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AMDA ミャンマー・サイクロン被害に対する緊急支援活動

  ミャンマー・サイクロン被害に対する緊急支援活動2
 

2008年5月7日

強風によって屋根が吹き飛ばされた市場
(テンガンジュン地区 ヤンゴン)
強風により傾き浸水した家屋
(ノースダゴン地区 ヤンゴン)

 ミャンマー連邦国営テレビの報道(6日)によると、中・南部を襲った大型サイクロン・ナーギス(Nargis)の被害は、死者が約2万2千人、行方不明者は約4万1千人に上っている。被害状況の確認が遅れており、犠牲者はさらに増える見通しである。
 AMDAは、被害の甚大さを鑑み、日本から調整員を派遣することを決定した。バンコクで支援物資の購入にあたる。
 ヤンゴンで被災状況を調査している竹久佳恵現地事業統括と畑山ゆかり調整員からの報告によると、電気・水などのインフラは復旧のメドが立たず、通信網も寸断されている。食料は約2倍、バス運賃は約20倍に値上がりし、日常生活に多大な影響を与えている。政府関係機関は、資金の他、医薬品、ブルーシート、毛布、夏服、インスタント食品などが必要であると発表した。避難所の設置はなく、被災者は、親類宅や僧院(パコダ)に身を寄せているとのことである。
 AMDAは、乳幼児を中心に発生している下痢などの消化器疾患を対象とした、被災地での巡回診療実施に向け、中部乾燥地域で事業に従事している医師など医療従事者のヤンゴンへの移動、及び関係行政機関との調整を行っている。

【日本からの派遣】
谷口敬一郎 調整員 AMDA本部職員 岡山市在住
5月8日
   7:49岡山駅発 のぞみ2号・はるか11号
   9:35関西国際空港着
  11:45関西空港発 TG623 15:35(日本時間17:35)バンコク到着予定
      *支援物資の購入にあたる。
AMDAでの主な緊急救援活動:
  バングラデシュ・サイクロン被害に対する緊急医療支援活(2007年11・12月)
  ペルー沖地震緊急医療支援活動(2007年8・9月)
  インドネシア・ジャワ島中部地震緊急救援活動(2006年6月)
  ネパール抗議デモ負傷者緊急医療支援活動(2006年4月)

【AMDA社会開発機構がミャンマーで実施している事業】
http://www.amda-minds.org/projects/myanmar/index.html

1.中部乾燥地域事業
マンダレー管区メッティラ県、ニャンウー県、マグウェ管区パコク県
1995年より、母子の健康増進を目的とした包括的なプライマリー・ヘルスケア・プロジェクトを実施。また、約1,500人の女性を対象に、農村家族の所得向上と自立支援を目的としたマイクロクレジットプロジェクトも行っている。

2.コーカン事業
北シャン州コーカン特別地区
ケシ栽培が禁止された翌年の2004年より、少数山岳民族の人々を対象に、貧困農村支援プロジェクトとして、緊急食糧支援、小規模インフラ施設整備、保健衛生教育、技術訓練を実施。2007年より、緊急食糧支援から地域社会の復興へ軸足を移して活動(母と子の栄養改善支援事業)を展開している。


【皆様からの募金を受け付けております】
郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「AMDA」
*通信欄に「ミャンマー・サイクロン」とご記入下さい

 

 


  ミャンマー・サイクロン被害に対する緊急支援活動 開始
 

2008年5月6日


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 5月2日夜から3日にかけてミャンマー連邦中・南部を直撃した、大型サイクロン・ナーギス(Nargis)による被害が拡大している。報道と国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、同国政府筋は死者が1万5千人以上と発表し、激甚災害地に指定されている5地域(エーヤーワディー管区、ヤンゴン管区、バゴー管区、モン州、カレン州)では、数十万人が避難場所や飲み水が得られない状態である。
 AMDAは、5日、AMDAグループのAMDA社会開発機構日本人職員2人及び現地職員9人全員の無事を確認した。負傷者はいないが、現地職員の自宅家屋には、全半壊や浸水する被害が出ている。
 6日、竹久佳恵現地事業統括と畑山ゆかり調整員は、ヤンゴン市内で、被災状況の調査を開始した。報告によると、ミャンマーでは60年ぶりの強烈な雨と街路樹が倒れるほどの暴風のため、甚大なインフラ被害が起きている。半数の住居が被災し、路上に駐車した車は大破している。テレビと架線電話は不通、携帯電話は極めてつながりにくい。ヤンゴン全域で停電し、ミャンマー全土でインターネット網はアクセス不能に陥っている。また、飲み水などの不足のため、乳幼児の病気が目立ち始めている様子であるが、国立病院と半数の私立病院は開院し、政府機関は業務を行っているとのことである。
 現在、ミャンマー事業の統括責任者である、鈴木俊介AMDA社会開発機構理事長が、出張先のネパールからミャンマーへ向かっており、到着次第詳細な支援策を決定し、実施する。


【救援に従事している日本人職員】
AMDA社会開発機構 理事長      鈴木俊介
AMDA社会開発機構 現地事業統括  竹久佳恵
AMDA社会開発機構 調整員      畑山ゆかり

【AMDA社会開発機構がミャンマーで実施している事業】
http://www.amda-minds.org/projects/myanmar/index.html

1.中部乾燥地域事業
マンダレー管区メッティラ県、ニャンウー県、マグウェ管区パコク県
1995年より、母子の健康増進を目的とした包括的なプライマリー・ヘルスケア・プロジェクトを実施。また、約1,500人の女性を対象に、農村家族の所得向上と自立支援を目的としたマイクロクレジットプロジェクトも行っている。

2.コーカン事業
北シャン州コーカン特別地区
ケシ栽培が禁止された翌年の2004年より、少数山岳民族の人々を対象に、貧困農村支援プロジェクトとして、緊急食糧支援、小規模インフラ施設整備、保健衛生教育、技術訓練を実施。2007年より、緊急食糧支援から地域社会の復興へ軸足を移して活動(母と子の栄養改善支援事業)を展開している。


【皆様からの募金を受け付けております】
郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「AMDA」
*通信欄に「ミャンマー・サイクロン」とご記入下さい

 

 
 


 
 

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