーマに、計60名を対象に健康教育を行った。


【インド】
 タミルナドゥ州カダロアCadaloreで、以下のように2日からReliefCamp内での処置及診療を行うチームと巡回診療を行うチームの二手に分かれて医療活動を行った。2〜9日までの受診者数1083名。10日よりAMDAインド支部医師2名、薬剤師1名、AMDAネパール支部医師2名調整員1名の計6名と本部から派遣の松永調整員を加えた7名で、巡回診療を再開した。
10日はPuthupattai村にて121名の受診数。
11日 Pudchchottram村にて90名
12日 Puthupattai村にて65名
13日 Sonankuppam村にて192名      これまでの合計受診者数1551名
けがの処置、化膿の処置の他、慢性疾患の患者受診が多く見られるとの報告。


現在合計 医師35名、看護師10名、薬剤師1名、調整員30名、ソーシャルワーカー1名 計77名
(他に医学部教授と医学生グループ100名)
活動国 現地協力団体 派遣者及びその所属支部
(1月8日までの予定含む出発人数)
インドネシア AMDAインドネシア支部
イスカンダール軍病院
AMSA : Asian Medical Students' Association インドネシア支部
医師(AMDAインドネシア13名、AMDAカンボジア支部2名、AMDAカナダ1名、芳野圭介 計18名)
看護師(AMDA台湾1名、AMDAカナダ2名、大城七子 計4名)
調整員(諏原、柳田、奥谷、金山、石沢、山道、AMDAインドネシア1名、インドネシア医学生2名 計9名)
他に医学部教授医学生計20名
スリランカ トリンコマリ県保健行政局
キリノッチ県保健行政局
ムラティブ県保健行政局
AMDAスリランカ支部
CHC : Centre for Health Care
サルボダヤ (Sarvodaya)
医師(イギリス、AMDAニュージーランド、AMDAカンボジア、AMDAカナダから各1名 計4名)
看護師(長谷川、佐々木、武田他1日本人4名、現地看護師2名 計6名)
調整員(Nithian、幸長、山中、吉見、植木、吉冨、各職、現地スタッフ11名 計17名)
ソーシャルワーカー(AMDAニュージーランド1名)
インド AMDAインド支部
AMDAネパール支部
マニパール医科大学
ICEF : India Canada Environment FacilityFriends' Society in Social Service
医師(AMDAインド8名、AMDAネパール4名、日本人1名、計13名)
薬剤師(AMDAインド1名)
調整員(松永、AMDAインド1名、AMDAネパール2名 計4名)


 
写真
 
2005年1月14日 午前11時発表

【インド】
Puthupattaiでの巡回診療活動 1月12日


 
 
環インド洋地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動18
 
2005年1月12日 午後4時発表

まずできること―あなたの温かいメッセージを被災地の友人へ

 AMDAは、大地震と津波の発生した26日から緊急体制で、インドネシア、スリランカ、インドの3カ国にて、10カ国参加によるAMDA多国籍医師団やスリランカ事業派遣者チームなどのネットワークと活動実績を駆使した救援活動を実施している。現在までの国内外派遣者は77名(他に医学部教授と医学生グループ参加100名)となった。

【インドネシア】
28日からこれまでのバンダアチェ市内でのAMDAの活動
活動場所 活動チーム 投入人員 備考
イスカンダールムダケスダム軍病院 AMDAインドネシア 13 手術及び診療
ケタパン地区仮設診療所 AMDAインドネシア、本部 一般診療
ザイナルアビディン病院 AMDAカンボジア ICU室にて診療
ファキナ病院 AMDAカナダ 一般診療

《次期派遣者》 3名同便
1月14日 関空発12:00(SQ985)―18:00シンガポール経由21:15(SQ168)―ジャカルタ着21:50
1月16日 ジャカルタ発06:20―バンダアチェ着10:10

高橋 徳 (たかはしとく)医師
デューク大学メディカルセンター外科助教授 在米
これまでのAMDAでの活動経験―コソボ緊急救援、トルコ地震緊急救援
石沢睦夫 (いしざわむつお)調整員
元陸上自衛隊一等陸佐 在広島市
これまでのAMDAでの活動経験―西チモール緊急救援、スリランカ医療和平事業
大城七子 (おおしろななこ)看護師
沖縄セントラル病院勤務 AMDA沖縄支部所属


【スリランカ】
 今後衛生状態の悪化と避難所での集団生活が重なり、感染症の急激な広がりが心配されることから、地元(キリノッチ、ムラティブ、トリンコマリー県)の保健行政局長からAMDAが昨年から実践してきた、地元行政機関の現地スタッフ組織とともに、各小学校等を巡回して行う保健衛生教育が感染症予防に大変有効であり、また他にこの事業を即実施できる団体がないことから、キリノッチ、ムラティブ両県内の全ての小学校、トリンコマリ県内では全ての避難キャンプで予防健康教育を実施してほしい旨要望及び緊急救援対策会議決定を受け、活動を拡張展開している。

<トリンコマリ県/北東部>
1月10日長谷川副統括(看護師)とニュージーランドから参加のAnn U.Georgeソーシャルワーカーが、8日に「手洗い」をテーマに健康教育を行ったクッチャウェリ(Kuchchaveli)地区の一つイラニケル(Iranikeru)小学校を復習のため再度訪問したところ、「いつ手を洗うのかな?」という問いかけに対し子どもたちは学習したとおりのことを元気一杯の笑顔でこたえてくれたということである。その後同日、アルノーリア(Al Nooriya)学校を訪問し健康教育を実施した。子ども50名、親20名が参加。日本人が来たというもの珍しさと、Annさんのわかり易いタミル語での授業に子ども達は興味津々で、最後に行った手洗いの実習も熱心に参加したという報告が届いている。

<キリノッチ県/北部>
1月10日、佐々木、武田両看護師を中心に、ウドゥスライ(Uduthrai Maha Vidyalayam)小学校にて、「手洗い」、「うがい」をテーマに8歳から18歳の子どもを対象として巡回健康教育を実施した。参加したこどもは爪を切ったり、うがいや手洗いを実際にやってみる実習を楽しみながら学んでいた。同小学校では現在1800人が避難生活を送っている。ニュージーランドからのベンジャミン医師(ニュージーランドとオーストラリアでの医師免許を有するタミル系内科医、災害医療マネージメント、災害トラウマケアを習得)は、8日からプトゥクディイルップ(Puthukudiyiruppu)病院を中心に、キリノッチ、ムラティブ両県内の避難民キャンプでその専門分野を活かし診療活動を行っている。

<カルタラ県/南部>
植木調整員、吉冨調整員はカルタラの国立健康協会(National Institute of Health)のIndra氏とともに、避難民キャンプでの巡回健康教育を開始した。また、10日、カトゥクルンダ(Katukurunda)地区のBuddist Junior SchoolとRoman Catholic Schoolの2箇所で「手洗い」をテーマに、計60名を対象に健康教育を行った。

*NHK短波ラジオ放送で「公衆衛生教育」の紹介が決定。北部キリノッチでも受信可能。
英語放送12日(水)一日6回、日本語放送13日「TOKYO発きょうの日本」11:00-12:00


【インド】
 タミルナドゥ州内被災地で、以下のように2日からRelief Camp内での処置及診療を行うチームと巡回診療を行うチームの二手に分かれて医療活動を行った。2〜9日までの受診者数1083名。10日よりAMDAインド支部医師2名、薬剤師1名、AMDAネパール支部医師2名調整員1名の計6名と本部から派遣の松永調整員を加えた7名で、巡回診療を再開した。10日はPuthupattai村にて121名の受診数。

現在合計 医師35名、看護師10名、薬剤師1名、調整員30名、ソーシャルワーカー1名 計77名
(他に医学部教授と医学生グループ100名)
活動国 現地協力団体 派遣者及びその所属支部
(1月8日までの予定含む出発人数)
インドネシア AMDAインドネシア支部
イスカンダール軍病院
AMSA : Asian Medical Students' Association インドネシア支部
医師(AMDAインドネシア13名、AMDAカンボジア支部2名、AMDAカナダ1名、芳野圭介 計18名)
看護師(AMDA台湾1名、AMDAカナダ2名、大城七子 計4名)
調整員(諏原、柳田、奥谷、金山、石沢、山道、AMDAインドネシア1名、インドネシア医学生2名 計9名)
他に医学部教授医学生計20名
スリランカ トリンコマリ県保健行政局
キリノッチ県保健行政局
ムラティブ県保健行政局
AMDAスリランカ支部
CHC : Centre for Health Care
サルボダヤ (Sarvodaya)
医師(イギリス、AMDAニュージーランド、AMDAカンボジア、AMDAカナダから各1名 計4名)
看護師(長谷川、佐々木、武田他1日本人4名、現地看護師2名 計6名)
調整員(Nithian、幸長、山中、吉見、植木、吉冨、各職、現地スタッフ11名 計17名)
ソーシャルワーカー(AMDAニュージーランド1名)
インド AMDAインド支部
AMDAネパール支部
マニパール医科大学
ICEF : India Canada Environment FacilityFriends' Society in Social Service
医師(AMDAインド8名、AMDAネパール4名、日本人1名、計13名)
薬剤師(AMDAインド1名)
調整員(松永、AMDAインド1名、AMDAネパール2名 計4名)


 
環インド洋地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動17
 
2005年1月10日 午後8時発表

まずできること―あなたの温かいメッセージを被災地の友人へ

 AMDAは、大地震と津波の発生した26日から緊急体制で、インドネシア、スリランカ、インドの3カ国にて、10カ国参加によるAMDA多国籍医師団やスリランカ事業派遣者チームなどのネットワークと活動実績を駆使した救援活動を実施している。現在までの国内外派遣者は73名(他に医学部教授と医学生グループ参加20名)となった。

【インドネシア】
 バンダアチェのイスカンダール・ムダ(IskandarMuda)地区軍病院を拠点に外科手術を含む医療活動を28日から継続する他、7日より仮設診療所での医療活動も開始した。また各地の避難所を対象に近々巡回診療も開始している。
 現在AMDAインドネシア支部のメンバー、AMDA各国からの派遣者、芳野医師、調整員、そしてスラウェシ島マカッサルからの医師および医学生等合わせて100名近くが、AMDAチームとして現在修復中の同病院に寝泊りしている。AMDA多国籍医師団参加:AMDAカナダ医師1名、同看護師2名、AMDA台湾看護師1名、AMDAカンボジア医師2名、日本より医師1名
10日、奥谷、山道調整員日本帰国。

《帰国予定》
諏原日出夫  1月10日23:40ジャカルタ発(JAL714)  11日 08:15関空着
柳田展秀  1月11日 同上フライト  12日 08:15関空着

《次期派遣者》
高橋 徳 (たかはしとく)医師
デューク大学メディカルセンター外科助教授 在米  1月14日関空発予定
これまでのAMDAでの活動経験―コソボ緊急救援、トルコ地震緊急救援
石沢睦夫 (いしざわむつお)調整員
元陸上自衛隊一等陸佐 在広島市 1月14日関空発予定
これまでのAMDAでの活動経験―西チモール緊急救援、スリランカ医療和平事業
大城七子 (おおしろななこ)看護師
沖縄セントラル病院勤務 AMDA沖縄支部所属 出発日調整中

*帰国報告及び出発記者会見―13日、岡山にて設定予定


【スリランカ】
 今後衛生状態の悪化と避難所での集団生活が重なり、感染症の急激な広がりが心配されることから、地元(キリノッチ、ムラティブ、トリンコマリー県)の保健行政局長からAMDAが昨年から実践してきた、地元行政機関の現地スタッフ組織とともに、各小学校等を巡回して行う保健衛生教育が感染症予防に大変有効であり、また他にこの事業を即実施できる団体がないことから、キリノッチ、ムラティブ両県内の全ての小学校、トリンコマリ県内では全ての避難キャンプで予防健康教育を実施してほしい旨要望及び緊急救援対策会議決定を受け、活動を拡張展開している。

<トリンコマリー県>
 1月8日、長谷川副統括(看護師)がクッチャウェリ(Kuchchaveli)地区にある5つのキャンプのうちの一つイラニケル(Iranikeru)小学校にて「手洗い」をテーマに30名程を対象に健康教育を実施した。この地区は津波により橋が破壊されたために支援物資の到着が遅れ気味であり、未だにテントで雨露をしのぎ土の上に眠る人も多い。そのためか、大人たちは明日の健康よりも、今の自分達の生活のこと(どれだけ支援物資が入手できるか)ということのほうに意識が行きがちのように見受けられる。主に子供達を対象にレクリエーションも取り入れ健康教育を行い、子どもたちがこの時間を楽しみそれを親に伝えることで、大人たちが明日の自分たちの健康を考えるようになることを期待している。
 ニュージーランドから参加のAnn U.Georgeソーシャルワーカーは、到着後すぐトリンコマリーに向かった。10日よりタミル語、シンハラ語を駆使して、長谷川副統括とともに活動開始。

<キリノッチ県>
 ニュージーランドからのベンジャミン医師(ニュージーランドとオーストラリアでの医師免許を有するタミル系内科医、災害医療マネージメント、災害トラウマケアを習得)は、8日からプトゥクディイルップ(Puthukudiyiruppu)病院を中心に、キリノッチ、ムラティブ両県内の避難民キャンプでその専門分野を活かし診療活動を行っている。

*NHK短波ラジオ放送で「公衆衛生教育」の紹介が決定。北部キリノッチでも受信可能。
英語放送12日(水)一日6回、日本語放送13日「TOKYO発きょうの日本」11:00-12:00


【インド】
 タミルナドゥ州内被災地で、以下のように2日からReliefCamp内での処置及診療を行うチームと巡回診療を行うチームの二手に分かれて医療活動を行った。7日インドチーム診療終了に伴い、ネパールより第二陣医師2名、調整員1名のチームが到着。10日からAMDAインド支部第2陣として医師2名と薬剤師1名が合流し、診療を再開継続する。
 これまでのインドにおける診療数1083名。
 AMDA多国籍医師団:AMMM(1993年結成)を統括するAMDAインターナショナルの代表(President)と特定非営利活動法人AMDA理事長を兼任する菅波茂医師が、AMDA多国籍医師団活動の支援体制強化のため7日よりインド・マニパールにて、AMDAインド支部長Dr.KAMATHと、マニパール医科大学を訪問。当初の目的を果たし10日帰国した。

*AMDAインターナショナル菅波代表 帰国報告記者会見―11日(火)午後3時〜

現在合計 医師33名、看護師9名、薬剤師1名、調整員29名、ソーシャルワーカー1名 計73名
(他に医学部教授と医学生グループ20名)
活動国 現地協力団体 派遣者及びその所属支部
(1月8日までの予定含む出発人数)
インドネシア AMDAインドネシア支部
イスカンダール軍病院
AMSA : Asian Medical Students' Association インドネシア支部
医師(AMDAインドネシア12名、AMDAカンボジア支部2名、AMDAカナダ1名、芳野圭介 計16名)
看護師(AMDA台湾1名、AMDAカナダ2名 計3名)
調整員(諏原、柳田、奥谷、金山、山道、AMDAインドネシア1名、インドネシア医学生2名 計8名)
他に医学部教授医学生計20名
スリランカ トリンコマリ県保健行政局
キリノッチ県保健行政局
ムラティブ県保健行政局
AMDAスリランカ支部
CHC : Centre for Health Care
サルボダヤ (Sarvodaya)
医師(イギリス、AMDAニュージーランド、AMDAカンボジア、AMDAカナダから各1名 計4名)
看護師(長谷川、佐々木、武田他1日本人4名、現地看護師2名 計6名)
調整員(Nithian、幸長、山中、吉見、植木、吉冨、各職、現地スタッフ11名 計17名)
ソーシャルワーカー(AMDAニュージーランド1名)
インド AMDAインド支部
AMDAネパール支部
マニパール医科大学
ICEF : India Canada Environment FacilityFriends' Society in Social Service
医師(AMDAインド8名、AMDAネパール4名、日本人1名、計13名)
薬剤師(AMDAインド1名)
調整員(松永、AMDAインド1名、AMDAネパール2名 計4名)


 
環インド洋地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動16
 
2005年1月9日 午後6時発表

まずできること―あなたの温かいメッセージを被災地の友人へ

 AMDAは、大地震と津波の発生した26日から緊急体制で、インドネシア、スリランカ、インドの3カ国にて、10カ国参加によるAMDA多国籍医師団やスリランカ事業派遣者チームなどのネットワークと活動実績を駆使した救援活動を実施している。現在までの国内外派遣者は73名(他に医学部教授と医学生グループ参加20名)となった。

【インドネシア】
 バンダアチェの唯一機能しているイスカンダール・ムダ(IskandarMuda)地区軍病院を拠点に外科手術を含む医療活動を28日から継続して行っている。また病院まで来ることのできない地域の人々のために7日より仮設診療所での医療活動も開始した。各地の避難所を対象に近々巡回診療も開始する。
 現在AMDAインドネシア支部のメンバー、AMDA各国からの派遣者、芳野医師、調整員、そしてスラウェシ島マカッサルからの医師および医学生等合わせて100名近くが、AMDAチームとして現在修復中の同病院に寝泊りしている。AMDA多国籍医師団参加:AMDAカナダ医師1名、同看護師2名、AMDA台湾看護師1名、AMDAカンボジア医師2名、日本より医師1名

《帰国予定》
奥谷充代、山道拓  1月9日23:40ジャカルタ発(JAL714)  10日 08:15関空着
柳田展秀、諏原日出夫  1月11日 同上フライト  12日 08:15関空着

《次期派遣者》
高橋 徳 (たかはしとく)医師
デューク大学メディカルセンター外科助教授 在米  1月14日関空発予定
これまでのAMDAでの活動経験―コソボ緊急救援、トルコ地震緊急救援
石沢睦夫 (いしざわむつお)調整員
元陸上自衛隊一等陸佐 在広島市 1月14日関空発予定
これまでのAMDAでの活動経験―西チモール緊急救援、スリランカ医療和平事業
大城七子 (おおしろななこ)看護師
沖縄セントラル病院勤務 AMDA沖縄支部所属 出発日調整中

*帰国報告及び出発記者会見―13日、岡山にて設定予定


【スリランカ】
 今後衛生状態の悪化と避難所での集団生活が重なり、感染症の急激な広がりが心配されることから、地元(キリノッチ、ムラティブ、トリンコマリー県)の保健行政局長からAMDAが昨年から実践してきた、地元行政機関の現地スタッフ組織とともに、各小学校等を巡回して行う保健衛生教育が感染症予防に大変有効であり、また他にこの事業を即実施できる団体がないことから、キリノッチ、ムラティブ両県内の全ての小学校、トリンコマリ県内では全ての避難キャンプで予防健康教育を実施してほしい旨要望及び緊急救援対策会議決定を受け、活動を拡張展開している。
 6日、キリノッチのマハディヤワラム校において、佐々木看護師、武田看護師、(PHI)公衆衛生監督官、さらにボランティアも加わり「手洗い」をテーマに健康教育を行った。子どもを主に対象とし、5〜16歳142名、17歳以上22名の計162名が参加した。同6日午後は、心のケアの一貫として、同学校にて子ども達とAMDA派遣者、現地スタッフとともに「椅子取りゲーム」などのゲーム遊びを行った。
こころのケアと健康教育 ――昨年から行ってきた普段の健康教育と、現在のそれとの一番の違いは、参加者の心情に細心の注意を払わなくてはならないということである。家族や友人を亡くしたひと等、参加者それぞれの背景のわからない中での教室のため、参加者の雰囲気を敏感に見ながら、フレキシブルに対応していかねばならない。楽しんでもらえるよう工夫しながらも単に盛り上げるだけではいけない。被災者一人一人と接する時間には限りがあるが、出来るだけ時間をとって話をきくようにしている。こころのケアと健康教育の同時進行が大切だと実感している。またそれぞれの避難所にどのようなものが支給されているのかまた何が不足しているのかといった情報を集めた上で、その避難所に暮らす人々の生活実態に応じた健康教育を行う必要があり、難しいこともあるがそのきめ細やかさが大切と思われる。そして、避難所での健康教育で感じることは、誰もが感染症の恐怖を身近に感じているので、普段の時よりも皆真剣であるということ。地元のスタッフや関係者が一層健康教育に関心を高め、彼等自身のみで継続していけれるようになることを願う。――佐々木看護師の報告による。
 6日、長谷川副統括が南部ゴール(Galle)県ヒッカドゥワHikkaduwa病院、避難民キャンプ、またカルタラ(Kalutara)県のNational Institute of Health Servicesを訪ね南部の避難民キャンプでの巡回健康教育について協議を行った。
 6日、Nithian副統括は南部ハンバントタを調査し、7日未明にコロンボに到着したAMDAニュージーランド支部のベンジャミン医師:内科(タミル系、ニュージーランドとオーストラリアでの医師免許を有する、災害医療マネージメント、災害トラウマケアを習得)、AMDAカンボジアのパン(Pann)医師らと3人でコロンボからキリノッチ入り。
 AMDAニュージーランド支部のAnn U.Georgeソーシャルワーカー(タミル系)が8日00:20コロンボ到着。
 1月15日 柳瀬Yoshiki看護師(ニュージーランド在住)コロンボ到着。

*NHK短波ラジオ放送で「公衆衛生教育」の紹介が決定。北部キリノッチでも受信可能。
英語放送12日(水)一日6回、日本語放送13日「TOKYO発きょうの日本」11:00-12:00


【インド】
 タミルナドゥ州内被災地で、以下のように2日からReliefCamp内での処置及診療を行うチームと巡回診療を行うチームの二手に分かれて医療活動を行った。7日インドチーム診療終了に伴い、ネパールより第二陣医師2名、調整員1名のチームが到着。10日からAMDAインド支部第2陣として医師2名と薬剤師1名が合流し、診療を再開継続する。
 これまでのインドにおける診療数1083名。
 AMDA多国籍医師団:AMMM(1993年結成)を統括するAMDAインターナショナルの代表(President)と特定非営利活動法人AMDA理事長を兼任する菅波茂医師が、AMDA多国籍医師団活動の支援体制強化のため7日インド・マニパールにて、AMDAインド支部長Dr.KAMATHと、マニパール医科大学を訪問。当初の目的を果たし予定どおり帰路についた。

菅波茂 (すがなみしげる) 医療法人アスカ会及び社会福祉法人遊々会理事長 (特活)AMDA理事長
帰国便 9日マンガロール発13:35、ボンベイ及びバンコク経由(TG728) 関空着10日16:15

*帰国報告記者会見―11日、岡山にて設定予定

現在合計 医師33名、看護師9名、薬剤師1名、調整員29名、ソーシャルワーカー1名 計73名
(他に医学部教授と医学生グループ20名)
活動国 現地協力団体 派遣者及びその所属支部
(1月8日までの予定含む出発人数)
インドネシア AMDAインドネシア支部
イスカンダール軍病院
AMSA : Asian Medical Students' Association インドネシア支部
医師(AMDAインドネシア12名、AMDAカンボジア支部2名、AMDAカナダ1名、芳野圭介 計16名)
看護師(AMDA台湾1名、AMDAカナダ2名 計3名)
調整員(諏原、柳田、奥谷、金山、山道、AMDAインドネシア1名、インドネシア医学生2名 計8名)
他に医学部教授医学生計20名
スリランカ トリンコマリ県保健行政局
キリノッチ県保健行政局
ムラティブ県保健行政局
AMDAスリランカ支部
CHC : Centre for Health Care
サルボダヤ (Sarvodaya)
医師(イギリス、AMDAニュージーランド、AMDAカンボジア、AMDAカナダから各1名 計4名)
看護師(長谷川、佐々木、武田他1日本人4名、現地看護師2名 計6名)
調整員(Nithian、幸長、山中、吉見、植木、吉冨、各職、現地スタッフ11名 計17名)
ソーシャルワーカー(AMDAニュージーランド1名)
インド AMDAインド支部
AMDAネパール支部
マニパール医科大学
ICEF : India Canada Environment FacilityFriends' Society in Social Service
医師(AMDAインド8名、AMDAネパール4名、日本人1名、計13名)
薬剤師(AMDAインド1名)
調整員(松永、AMDAインド1名、AMDAネパール2名 計4名)


 
環インド洋地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動15
 
2005年1月9日 午前3時発表

まずできること―あなたの温かいメッセージを被災地の友人へ

 AMDAは、大地震と津波の発生した26日から緊急体制で、インドネシア、スリランカ、インドの3カ国にて、10カ国参加によるAMDA多国籍医師団やスリランカ事業派遣者チームなどのネットワークと活動実績を駆使した救援活動を実施している。現在までの国内外派遣者は70名(他に医学部教授と医学生グループ参加20名)となった。

【インドネシア】
 バンダアチェの唯一機能しているイスカンダール・ムダ(IskandarMuda)地区ズィナルアビディン(Zeinoel Abdin)軍病院を拠点にAMDAインドネシアの医師団がむ医療活動を28日から継続して行っている。ここでは、6日から水道が、7日から電気が復旧し、復旧に向けて動き出した。AMDAでは同病院での外科手術を含む医療活動に加え、病院まで来ることのできない地域の人々のために7日より仮設診療所での医療活動も開始した。また、各地の避難所を対象に近々巡回診療も開始する予定である。
 6日アチェ入りした芳野医師と金山、山道両調整員は直ちにAMDAインドネシア支部長Dr.Husni A. Tunra(Hasanuddinq大学医学部教授)他活躍中の医師たちと協議を行い、仮設診療所をアチェ市内Ketapang地区に開設することを決定した。翌7日午後5時よりインドネシア軍テントを借りて芳野医師、AMDAインドネシア医師2名によりまずは1時間の実施で15名を診療。高血圧など慢性疾患、精神的苦痛による不安神経症を訴える患者が多かったとの報告である。
 現在AMDAインドネシア支部のメンバー、AMDA各国からの派遣者、芳野医師、調整員、そしてスラウェシ島マカッサルからの医師および医学生等合わせて100名近くが、AMDAチームとして現在修復中の同病院に寝泊りしている。AMDA多国籍医師団参加:AMDAカナダ医師1名、同看護師2名、AMDA台湾看護師1名、AMDAカンボジア医師2名、日本より医師1名


【スリランカ】
 今後衛生状態の悪化と避難所での集団生活が重なり、感染症の急激な広がりが心配されることから、地元(キリノッチ、ムラティブ、トリンコマリー県)の保健行政局長からAMDAが昨年から実践してきた、地元行政機関の現地スタッフ組織とともに、各小学校等を巡回して行う保健衛生教育が感染症予防に大変有効であり、また他にこの事業を即実施できる団体がないことから、キリノッチ、ムラティブ両県内の全ての小学校、トリンコマリ県内では全ての避難キャンプで予防健康教育を実施してほしい旨要望及び緊急救援対策会議決定を受け、活動を拡張展開している。
 6日、キリノッチのマハディヤワラム校において、佐々木看護師、武田看護師、(PHI)公衆衛生監督官、さらにボランティアも加わり「手洗い」をテーマに健康教育を行った。子どもを主に対象とし、5〜16歳142名、17歳以上22名の計162名が参加した。同6日午後は、心のケアの一貫として、同学校にて子ども達とAMDA派遣者、現地スタッフとともに「椅子取りゲーム」などのゲーム遊びを行った。
こころのケアと健康教育―昨年から行ってきた普段の健康教育と、現在のそれとの一番の違いは、参加者の心情に細心の注意を払わなくてはならないということである。家族や友人を亡くしたひと等、参加者それぞれの背景のわからない中での教室のため、参加者の雰囲気を敏感に見ながら、フレキシブルに対応していかねばならない。楽しんでもらえるよう工夫しながらも単に盛り上げるだけではいけない。被災者一人一人と接する時間には限りがあるが、出来るだけ時間をとって話をきくようにしている。こころのケアと健康教育の同時進行が大切だと実感している。またそれぞれの避難所にどのようなものが支給されているのかまた何が不足しているのかといった情報を集めた上で、その避難所に暮らす人々の生活実態に応じた健康教育を行う必要があり、難しいこともあるがそのきめ細やかさが大切と思われる。そして、避難所での健康教育で感じることは、誰もが感染症の恐怖を身近に感じているので、普段の時よりも皆真剣であるということ。地元のスタッフや関係者が一層健康教育に関心を高め、彼等自身のみで継続していけれるようになることを願う。―佐々木看護師の報告による。
 6日、長谷川副統括が南部ゴール(Galle)県ヒッカドゥワHikkaduwa病院、避難民キャンプ、またカルタラ(Kalutara)県のNational Institute of Health Servicesを訪ね南部の避難民キャンプでの巡回健康教育について協議を行った。
 6日、Nithian副統括は南部ハンバントタを調査し、7日未明にコロンボに到着したAMDAニュージーランド支部のベンジャミン医師:内科(タミル系、ニュージーランドとオーストラリアでの医師免許を有する、災害医療マネージメント、災害トラウマケアを習得)、AMDAカンボジアのパン(Pann)医師らと3人でコロンボからキリノッチ入り。
 AMDAニュージーランド支部のAnn U.Georgeソーシャルワーカー(タミル系)が8日00:20コロンボ到着。
  日本から看護師1名が15日にコロンボ入りの予定。

*NHK短波ラジオ放送で「公衆衛生教育」の紹介が決定。北部キリノッチでも受信可能。
英語放送12日(水)一日6回、日本語放送13日「TOKYO発きょうの日本」11:00-12:00


【インド】
 タミルナドゥ州内被災地で、以下のように2日からReliefCamp内での処置及診療を行うチームと巡回診療を行うチームの二手に分かれて医療活動を行った。7日インドチーム診療終了に伴い、ネパールより第二陣医師2名、調整員1名のチームが到着。10日にはAMDAインド支部より第2陣の医師2名が参加予定。
・2日 Caddalore地区Killai村での診療活動 避難キャンプ受診者数  62名 巡回診療受診者数 73名
・3日 Caddalore地区Pudchchattram村 避難キャンプ受診者数  172名  
・3日 Caddalore地区Samiyarpettai村 巡回診療受診者数   97名  
・4日 Nagappatinam地区Tirumullaivasai村 巡回診療受診者数   190名  
・4日 Nagappatinam地区Nadovamedu村 巡回診療受診者数   171名  
・5日 Poombuhar地区Poombuhar 巡回診療受診者数   215名  
・6日 Vailankanni地区 巡回診療受診者数   103名 合計1,083名

 いずれの村でも津波に巻き込まれた際に負った外傷のほか、従来から医療の恩恵に浴することの少ない地域のひとびとは慢性疾患を抱えているケースが多く見られた。

 AMDA多国籍医師団:AMMM(1993年結成)を統括するAMDAインターナショナルの代表(President)と特定非営利活動法人AMDA理事長を兼任する菅波茂医師が、AMDA多国籍医師団活動の支援体制強化のため7日インド・マニパルにて、AMDAインド支部長Dr.KAMATHと協議を開始、マニパール医科大学を訪問する。

菅波茂 (すがなみしげる) 医療法人アスカ会及び社会福祉法人遊々会理事長 (特活)AMDA理事長
1月6日関空発、帰路9日マンガロール発13:35、ボンベイ及びバンコク経由(TG728)関空着10日16:15

現在合計 医師31名、看護師9名、調整員29名、ソーシャルワーカー1名 計70名

活動国 現地協力団体 派遣者及びその所属支部
(1月8日までの予定含む出発人数)
インドネシア AMDAインドネシア支部
イスカンダール軍病院
AMSA : Asian Medical Students' Association インドネシア支部
医師(AMDAインドネシア12名、AMDAカンボジア支部2名、AMDAカナダ1名、芳野圭介 計16名)
看護師(AMDA台湾1名、AMDAカナダ2名 計3名)
調整員(諏原、柳田、奥谷、金山、山道、AMDAインドネシア1名、インドネシア医学生2名 計8名)
他に医学部教授医学生計20名
スリランカ トリンコマリ県保健行政局
キリノッチ県保健行政局
ムラティブ県保健行政局
AMDAスリランカ支部
CHC : Centre for Health Care
サルボダヤ (Sarvodaya)
医師(イギリス、AMDAニュージーランド、AMDAカンボジア、AMDAカナダから各1名 計4名)
看護師(長谷川、佐々木、武田他1日本人4名、現地看護師2名 計6名)
調整員(Nithian、幸長、山中、吉見、植木、吉冨、各職、現地スタッフ11名 計17名)
ソーシャルワーカー(AMDAニュージーランド1名)
インド AMDAインド支部
AMDAネパール支部
マニパール医科大学
ICEF : India Canada Environment FacilityFriends' Society in Social Service
医師(AMDAインド6名、AMDAネパール4名、日本人1名、計11名)
調整員(松永、AMDAインド1名、AMDAネパール2名 計4名)


 
写真
 
2005年1月9日 午前9時発表

【インド】
Nagappatinam地区Nadovamedu村での巡回診療活動
【インドネシア】
バンダアチェ市内のKatapang仮設診療所


 
 
環インド洋地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動14
 
2005年1月7日 午後11時発表

まずできること―あなたの温かいメッセージを被災地の友人へ

 AMDAは、大地震と津波の発生した26日から緊急体制で、インドネシア、スリランカ、インドの3カ国にて、10カ国参加によるAMDA多国籍医師団やスリランカ事業派遣者チームなどのネットワークと活動実績を駆使した救援活動を実施している。現在までの国内外派遣者は69名(他に医学部教授と医学生グループ参加20名)となった。

【インドネシア】
 バンダアチェのイスカンダール・ムダ(IskandarMuda)軍病院を拠点にAMDAインドネシアの医師団が外科手術を含む医療活動を28日から継続して行っている。医師チームは第一陣のインドネシア6名に加え、3日からの第二陣のANDAインドネシア支部長Dr.Tunra(麻酔科)と同支部3名の麻酔科医、2名の内科医、1名の小児科医の計6名、芳野医師、そしてAMDAカンボジアからの2名が加わり医師の参加者は15名を数える。アチェで機能する唯一の病院であるこの軍病院では手術を含む外科処置の必要が高く見られる。


【スリランカ】
 今後衛生状態の悪化と避難所での集団生活が重なり、感染症の急激な広がりが心配されることから、地元(キリノッチ、ムラティブ、トリンコマリー県)の保健行政局長からAMDAが昨年から実践してきた、地元行政機関の現地スタッフ組織とともに、各小学校等を巡回して行う保健衛生教育が感染症予防に大変有効であり、また他にこの事業を即実施できる団体がないことから、キリノッチ、ムラティブ両県内の全ての小学校、トリンコマリ県内では全ての避難キャンプで予防健康教育を実施してほしい旨要望及び緊急救援対策会議決定を受け、活動を拡張展開している。
 6日、キリノッチのマハディヤワラム校において、佐々木看護師、武田看護師、(PHI)公衆衛生監督官、さらにボランティアも加わり「手洗い」をテーマに健康教育を行った。子どもを主に対象とし、5〜16歳142名、17歳以上22名の計162名が参加した。同6日午後は、心のケアの一貫として、同学校にて子ども達とAMDA派遣者、現地スタッフとともに「椅子取りゲーム」などのゲーム遊びを行った。子ども達は初めて体験するゲームのルールをすぐに覚えて、キャッキャッと笑い声をあげながら遊んだ。子どもの笑い声で周囲の雰囲気が一気に明るくなった。
 6日、長谷川副統括が南部ゴール(Galle)県ヒッカドゥワHikkaduwa病院、避難民キャンプ、またカルタラ(Kalutara)県のNational Institute of Health Servicesを訪ね南部の避難民キャンプでの巡回健康教育について協議を行った。
 6日、Nithian副統括は南部ハンバントタを調査し、7日未明にコロンボに到着したAMDAニュージーランド支部のベンジャミン医師:内科(タミル系、ニュージーランドとオーストラリアでの医師免許を有する、災害医療マネージメント、災害トラウマケアを習得)、AMDAカンボジアのパン(Pann)医師らと3人でコロンボからキリノッチに向かった。
 AMDAニュージーランド支部のAnn U.Georgeソーシャルワーカー(タミル系)が8日00:20コロンボ到着。
 日本から看護師1名が15日にコロンボ入りの予定。


【インド】
 タミルナドゥ州内被災地Caddalore地区に入ったAMDA医療チーム9名(AMDAインド支部医師6名、AMDAネパールより医師・調整員各1名、本部職員松永調整員)は、以下のように2日からRelief Camp内での処置及診療を行うチームと巡回診療を行うチームの二手に分かれて医療活動を行っている。
・2日 Caddalore地区Killai村での診療活動 避難キャンプ受診者数  62名 巡回診療受診者数 73名
・3日 Caddalore地区Pudchchattram村 避難キャンプ受診者数  172名  
・3日 Caddalore地区Samiyarpettai村 巡回診療受診者数   97名  
・4日 Nagappatinam地区Tirumullaivasai村 巡回診療受診者数   190名  
・4日 Nagappatinam地区Nadovamedu村 巡回診療受診者数   171名  
・5日 Poombuhar地区Poombuhar 巡回診療受診者数   215名  
・6日 Vailankanni地区 巡回診療受診者数   103名 合計1,083名

 いずれの村でも津波に巻き込まれた際に負った外傷のほか、従来から医療の恩恵に浴することの少ない地域のひとびとは慢性疾患を抱えているケースが多く見られた。

 AMDA多国籍医師団:AMMM(1993年結成)を統括するAMDAインターナショナルの代表(President)と特定非営利活動法人AMDA理事長を兼任する菅波茂医師が、AMDA多国籍医師団活動の支援体制強化のため7日インド・マニパルにて、AMDAインド支部長Dr.KAMATHと協議を開始、マニパール医科大学を訪問する。

菅波茂 (すがなみしげる) 医療法人アスカ会及び社会福祉法人遊々会理事長 (特活)AMDA理事長
1月6日関空発11:10(TG623)バンコク及びボンベイ経由マンガロール着1月7日11:00陸路マニパールへ
1月9日マンガロール発13:35、ボンベイ及びバンコク経由(TG728)関空着10日16:15

現在合計 医師32名、看護師7名、調整員29名、ソーシャルワーカー1名 計69名

活動国 現地協力団体 派遣者及びその所属支部
(1月8日までの予定含む出発人数)
インドネシア AMDAインドネシア支部
イスカンダール軍病院
AMSA : Asian Medical Students' Association インドネシア支部
医師(AMDAインドネシア7名、AMDAカンボジア支部2名、AMDAカナダ2名、AMDA台湾1名、芳野圭介 計13名)
看護師(AMDA台湾1名)
調整員(諏原、柳田、奥谷、金山、山道、AMDAインドネシア1名、インドネシア医学生2名 計8名)
スリランカ トリンコマリ県保健行政局
キリノッチ県保健行政局
ムラティブ県保健行政局
AMDAスリランカ支部
CHC : Centre for Health Care
サルボダヤ (Sarvodaya)
医師(イギリス、AMDAニュージーランド、AMDAカンボジア、AMDAカナダから各1名計4名)
看護師(長谷川、佐々木、武田他1日本人4名、現地看護師2名 計6名)
調整員(Nithian、幸長、山中、吉見、植木、吉冨、各職現地スタッフ11名 計17名)
ソーシャルワーカー(AMDAニュージーランド1名)
インド AMDAインド支部
AMDAネパール支部
マニパール医科大学
ICEF : India Canada Environment FacilityFriends' Society in Social Service
医師(AMDAインド6名、AMDAネパール7名、AMDAバングラデシュ1名、日本人1名、計15名)
調整員(松永、AMDAインド1名、AMDAネパール2名 計4名)


 
環インド洋地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動13
 
2005年1月6日 午後10時発表

 AMDAは、大地震と津波の発生した26日から緊急体制で、インドネシア、スリランカ、インドの3カ国にて、10カ国参加によるAMDA多国籍医師団やスリランカ事業派遣者チームなどのネットワークと活動実績を駆使した救援活動を実施している。現在までの国内外派遣者は68名(他に医学部教授と医学生グループ参加20名)となった。

【インドネシア】
 バンダアチェのイスカンダール・ムダ(IskandarMuda)軍病院を拠点にAMDAインドネシアの医師団が外科手術を含む医療活動を28日から継続して行っている。6日早朝に、空路ジャカルタからアチェに、芳野医師と金山、山道両調整員が移動。バンダアチェではインフラが壊滅状態であるだけでなく、食料も届いていないという状況が続いているため、AMDAでは以下の物資をメダン(バンダアチェから650km13時間の距離)で調達した。5日のアチェへの陸上輸送は、車輌を政府及び国連機関と車列を組ませる形でメダンを出発した。GAM(自由アチェ運動)と政府間の紳士協定により、停戦が成立しているが、未だ陸路での輸送には細心の注意を要する。柳田、諏原両調整員は6日空路にてアチェ入り。
・米1000kg、魚缶詰500個、油112L、水約4000L、牛乳約2000L、ココナッツミルク約2000L、チョコレートミルク約2000L、砂糖10kg、塩10kg、インスタント麺、茶1kg、コーヒー1kg
ジャカルタでは、今週奥谷調整員が、AMSA:Asian Medical Students'Associationのインドネシア支部メンバーらとともに、医薬品の買い付け、派遣者の受け入れ準備等を行っている。
<派遣者>
柳田展秀/AMDA本部職員、金山夏子/AMDA調整員、奥谷充代/AMDA本部職員、山道拓/AMDA派遣医療調整員/大阪大学医学部5回生、芳野圭介・福井県済生会病院研修医  
*インドネシアへの日本人の派遣は、諏原を加え合計6名となる
5日、AMDAカンボジア支部より医師2名、AMDA台湾支部から看護師1名がそれぞれジャカルタに到着した。この後引き続き台湾支部からは医師10名がインドネシア入の許可を得て準備中。


【スリランカ】
 今後衛生状態の悪化と避難所での集団生活が重なり、感染症の急激な広がりが心配されることから、地元(キリノッチ、ムラティブ、トリンコマリー県)の保健行政局長からAMDAが昨年から実践してきた、地元行政機関の現地スタッフ組織とともに、教材となるAMDA健康新聞(タミル語、シンハラ語、英語の3言語表記)を用いながら、各小学校等を巡回して行う、保健衛生教育が感染症予防に大変有効であり、また他にこの事業を即実施できる団体がないことから、緊急救援と平行して直ぐに巡回健康教育を再開して欲しいこと、更にこれまで実施してきた地域だけでなくキリノッチ、ムラティブ両県内の全ての小学校、トリンコマリ県内では全ての避難キャンプで予防健康教育を実施してほしい旨要望及び緊急救援対策会議決定を受け、活動を拡張展開している。
 5日、キリノッチのセンターカレッジにおいて、災害後第一回目の健康教育を、佐々木看護師、武田看護師、吉冨調整員が「手洗い」をテーマに行った。セミナー後には参加者48名全員が楽しい雰囲気の中で手洗いの実習を経験した。
 6日、南部ハンバントタにNithian副統括が、また、南部ゴール(Galle)県Hikkaduwaに長谷川副統括がそれぞれ健康教育実施準備のための調査に向かった。
 AMDAニュージーランド支部のベンジャミン医師:内科(タミル系、ニュージーランドとオーストラリアでの医師免許を有する、災害医療マネージメント、災害トラウマケアを習得)が7日0:20にコロンボに到着する。


【インド】
 タミルナドゥ州内被災地Caddalore地区に入ったAMDA医療チーム9名(AMDAインド支部医師6名、AMDAネパールより医師・調整員各1名、本部職員松永調整員)は、以下のように2日からRelief Camp内での処置及診療を行うチームと巡回診療を行うチームの二手に分かれて医療活動を行っている。
・2日 Caddalore地区Killai村での診療活動 避難キャンプ受診者数  62名 巡回診療受診者数 73名
・3日 Caddalore地区Pudchchattram村 避難キャンプ受診者数  172名  
・3日 Caddalore地区Samiyarpettai村 巡回診療受診者数   97名  
・4日 Nagappatinam地区Tirumullaivasai村 巡回診療受診者数   190名  
・4日 Nagappatinam地区Nadovamedu村 巡回診療受診者数   171名 合計765名

 津波に巻き込まれた際に負った外傷のほか、従来から医療の恩恵に浴することの少ない地域のひとびとは慢性疾患を抱えているケースが多く見られた。

 AMDA多国籍医師団:AMMM(1993年結成)を統括するAMDAインターナショナルの代表(President)と特定非営利活動法人AMDA理事長を兼任する菅波茂医師が、AMDA多国籍医師団活動の支援体制強化のため、6日インド・マニパルに向かう。
菅波茂 (すがなみしげる) 医療法人アスカ会及び社会福祉法人遊々会理事長 (特活)AMDA理事長
1月6日関空発11:10(TG623)バンコク及びボンベイ経由/22:20(TG317)着、マンガロール着1月7日11:00

現在合計 医師32名、看護師7名、調整員28名、ソーシャルワーカー1名 計68名

活動国 現地協力団体 派遣者及びその所属支部
(1月8日までの予定含む出発人数)
インドネシア AMDAインドネシア支部
イスカンダール軍病院
AMSA : Asian Medical Students' Association インドネシア支部
医師(AMDAインドネシア7名、AMDAカンボジア支部2名、AMDAカナダ2名、AMDA台湾1名、芳野圭介 計13名)
看護師(AMDA台湾1名)
調整員(諏原、柳田、奥谷、金山、山道、AMDAインドネシア1名、インドネシア医学生2名 計8名)
スリランカ トリンコマリ県保健行政局
キリノッチ県保健行政局
ムラティブ県保健行政局
AMDAスリランカ支部
CHC : Centre for Health Care
サルボダヤ
医師(イギリス、AMDAニュージーランド、AMDAカンボジア、AMDAカナダから各1名計4名)
看護師(長谷川、佐々木、武田他1日本人4名、現地看護師2名 計6名)
調整員(Nithian、幸長、山中、吉見、植木、吉冨、各職現地スタッフ11名 計17名)
ソーシャルワーカー(AMDAニュージーランド1名)
インド AMDAインド支部
AMDAネパール支部
マニパール医科大学
ICEF : India Canada Environment FacilityFriends' Society in Social Service
医師(AMDAインド6名、AMDAネパール7名、AMDAバングラデシュ1名、日本人1名、計15名)
調整員(松永、AMDAインド、AMDAネパール各1名計3名)


 
菅波茂理事長 インドへ出発
 
2005年1月6日 午後1時発表

 AMDA多国籍医師団:AMMM(1993年結成)を統括するAMDAインターナショナルの代表(President)と特定非営利活動法人AMDA理事長を兼任する菅波茂医師が、AMDA多国籍医師団活動の支援体制強化のため、6日インド・マニパルに向かう。

菅波茂 (すがなみしげる) 医療法人アスカ会及び社会福祉法人遊々会理事長 (特活)AMDA理事長
1月6日関空発11:10(TG623)バンコク及びボンベイ経由/22:20(TG317)着、マンガロール着1月7日11:00

【写真】岡山駅新幹線ホームで記者団の取材に応じる菅波茂理事長


 
 
環インド洋地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動12
 
2005年1月5日 午後10時発表

 AMDAは、大地震と津波の発生した26日から緊急体制で、インドネシア、スリランカ、インドの3カ国にて、10カ国参加によるAMDA多国籍医師団やスリランカ事業派遣者チームなどのネットワークと活動実績を駆使した救援活動を実施している。現在までの国内外派遣者は68名となった。

【インドネシア】
 バンダアチェのイスカンダール・ムダ(IskandarMuda)軍病院を拠点にAMDAインドネシアの医師団が外科手術を含む医療活動を28日から継続して行っている。6日早朝に、空路ジャカルタからアチェに、芳野医師と金山、山道両調整員が移動。バンダアチェではインフラが壊滅状態であるだけでなく、食料も届いていないという状況が続いているため、AMDAでは以下の物資をメダン(バンダアチェから650km13時間の距離)で調達し、明日、柳田、諏原両調整員がアチェに輸送する。メダンの地元では、アチェに行くとコレラに感染するという噂が飛び交っており、メダンでは運転手を見つけることが困難であったとの報告。
・米1000kg、魚缶詰500個、油112L、水約4000L、牛乳約2000L、ココナッツミルク約2000L、チョコレートミルク約2000L、砂糖10kg、塩10kg、インスタント麺、茶1kg、コーヒー1kg
<派遣者>
柳田展秀/AMDA本部職員、金山夏子/AMDA調整員、奥谷充代/AMDA本部職員、山道拓/AMDA派遣医療調整員/大阪大学医学部5回生、芳野圭介・福井県済生会病院研修医
*インドネシアへの日本人の派遣は、諏原を加え合計6名となる
本日、AMDAカンボジア支部より医師2名、AMDA台湾支部から看護師1名がそれぞれジャカルタに到着。この後引き続き台湾支部からは医師10名がインドネシア入の許可を得て準備中。


【スリランカ】
 今後衛生状態の悪化と避難所での集団生活が重なり、感染症の急激な広がりが心配されることから、地元(キリノッチ、ムラティブ、トリンコマリー県)の保健行政局長からAMDAが昨年から実践してきた、地元行政機関の現地スタッフ組織とともに、教材となるAMDA健康新聞(タミル語、シンハラ語、英語の3言語表記)を用いながら、各小学校等を巡回して行う、保健衛生教育が感染症予防に大変有効であり、また他にこの事業を即実施できる団体がないことから、緊急救援と平行して直ぐに巡回健康教育を再開して欲しいこと、更にこれまで実施してきた地域だけでなくキリノッチ、ムラティブ両県内の全ての小学校、トリンコマリ県内では全ての避難キャンプで予防健康教育を実施してほしい旨要望を受けた。これを受け、AMDAは地元保健行政の現場の保健スタッフに衛生教育方法の指導を行い加速的に広範囲で実践できるよう人材育成も行う。また、全小学校、避難所等に配布掲示する保健教育ポスターの作成を開始。
 4日、石鹸、タオル、洗面器、爪切り、ポスター等の健康教育及び配布教材を携え、武田看護師、吉冨調整員がキリノッチにに入った。キリノッチ、トリンコマリでの健康教育は6または7日から再開予定。被災地では10日から学校が再開されるという。
 和平進展に関しては、昨年夏以降政府側とLTTE側の溝は深まる一方であったが、今回の大災害の中で協調する場面が具体的に見られた。31日トリンコマリ県知事事務所での津波緊急救援対策会議には、県行政のトップとLTTE側地域トップが同席、出席者は県保健行政局長を始めとする重要関係者、国連機関、政府軍地域代表、スリランカRedCross、NGOs等約80名。日本からは唯一、AMDAの長谷川あすか現地副統括(看護師・スリランカ医療和平事業トリンコマリ担当)がその会議に出席した。会議は、今回の犠牲者への追悼から始まり、「民族、宗教の枠を越えて、今こそスリランカ人として一致団結する時である。」という団結の意が各代表から述べられた。迅速性、効率的性と津波災害対策システムの構築を目的に、全体を8つの委員会(レスキュー、物資配給、母子保健、公衆衛生、情報処理、広報、ロジスティック、避難キャンプマネジメント)に分け、各委員会には政府側とLTTE側の双方から担当者が配置された。AMDAは公衆衛生委員会に属し、県保健行政局長、地元NGOとともに感染症予防のための健康教育を担当することが会議で確認された。

被災した子供達に絵本を贈るキャンペーン開始

今回の大災害で心に深い傷を負った子供たちの心のケアの一貫として、AMDAWでは各学校、避難所等での健康教育の実施にあわせて、絵本の読み聞かせを行う。そのための絵本を日本で集め送ることを決定した。

・募集期間:1月5日から1月13日着(第一次) (収集状況をみて第二次募集を行う)
・募集絵本:英語の絵本が有り難い、日本語のものでも可。なるべく絵の多いもの。
・翻訳ボランティア:あわせて日本語から英語に翻訳作業を行うボランティアも募集。自宅での作業可。
・送り先:AMDA本部事務局 〒701-1202岡山市楢津310-1
・送付の際はスリランカへの送料協力として1000円を同封してください。


【インド】
 タミルナドゥ州内被災地Caddalore地区に入ったAMDA医療チーム9名(AMDAインド支部医師6名、AMDAネパールより医師・調整員各1名、本部職員松永調整員)は、以下のように2日からRelief Camp内での処置及診療を行うチームと巡回診療を行うチームの二手に分かれて医療活動を行っている。
・2日 Caddalore地区Killai村での診療活動 避難キャンプ受信者数  62名 巡回診療受信者数 73名
・3日 Caddalore地区Pudchchattram村 避難キャンプ受診者数  172名  
・3日 Caddalore地区Samiyarpettai村 巡回診療受診者数   97名  
・4日 Nagappatinam地区Tirumullaivasai村 巡回診療受診者数   190名  
・4日 Nagappatinam地区Nadovamedu村 巡回診療受診者数   171名 合計765名

 津波に巻き込まれた際に負った外傷のほか、従来から医療の恩恵に浴することの少ない地域のひとびとは慢性疾患を抱えているケースが多く見られた。

 AMDA多国籍医師団:AMMM(1993年結成)を統括するAMDAインターナショナルの代表(President)と特定非営利活動法人AMDA理事長を兼任する菅波茂医師が、AMDA多国籍医師団活動の支援体制強化のため、6日インド・マニパルに向かう。
菅波茂 (すがなみしげる) 医療法人アスカ会及び社会福祉法人遊々会理事長 (特活)AMDA理事長
1月6日関空発11:10(TG623)バンコク及びボンベイ経由/22:20(TG317)着、マンガロール着1月7日11:00

現在合計 医師32名、看護師7名、調整員28名、ソーシャルワーカー1名 計68名

活動国 現地協力団体 派遣者及びその所属支部
(1月8日までの予定含む出発人数)
インドネシア AMDAインドネシア支部
イスカンダール軍病院
AMSA : Asian Medical Students' Association インドネシア支部
医師(AMDAインドネシア7名、AMDAカンボジア支部2名、AMDAカナダ2名、AMDA台湾1名、芳野圭介 計13名)
看護師(AMDA台湾1名)
調整員(諏原、柳田、奥谷、金山、山道、AMDAインドネシア1名、インドネシア医学生2名 計8名)
スリランカ トリンコマリ県保健行政局
キリノッチ県保健行政局
ムラティブ県保健行政局
AMDAスリランカ支部
CHC : Centre for Health Care
サルボダヤ
医師(イギリス、AMDAニュージーランド、AMDAカンボジア、AMDAカナダから各1名計4名)
看護師(長谷川、佐々木、武田他1日本人4名、現地看護師2名 計6名)
調整員(Nithian、幸長、山中、吉見、植木、吉冨、各職現地スタッフ11名 計17名)
ソーシャルワーカー(AMDAニュージーランド1名)
インド AMDAインド支部
AMDAネパール支部
マニパール医科大学
ICEF : India Canada Environment FacilityFriends' Society in Social Service
医師(AMDAインド6名、AMDAネパール7名、AMDAバングラデシュ1名、日本人1名、計15名)
調整員(松永、AMDAインド、AMDAネパール各1名計3名)


 
写真
 
2005年1月6日 午前10時発表

【インドネシア】 メダンからアチェに向けての物資輸送 1月5日


 
 
環インド洋地震・津波の被害に対する多元3カ国緊急救援活動11
 
2005年1月4日 午後11時発表

 AMDAは、大地震と津波の発生した26日から緊急体制で、インドネシア、スリランカ、インドの3カ国にて、10カ国参加によるAMDA多国籍医師団やスリランカ事業派遣者チームなどのネットワークと活動実績を駆使した救援活動を実施している。現在までの国内外派遣者は68名となった。

【インドネシア】
 バンダアチェのイスカンダール・ムダ (Iskandar Muda) 軍病院を拠点にAMDAインドネシアの医師団が外科手術を含む医療活動を28日から継続して行っている。本日よりAMDAインドネシア支部長 Dr. Husni A.Tanra (Hasanuddin大学医学部麻酔科教授) が3週間の予定で前述拠点での活動に参加する。ジャカルタに昨夜到着した柳田と諏原(日本発27日)が本日必要物品の購入を行い、この後メダン(バンダアチェから650km13時間の距離)にロジスティックポイントを設定すべく移動の予定。
<派遣者>
柳田展秀 (やなぎだ のぶひで)
AMDA本部職員 調整員 岡山市在住
金山夏子 (かねやま なつこ)
AMDA調整員 大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程大東市在住
奥谷充代 (おくたに あつよ)
AMDA本部職員 調整員 岡山市在住
山道 拓 (やまみち たく)
AMDA派遣医療調整員 大阪大学医学部5回生 茨木市在住
芳野 圭介 (よしの けいすけ)
福井県済生会病院研修医 福井市在住 
*インドネシアへの日本人の派遣は、諏原を加え合計6名となる
<出発日>
芳野圭介1月5日14:40関西空港発(JAL713) ジャカルタ着 現地時間22:25(日本時間 6日00:25)

【スリランカ】
 今後衛生状態の悪化と避難所での集団生活が重なり、感染症の急激な広がりが心配されることから、地元(キリノッチ、ムラティブ、トリンコマリー県)の保健行政局長からAMDAが昨年から実践してきた、地元行政機関の現地スタッフ組織とともに、教材となるAMDA健康新聞(タミル語、シンハラ語、英語の3言語表記)を用いながら、各小学校等を巡回して行う、保健衛生教育が感染症予防に大変有効であり、また他にこの事業を即実施できる団体がないことから、緊急救援と平行して直ぐに巡回健康教育を再開して欲しいこと、更にこれまで実施してきた地域だけでなくキリノッチ、ムラティブ両県内の全ての小学校、トリンコマリ県内では全ての避難キャンプで予防健康教育を実施してほしい旨要望を受けた。これを受け、AMDAは地元保健行政の現場の保健スタッフに衛生教育方法の指導を行い加速的に広範囲で実践できるよう人材育成も行う。また、全小学校、避難所等に配布掲示する保健教育ポスターをコロンボにて作成を開始。本日、石鹸、タオル、洗面器、爪切り、ガスバーナー等物資調達を継続。トリンコマリでの健康教育は7日から再開予定。
和平進展に関しては、昨年夏以降政府側とLTTE側の溝は深まる一方であったが、今回の大災害の中で協調する場面が具体的に見られた。31日トリンコマリ県知事事務所での津波緊急救援対策会議には、県行政のトップとLTTE側地域トップが同席、出席者は県保健行政局長を始めとする重要関係者、国連機関、政府軍地域代表、スリランカRedCross、NGOs等約80名。日本からは唯一、AMDAの長谷川あすか現地副統括(看護師・スリランカ医療和平事業トリンコマリ担当)がその会議に出席した。会議は、今回亡くなった方への追悼から始まり、「民族、宗教の枠を越えて、今こそスリランカ人として一致団結する時である。」という団結の意が各代表から述べられた。迅速性、効率的性と津波災害対策システムの構築を目的に、全体を8つの委員会(レスキュー、物資配給、母子保健、公衆衛生、情報処理、広報、ロジスティック、避難キャンプマネジメント)に分け、各委員会には政府側とLTTE側の双方から担当者が配置された。AMDAは公衆衛生委員会に属し、県保健行政局長、地元NGOとともに感染症予防のための健康教育を担当することが会議で確認された。
 3日未明にコロンボに到着した武田未央看護師と、吉冨調整員は4日キリノッチに入った。

被災した子供達に絵本を贈るキャンペーン開始

今回の大災害で心に深い傷を負った子供たちの心のケアの一貫として、AMDAWでは各学校、避難所等での健康教育の実施にあわせて、絵本の読み聞かせを行う。そのための絵本を日本で集め送ることを決定した。

・募集期間:1月5日から1月13日着(第一次) (収集状況をみて第二次募集を行う)
・募集絵本:英語の絵本が有り難い、日本語のものでも可。なるべく絵の多いもの。
・翻訳ボランティア:あわせて日本語から英語に翻訳作業を行うボランティアも募集。自宅での作業可。
・送り先:AMDA本部事務局 〒701-1202岡山市楢津310-1
・送付の際はスリランカへの送料協力として1000円を同封してください。


【インド】
 AMDA多国籍医師団:AMMM(1993年結成)を統括するAMDAインターナショナルの代表(President)と特定非
営利活動法人AMDA理事長を兼任する菅波茂医師が、AMDA多国籍医師団活動の支援体制強化のため、6日インド・マニパルに向かう。タミルナドゥ州内被災地Caddalore地区に入ったAMDA医療チーム9名(AMDAインド支部医師6名、AMDAネパールより医師・調整員各1名、本部職員松永調整員)は、2日からReliefCamp内での処置及診療を行うチームと巡回診療を行うチームの二手に分かれて医療活動を行い、巡回診療では午前の部170名、午後の部100名の受診者を数えた。外傷者が多いが、呼吸器系等内科系疾患も見られるとの報告。

<新規派遣>
菅波茂 (すがなみしげる) 医療法人アスカ会及び社会福祉法人遊々会理事長 (特活)AMDA理事長
1月6日関空発11:10(TG623)バンコク及びボンベイ経由/22:20(TG317)着、マンガロール着1月7日11:00

現在合計 医師32名、看護師7名、調整員28名、ソーシャルワーカー1名 計68名

活動国 現地協力団体 派遣者及びその所属支部
(1月6日までの予定含む出発人数)
インドネシア AMDAインドネシア支部
イスカンダール軍病院
AMSA : Asian Medical Students' Association インドネシア支部
医師(AMDAインドネシア7名、AMDAカンボジア支部2名、AMDAカナダ2名、AMDA台湾1名、芳野圭介 計13名)
看護師(AMDA台湾1名)
調整員(諏原、柳田、奥谷、金山、山道、AMDAインドネシア1名、インドネシア医学生2名 計8名)
スリランカ トリンコマリ県保健行政局
キリノッチ県保健行政局
ムラティブ県保健行政局
AMDAスリランカ支部
CHC : Centre for Health Care
サルボダヤ
医師(イギリス、AMDAニュージーランド、AMDAカンボジア、AMDAカナダから各1名計4名)
看護師(長谷川、佐々木、武田他1日本人4名、現地看護師2名 計6名)
調整員(Nithian、幸長、山中、吉見、植木、吉冨、各職現地スタッフ11名 計17名)
ソーシャルワーカー(AMDAニュージーランド1名)
インド AMDAインド支部
AMDAネパール支部
マニパール医科大学
ICEF : India Canada Environment FacilityFriends' Society in Social Service
医師(AMDAインド6名、AMDAネパール7名、AMDAバングラデシュ1名、日本人1名、計15名)
調整員(松永、AMDAインド、AMDAネパール各1名計3名)


 


 
 

Copyright (C) 2004 AMDA. All Rights Reserved.