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AMDA パキスタン南部サイクロン緊急支援活動

  パキスタン南部サイクロン緊急支援活動3
 
 7月5日、佐伯、ヴィーラヴァグ両調整員は、現地の協力団体であるハムダード財団が運営している巡回薬草薬局(注1)に同行した。カラチ市北部の郊外の町タイサー(Taiser)で、50人の患者に薬を提供した。主な疾患は、発熱と皮膚疾患であった。

 7日、同財団の助言もあり、AMDA支部からの医療従事者派遣は見送り、地元行政などへの寄付を行なった上で活動を終了することを決定した。

 9・10日、カラチ市保健局と復旧活動に必要な物品について協議し、同市内で購入した。11日、カラチ市保健局に、非常灯、長靴、ガスコンロ、飲料水など(2,000ドル相当)を寄贈した。また、被災地支援として、ハムダード財団に3,000ドルの寄付を行った。

 両調整員は、11日深夜カラチ市を出発、12日夜関西空港着予定で帰国する。

(注1)
現地の民間伝統医療で、車両に薬草を載せ患者に処方している。4日に一度のペースでカラチ市内を巡回している。

  【派遣者】
佐伯 美苗(さえき みな)
 調整員  岡山市在住
 元AMDAパキスタン事業担当
 AMDAでの主な緊急救援活動:
   パキスタン北部地震に対する緊急救援活動(2005年10・11月)
   イラン南東部大地震の被害に対する緊急救援活動(2003年12月・2004年1月)
   アフガニスタン南部緊急救援活動(2002年9月)
                                   
ニティアン・ヴィーラヴァグ
 調整員  岡山市在住(オーストラリア国籍)
 元AMDAスリランカ医療和平事業副統括
 AMDAでの主な緊急救援活動:
   ソロモン諸島沖地震・津波緊急支援活動(2007年4・5月)
   スマトラ島北部洪水緊急医療支援活動(2007年1月)
   フィリピン台風21号緊急医療支援活動(2006年12月)  

【出発日】      6月28日

【実施協力団体】 ハムダード財団

【被害状況】
パキスタン南部では、6月24日のサイクロン通過に始まる一連の大雨・洪水被害により、死者はカラチ市を含むシンド州で111人、バロチスタン州で135人の計246人、難民数はシンド州で107,400人、バロチスタン州で100,000人、計207,400人に上っている。(国連人道問題調整事務所(OCHA) 10日付 Situation Reportより)

 
【皆様からの募金を受け付けております】
郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「AMDA」
*通信欄に「パキスタン南部サイクロン」とご記入下さい

 


  パキスタン南部サイクロン緊急支援活動2
 

2007年7月5日


カラチ北部のギャタプ(Gadap Town)
 強風のため、家屋の壁などが飛ばされた。
5人が亡くなり、50人が病院に運ばれた。
 パキスタン国家災害委員会(NDMA: National Disaster Management Authority)や報道などによると、南西部のシンド州とバロチスタン州おける洪水、サイクロンの被害はさらに拡大している。カラチ市の死者は約250人、被災者約160万人(内、25万人が住宅を失う)、30万人は避難生活を余儀なくされているとの情報もあり、今後も豪雨による被害が懸念されている。
 6月28日岡山を出発した佐伯、ヴィーラヴァグ両調整員は、30日カラチ市に到着後、被災状況及び支援ニーズについて調査を開始した。世界保健機関(WHO)や市保健局の担当者によると、死亡原因は、強風による塀や木々、屋根などの倒壊によるものが多く、伝染病の流行は見られないものの、マラリアと下痢の流行が懸念される。発電機、救急車、飲料水、ブーツなどが必要とのことであった。
 7月2・3日、被災したカラチ市北部のギャダップ(Gadap)村とジャムジャ(Jamja)村、バロチスタン州とシンド州の州境を調査した。公衆衛生上の問題が見受けられ、同行した市当局の医師によると、被災者の不満の大部分は、食料と飲料水の配給の遅れによるとのことであった。また、今後予想されている大雨に備えて、女性と子どもを中心に避難している町もあった。
 4日、現地の協力団体であるハムダード医科大学を訪問し、今後の支援について協議した。必要に応じて、AMDA各支部と調整の上、第二次支援チームを派遣する。

【派遣者】
佐伯 美苗(さえき みな)
 調整員  岡山市在住
 元AMDAパキスタン事業担当
 AMDAでの主な緊急救援活動:
   パキスタン北部地震に対する緊急救援活動(2005年10・11月)
   イラン南東部大地震の被害に対する緊急救援活動(2003年12月・2004年1月)
   アフガニスタン南部緊急救援活動(2002年9月)
                                   
ニティアン・ヴィーラヴァグ
 調整員  岡山市在住(オーストラリア国籍)
 元AMDAスリランカ医療和平事業副統括
 AMDAでの主な緊急救援活動:
   ソロモン諸島沖地震・津波緊急支援活動(2007年4・5月)
   スマトラ島北部洪水緊急医療支援活動(2007年1月)
   フィリピン台風21号緊急医療支援活動(2006年12月)  

【実施協力団体】ハムダード医科大学、バカイ医科大学

 
【皆様からの募金を受け付けております】
郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「AMDA」
*通信欄に「パキスタン南部サイクロン」とご記入下さい

 


 
パキスタン南部サイクロン緊急支援活動を開始
 

2007年6月27日

 パキスタン・イスラム共和国南部で、6月23日からの暴風雨とアラビア海沿岸の洪水による被害が拡大している。報道によると、シンド州の州都カラチ市では200人以上が死亡し、被害は貧困層の住む地区が特にひどく、多くの家屋が倒壊して住民が下敷きになっているとのことである。夜になっても停電が続き、また、今後も悪天候による被害の拡大が懸念されている。
 被害の甚大さを鑑み、AMDAは、調査チームの派遣を決定した。必要に応じて、AMDA各支部と調整の上、第二次支援チームを派遣する。


1.派遣者
佐伯 美苗(さえき みな)
 調整員  岡山市在住
 元AMDAパキスタン事業担当
 AMDAでの主な緊急救援活動:
   パキスタン北部地震に対する緊急救援活動(2005年10・11月)
   イラン南東部大地震の被害に対する緊急救援活動(2003年12月・2004年1月)
   アフガニスタン南部緊急救援活動(2002年9月)
                             
ニティアン・ヴィーラヴァグ
 調整員  岡山市在住(オーストラリア国籍)
 元AMDAスリランカ医療和平事業副統括
 AMDAでの主な緊急救援活動:
   ソロモン諸島沖地震・津波緊急支援活動(2007年4・5月)
   スマトラ島北部洪水緊急医療支援活動(2007年1月)
   フィリピン台風21号緊急医療支援活動(2006年12月)
                                                           
2.日本からの出発
6月28日 7:30岡山空港発 8:40羽田空港着 ANA652便
  駐日パキスタン・イスラム共和国大使館(東京)にて査証取得
6月29日予定 成田空港発 被災地のカラチ市へ向かう

【実施協力団体】ハムダード医科大学、バカイ医科大学
  
【皆様からの募金を受け付けております】
郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「AMDA」
*通信欄に「パキスタン南部サイクロン」とご記入下さい

 


 
 

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