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AMDA ネパール・ブータン難民キャンプ火災緊急医療支援活動

  ネパール・ブータン難民キャンプ火災緊急医療支援活動3
 

2008年3月12日

焼け落ちた住居。鉄筋コンクリートの柱だけが焼け残り、屋根と壁は全て消失
消失した共同トイレ。
水回りの衛生状態の改善は、緊急の課題
避難民キャンプ内、AMDA診療所の薬局
 

AMDAネパール支部は、支援活動を継続している。7日には、被災後新たに建てられた仮設住宅近くに、仮設救護所を設置し、被災者の医療アクセスの向上に貢献している。
 生活環境の向上に関連して、蚊の発生を防ぐ目的で水溜りへの殺虫剤の噴霧を行い、加えてトイレの衛生環境整備のため、消毒剤をまいている。水溜りへの殺虫剤の噴霧活動は、主にブータン難民ボランティアが行っている。
 ブータン難民キャンプ内のAMDA診療所では、24時間体制で診療を続けている。急激な食生活の変化により、下痢症状を起こす患者も多いが、日を追うごとに少なくなっている(7日30人、8日24人、9日19人、10日16人、11日11人)。症状は深刻ではなく、ORS(経口補水塩)や亜鉛錠剤(*亜鉛には食物の消化をスムーズにする役割がある。下痢が続くと亜鉛が不足するため、処方するとよいとされる)を処方され回復に向かっている。急性呼吸器疾患の患者については、7日から10日までの間は、各日13〜17人であったが、11日には3人となった。今後減少していくものと予想されが、引き続き推移を見守っていく。
 日本から派遣されていた館野調整員は、被災地での活動を終了し、12日帰国した。

【活動開始日】
3月1日夜の火災発生直後

【活動参加延べ人数】
計31人
AMDA本部1人(調整員)/AMDAネパール支部15人(医師2人・パレメディック13人)/
ブータン難民スタッフ10人/ブータン難民ボランティア5人

【活動内容】
1.AMDAクリニックでの診療
2.物資配布:毛布187枚、古着200着、医薬品(胃腸疾患・呼吸器疾患・眼科疾患・皮膚疾患用 他)
3.巡回診療(3月5日以降):1チーム6人編成で、3チームが実施

【日本からの派遣】
館野和之 調整員 AMDA本部職員  岡山市在住
3月5日岡山出発    3月12日岡山帰着

【被災状況】
 ネパール東部ジャパ郡のゴールダップ難民キャンプで、1日夜火災が発生。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)や報道によると、竹などで建てられた家屋のおよそ9割が焼失、8,000〜10,000人が住む場所を失った。同キャンプには、ネパール隣国のブータンにおいて民主化弾圧を受けたネパール系住民が難民として暮らしている。

【AMDAネパール支部】
 27人の医師からなる執行部と、数百人が事業に直接携わる。事業対象地域は、ネパール東部、中西部、その2地域をつなぐ幹線道路周辺。中心地はダマック、ブトワール、ヘトウダで、ネパールにおける医療保健分野のニーズをカバーしている。

【AMDAがネパールで実施している事業】 詳細はこちら
1.医療施設の運営:ジャパ郡ダマック市にあるAMDA病院、ルパンデヒ郡ブトワール市にあるネパール子ども病院の運営。それぞれ1992年、1998年から事業を開始し、内科・外科・救急・検査室・薬局・病棟などを備えた総合病院である。
2.ブータン難民のためのプライマリーヘルスケア:AMDAは、2001年からゴールダップ難民キャンプを含む7つの難民キャンプで、一次診療、母子保健、予防接種、栄養プログラムなどの活動を行っている。
3.HIV/エイズ予防・性感染症ケア
4.医療保健分野の人材育成:ダマックに、毎年120人の学生が学ぶ保健人材養成センターを設立。卒業後、政府の試験に合格すると准看護師、地域保健助士、臨床検査助士の資格取得が可能。日本のAMDA支援者の協力により、奨学金も用意。

【皆様からの募金を受け付けております】
郵便振替:口座番号01250-2-40709  口座名「AMDA」
*通信欄に「ブータン難民キャンプ火災」とご記入下さい

 

 


  ネパール・ブータン難民キャンプ火災緊急医療支援活動
 

2008年3月11日

焼け落ちた住居。鉄筋コンクリートの柱だけが焼け残り、屋根と壁は全て消失
家財道具だけでなく、
難民としての身分を証明する書類も消失
消失した共同トイレ。
水回りの衛生状態の改善は、緊急の課題
仮設トイレ。その数は不足しており、緊急に整備が必要
31ヵ所ある井戸の水質は問題ない
東側の森にテントを張り、約9,000人が仮住まいをしている。煙は夕方の炊煙
粘土を盛って急造に作ったかまど。煮炊きを行う
テントで寄り添う避難民の家族
避難所となっている学校(休校中)。
4棟の校舎に約200人が避難
ゴールダップ難民キャンプのAMDA診療所
 
住民が避難した森の中に医療キャンプとしてテントを設営。住民、AMDA、キャンプを運営する政府関係者が協力
避難民キャンプ内、AMDA診療所の薬局
AMDA診療所の検査室。マラリア原虫を探す血液検査を実施
衣服の配布に集まる避難民
AMDA病院(ダマック市)
AMDA病院緊急外来病棟
AMDA病院・外来病棟での診療風景

 

 


  ネパール・ブータン難民キャンプ火災緊急医療支援活動2
 

2008年3月7日

支援活動を行っている、
AMDAネパール支部スタッフ
ビニールシートの仮設住居に暮らす被災者に
衛生指導と情報提供を実施
被災状況を調査する館野調整員と
AMDAネパール支部医師
医薬品を手渡す
 日本から派遣された館野調整員は、6日夕刻、ネパール東部ジャパ郡のゴールダップ難民キャンプに到着後、直ちに被災状況を視察した。

 館野調整員の報告によると、同キャンプの人口は、約9,700人。1日夜の火災発生後、住民は近隣の林に逃れ、ビニールシートのテントを仮設住居として、避難生活を始めた。その他、難民キャンプ内にある、4棟の学校に約200人が収容されている。食料は、国連世界食糧計画(WFP)により配給され、31ある井戸は汚染の心配はなく、水タンクも設置されている。トイレは、被災後再建されているが、不足しているとのことである。

 AMDAネパール支部が運営する、同キャンプ内にあるAMDAクリニックは火災による被害はなく、発生直後より負傷者を治療している。また、巡回診療や毛布の配布なども開始した。今後、避難場所近くに診療所を設置し、また、蚊の発生を防ぐため、数多くある水溜りに殺虫剤をまく予定である。

【活動開始日】
3月1日夜の火災発生直後

【活動参加延べ人数】
計26人
AMDA本部1人(調整員)/AMDAネパール支部15人(医師2人・パレメディック13人)/ブータン難民スタッフ10人

【活動内容】
1.AMDAクリニックでの診療
2.物資配布:
  毛布187枚、古着200着、医薬品(胃腸疾患・呼吸器疾患・眼科疾患・皮膚疾患用 他)
3.巡回診療(3月5日以降):
  1チーム6人編成で、3チームが実施

【日本からの派遣】
 館野和之(たての かずゆき) 調整員 AMDA本部職員  岡山市在住
3月5日岡山出発

【被災状況】
 ネパール東部ジャパ郡のゴールダップ難民キャンプで、1日夜火災が発生。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)や報道によると、竹などで建てられた家屋のおよそ9割が焼失、8,000〜10,000人が住む場所を失った。同キャンプには、ネパール隣国のブータンにおいて民主化弾圧を受けたネパール系住民が難民として暮らしている。

【AMDAネパール支部】
 27人の医師からなる執行部と、数百人が事業に直接携わる。事業対象地域は、ネパール東部、中西部、その2地域をつなぐ幹線道路周辺。中心地はダマック、ブトワール、ヘトウダで、ネパールにおける医療保健分野のニーズをカバーしている。

【AMDAがネパールで実施している事業】 詳細はこちら
1.医療施設の運営:
  ジャパ郡ダマック市にあるAMDA病院、ルパンデヒ郡ブトワール市にあるネパール子ども病院の運営。それぞれ1992年、1998年から事業を開始し、内科・外科・救急・検査室・薬局・病棟などを備えた総合病院である。AMDA病院は、10万人を越えるブータン難民に加え、地元住民を含めた人口30万人の地域を、ネパール子ども病院は小児・産婦人科の専門病院として、約80万人の中西部全域をカバーしている。
2.ブータン難民のためのプライマリーヘルスケア:
  AMDAは、2001年からゴールダップ難民キャンプを含む7つの難民キャンプで、一次診療、母子保健、予防接種、栄養プログラムなどの活動を行っている。
3.HIV/エイズ予防・性感染症ケア4.医療保健分野の人材育成:
  ダマックに、毎年120人の学生が学ぶ保健人材養成センターを設立。卒業後、政府の試験に合格すると准看護師、地域保健助士、臨床検査助士の資格を取得することができる。日本のAMDA支援者の協力により、奨学金も用意している。

【皆様からの募金を受け付けております】
郵便振替:口座番号01250-2-40709  口座名「AMDA」
*通信欄に「ブータン難民キャンプ火災」とご記入下さい

 

 


  ネパール・ブータン難民キャンプ火災緊急医療支援活動
 

2008年3月6日

支援活動を行っている、
AMDAネパール支部スタッフ
ビニールシートの仮設住居に暮らす被災者に
衛生指導と情報提供を実施
被災者の血圧を測定する
AMDAネパール支部医師
子どもの病歴について問診
3/6到着後、被災状況を調査する館野調整員
(左から二人目)とAMDAネパール支部医師
被災状況を調査する館野調整員と
AMDAネパール支部医師
被災した妊婦に産前検診を行う
医薬品を手渡す

 

 


  ネパール・ブータン難民キャンプ火災緊急医療支援活動 開始
 

2008年3月5日

火災後のゴールダップ難民キャンプ
近くの森に避難する人々
乳幼児用毛布を被災者に寄付する、
AMDAネパール支部リマル医師
火災前のゴールダップ難民キャンプ

 ネパール東部ジャパ郡のゴールダップ難民キャンプで、1日夜火災が発生した。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)や報道によると、竹などで建てられた家屋のおよそ9割が焼失、8,000〜10,000人が住む場所を失った。AMDAネパール支部は、キャンプ内にあるクリニックで約100人の負傷者を治療するとともに、生活資金の提供や毛布の配布など支援を開始した。

 同キャンプには、ネパール隣国のブータンにおいて民主化弾圧を受けたネパール系住民が難民として暮らし、AMDAは、2001年から同キャンプを含む7つの難民キャンプで、一次診療、母子保健、予防接種、栄養プログラムなどの活動を行っている。

 AMDAは、1992年ジャパ郡ダマック市にAMDA病院を開設し、ブータン難民と地元住民向けに、内科・外科・救急・検査室・薬局・病棟などを備えた総合病院として医療サービスを提供している。なお、UNHCRが、当難民キャンプで、若者を対象とする研修プログラム「キャンプ・サダコ」(緒方貞子高等弁務官(当時)にちなんで名付けられた)を実施した実績がある。

 AMDAは、AMDAネパール支部の要請を受け、本部から調整員を被災地へ派遣する。

【日本からの派遣】
館野和之  調整員 AMDA本部職員  岡山市在住
AMDAでの主な緊急救援活動:
  バングラデシュ・サイクロン被害に対する緊急医療支援活動(2007年11・12月)
  フィリピン台風21号緊急医療支援活動(2006年12月)
  ジャワ島津波緊急医療支援活動(2006年7月)
  ジャワ島中部地震緊急医療救援活動(2006年5・6月)
3月5日
  20:33岡山駅発 22:58関西空港着  のぞみ52号・スーパーくろしお35号   新大阪経由
  6日01:25関西国際空港発 TG673・319便 バンコク経由
    13:00(日本時間16:15) トリブバン国際空港(カトマンズ)着 
     *その後、ゴールダップ難民キャンプへ向かう

【AMDAネパール支部】
 27人の医師からなる執行部と、数百人が事業に直接携わる。事業対象地域は、ネパール東部、中西部、その2地域をつなぐ幹線道路周辺。中心地はダマック、ブトワール、ヘトウダで、ネパールにおける医療保健分野のニーズをカバーしている。

【AMDAがネパールで実施している事業】

1.医療施設の運営
 ジャパ郡ダマック市にあるAMDA病院、ルパンデヒ郡ブトワール市にあるネパール子ども病院の運営。それぞれ1992年、1998年から事業を開始し、内科・外科・救急・検査室・薬局・病棟などを備えた総合病院である。AMDA病院は、10万人を越えるブータン難民に加え、地元住民を含めた人口30万人の地域を、ネパール子ども病院は小児・産婦人科の専門病院として、約80万人の中西部全域をカバーしている。

2.ブータン難民のためのプライマリーヘルスケア

3.HIV/エイズ予防・性感染症ケア

4.医療保健分野の人材育成
 ダマックに、毎年120人の学生が学ぶ保健人材養成センターを設立。卒業後、政府の試験に合格すると准看護師、地域保健助士、臨床検査助士の資格を取得することができる。日本のAMDA支援者の協力により、奨学金も用意している。

【皆様からの募金を受け付けております】
郵便振替:口座番号01250-2-40709  口座名「AMDA」
*通信欄に「ブータン難民キャンプ火災」とご記入下さい

 
 


 
 

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