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AMDA・岡山老健協共同 新潟県中越沖地震緊急支援活動

  AMDA・岡山老健協共同 新潟県中越沖地震緊急支援活動4
 

2007年7月30日


血圧を測定する稲葉看護師

しおかぜ荘での入浴準備
 AMDAは岡山県老人保健施設協会(岡山老健協)と共同で、新潟県中越沖地震災害被災者への支援チームを、災害発生当日に派遣し、これまで高齢者介護支援活動を行ってきた。
 災害時の緊急入所者を受け入れている(特養)しおかぜ荘(柏崎市内)と、(特養)くじらなみ(柏崎市内)で、支援活動を行ってきた第三次チームが29日朝、夜勤補助業務をもって活動を終了し、同日帰岡の途についた。
 報告によると、柏崎市では、徐々に水道も復旧し、今後入所者の入浴なども通常時に近くなっていくものと期待される。また、緊急入所していた高齢者の人数も通常時の受入れ人数に近くなり、施設では落ち着きを取り戻しつつある。今後については、余震などの発生により緊急支援が再び必要な状況になった場合、改めて緊急チームの派遣を行う。
 第三次チームが支援に入った特別養護老人ホームでは、夜勤補助の際など、特に、看護師が入ることに、直接的な高齢者の健康支援の面で心強いとの現場職員の方々のことばをいただいた。緊急時の高齢入所者の本人確認のあり方や、各種介護ボランティアの業務の分類など、高齢化社会における災害時介護のあり方について多くの学びが得られた。今後改めて専門職間でこれらの経験を共有する機会を持ち、災害介護対応の前進に寄与したいと考える。

1.派遣チーム
【第一次チーム】
<派遣期間>7月16日(地震発生当日)〜
<派遣者>
山岡 悟   介護福祉士
 アスカ会災害救援室サブリーダー、介護老人保健施設すこやか苑
 7月16〜23日
佐伯 美苗  調整員
 AMDA本部職員
 7月16〜29日
山上 正道  調整員
 AMDA本部職員
 7月16〜23日

【第二次専門職チーム】
<派遣期間>7月17日〜25日
<派遣先> 介護老人保健施設米山爽風苑(柏崎市茨目)
<派遣者>
佐藤 克義  介護福祉士
 アスカ会災害救援室リーダー、介護老人保健施設すこやか苑
三宅 潤   介護士
 介護老人保健施設いるかの家リハビリテーションセンター
笹邉 泰介  介護士
 介護老人保健施設和光園

【第三次専門職チーム】
<派遣期間>7月22日〜29日
<派遣先>
特別養護老人ホームしおかぜ荘(新潟県柏崎市北園町)
特別養護老人ホームくじらなみ(新潟県柏崎市鯨波)
<派遣者>
坪田 典郎  介護福祉士
 老人保健施設若宮老人保健センター
安達 依里  介護福祉士
 老人保健施設若宮老人保健センター
稲葉 真由美 看護師
 老人保健施設若宮老人保健センター
水杉 和弥  介護福祉士
 老人保健施設虹
館野 和之  調整員
 AMDA本部職員

2.実施協力団体
(医社団)慶友会キタムラ 介護老人保健施設春風堂様(新潟県小千谷市)

3.実施協力団体
 JS Foundation様

<<皆様からの募金を受け付けております>>
郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「AMDA」
*通信欄に「新潟地震」とご記入下さい

 


  AMDA・岡山老健協共同 新潟県中越沖地震緊急支援活動3
 
2007年7月23日
 AMDAは岡山県老人保健施設協会(岡山老健協)と共同で、新潟県中越沖地震災害被災者への支援活動を実施している。報告によると、急性期には「治療」の必要な高齢患者と「介護」を必要とする高齢者が救急現場で混在し、適切な判別がなされず混乱したケースも見られたとのことである。災害時の高齢者対応は、今回も新たな課題を示したといえる。
 新潟県内にある7ヵ所の特別養護老人施設のうち、(特養)しおかぜ荘には、20日現在、定員の二倍を超える144人の入所者が受け入れられており、現場職員への支援は不可欠な状況である。また、同じく7施設のうちの1施設、(特養)くじらなみは7月に開所したばかりのところで被災し、迅速な介護専門チームの支援が要望されている。
 AMDAでは、柏崎市介護高齢課と協議の結果、介護専門分野支援を必要とするこれら2施設を中心に支援を行うため、第3次チームを、22日朝、岡山より派遣することを決定した。
 柏崎市内では、ほぼ全域で、電気・水道は使えない状況が続いており、ガスの復旧にはまだ日数を要する模様。(特養)くじらなみでは、自施設で水が供給できる設備はあるが、ガスが使えないので、入居者が入浴ができない状況はいずれも同じである。

1.第三次チーム 支援概要
 基本介護支援として、清拭・食事介助・移乗介助・排泄介助などを行う。
 また、職員勤務のローテーションの支援として、夜勤補助など行う予定。

<派遣予定>
7月22日(日)〜7月28日(土)
 7月22日 岡山駅9:17発 のぞみ70号
 夕刻先発チームと合流し、翌日より以下の施設に入る

<派遣先>
特別養護老人ホームしおかぜ荘(新潟県柏崎市北園町)
特別養護老人ホームくじらなみ(新潟県柏崎市鯨波)

<派遣者>
坪田 典郎(つぼたのりお)
 介護福祉士
 (社福)淳風福祉会 老人保健施設若宮老人保健センター
安達 依里(あだちえり)
 介護福祉士
 (社福)淳風福祉会 老人保健施設若宮老人保健センター
稲葉 真由美(いなばまゆみ)
 看護師
 (社福)淳風福祉会 老人保健施設若宮老人保健センター
水杉 和弥(みずすぎかずや)
 介護福祉士
 (財)共愛会 老人保健施設虹
館野 和之(たてのかずゆき)
 調整員
 AMDA本部職員

2.これまでの派遣者
【第一次チーム】
山岡 悟
 介護福祉士
 アスカ会災害救援室サブリーダー
 介護老人保健施設すこやか苑
佐伯 美苗
 AMDA本部職員
 調整員
山上 正道
 AMDA本部職員
 調整員

 

【第二次専門職チーム】
佐藤 克義
 介護福祉士
 アスカ会災害救援室リーダー
 介護老人保健施設すこやか苑
三宅 潤
 介護士
 介護老人保健施設いるかの家リハビリテーションセンター
笹邉 泰介
 介護士
 介護老人保健施設和光園

3.実施協力団体(医社団)
慶友会キタムラ 介護老人保健施設春風堂様(新潟県小千谷市)

4.ご寄付協力
JSファンデーション様

<<皆様からの募金を受け付けております>>
郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「AMDA」
*通信欄に「新潟地震」とご記入下さい

 


  AMDA・岡山老健協共同 新潟県中越沖地震緊急支援活動2
 

2007年7月17日

 第一次チームは本日17日午後、実施協力団体である春風堂(新潟県小千谷市)に到着し、北村雄哉理事長と今後の支援について協議した。その後、被災地である柏崎市の介護老人保健施設などを調査した。報告によると、高齢者の方々が数多く被災し、介護老人保健施設も定員を超える受け入れで対処していた。あわせて職員自身も被災し、インフラが復旧していないため、十分な介護ができない施設もあった。
 要援護者に専門職が求められている現状から、AMDAは、岡山県老人保健施設協会(岡山老健協)と協議の上、共同で支援活動を開始することを決定した。
 本日17日20:30頃、第二次専門職チームを岡山から派遣する。

出発式の様子。
左から笹邉泰介介護士・三宅潤介護士・佐藤克義介護福祉士
 
1.主要目的
 1)入所者の方々への専門職による介護サービスの提供
 2)極度の疲労状態にある現地の職員の方々への労務提供

2.期間
 7月16日から数週間(状況により、延期する)

3.内容
 1)統括責任者:菅波 茂
  (特定非営利活動法人AMDA理事長・医療法人アスカ会理事長・
   岡山県老人保健施設協会理事)
 2)介護福祉士など専門職を派遣
 3)専門職によるニーズ調査と受け入れ体制確立後、一週間ごとに派遣者交代

4.派遣先
 介護老人保健施設米山爽風苑(柏崎市茨目二ツ池207-1)を拠点に、近隣施設を予定

5.第二次専門職チーム概要
 1)出発式  7月17日 20:30〜
          アスカ国際クリニック 前駐車場 (岡山市楢津310-1)
 2)派遣期間 7月17日〜7月24日(予定)
 3)派遣者
    佐藤 克義(さとう かつよし) 
     介護福祉士 
     アスカ会災害救援室リーダー
     介護老人保健施設すこやか苑
    三宅 潤(みやけ じゅん)
     介護士
     介護老人保健施設いるかの家リハビリテーションセンター
    笹邉 泰介(ささべ たいすけ)
     介護士
     介護老人保健施設和光園

【第一次チーム派遣者】
山岡 悟    介護福祉士
         アスカ会災害救援室サブリーダー、介護老人保健施設すこやか苑
佐伯 美苗  調整員
         AMDA本部職員
山上 正道  調整員
         AMDA本部職員

【実施協力団体】
(医社団)慶友会キタムラ 介護老人保健施設春風堂様(新潟県小千谷市)

<<皆様からの募金を受け付けております>>
郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「AMDA」
*通信欄に「新潟地震」とご記入下さい

 


 
新潟県中越沖地震緊急支援活動
 

2007年7月16日

報道各社のインタビューに答える山岡介護福祉士
出発式の様子
左から山上調整員・佐伯調整員・山岡介護福祉士

7月16日午前10時13分頃、新潟県柏崎市沖にてM6.8の強い地震が発生、柏崎市、長岡市などを中心に、大きな被害が出ている。16日17時現在、死者5人、負傷者数500人以上が確認されている。
 被害の甚大さを鑑み、AMDAでは、医療法人アスカ会災害救援室との連携により、今後3日以内に考えられる震度5以上の余震による二次被害に備え、必要に応じて新潟県下で支援活動を開始することを決定した。今夜8時頃岡山を出発し、被災地に向かう。今回は、介護老人保健施設春風堂様(新潟県小千谷市)との全面協力により、必要な支援を実施する予定である。
 なお、AMDAでは、2004年の新潟県中越地震被害に対し、(医)アスカ会、岡山県老人保健施設協会との連携により、介護老人保健施設春風堂様への人的協力を約2ヵ月にわたって実施した。


【第一次チーム派遣者】
山岡 悟(やまおか さとる)
 介護福祉士 
 介護老人保健施設すこやか苑サブリーダー
 アスカ会災害救援室サブリーダー
 過去の主な活動:
   新潟県中越地震支援活動に約2週間参加(2004年11月)
佐伯 美苗(さえき みな)
 調整員
 AMDA本部職員 
 過去の主な活動:
   パキスタン南部サイクロン緊急支援活動(07年6・7月)
   パキスタン北部地震緊急救援活動(05年10・11月)
   イラン南東部大地震緊急救援活動(03年12月・04年1月)
山上 正道(やまがみ せいどう)
 調整員
 AMDA本部職員 
 過去の主な活動:
   インドネシア・スラウェシ島洪水緊急医療支援活動(06年6月)
   アフガン難民緊急支援(02年1〜3月)

◆第一次チームは7月16日から一週間程度派遣の予定

【実施協力団体】
(医社団)慶友会キタムラ 介護老人保健施設春風堂様(新潟県小千谷市)

<<皆様からの募金を受け付けております>>
郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「AMDA」
*通信欄に「新潟地震」とご記入下さい

 


 
 

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