AMDA速報
トップ > 速報過去記事一覧
 
 
 

AMDA インドネシア・スマトラ島南西部地震 緊急医療支援活動

  インドネシア・スマトラ島南西部地震 緊急医療支援活動3
 

2007年9月22日

ARI(急性呼吸器感染症)の子どもを診察
タパン保健センターで医薬品を寄贈する
館野調整員

  AMDA緊急医療支援チームは、17日から被災地の西スマトラ州で、調査及び医療支援を行っている。20日、スマトラ島南西部沖合でマグニチュード6.7の余震があったが、人的、施設への被害は伝えられていない。
 21日、同州パダン市(Padang)の南、特に被害の大きかったペシシール・セラタン県(Pesisir Selatan)の2つの保健センター〔タパン(Tapan)郡保健センターとパンチョン・ソアル(Pancong Soal)郡インデラプラ(Inderapura)保健センター〕に医薬品を寄贈した。テント生活によるストレスから、頭痛や胃腸症状が多かった。同チームからの報告によると、インドネシア政府の迅速で的確な行動により、病院及び保健センターでは、ほぼ通常の診療が行われるようになってきているとのことである。
 22日、AMDAは同報告を受け、被災地での緊急医療支援活動を終了することを決定した。AMDA緊急医療支援チームは、被災地を離れ帰国の途につく。

1.派遣者
<日本からの派遣者>
9月16日〜24日帰国予定
館野 和之(たての かずゆき)   調整員   AMDA本部職員   岡山市在住
AMDAでの主な緊急救援活動:
  2006年5・6月ジャワ島中部地震緊急救援活動
  2006年 7月 ジャワ島津波緊急医療支援活動
  2006年12月 フィリピン台風21号緊急医療支援活動

<AMDAインドネシア支部からの派遣者>
9月17日〜23日マカッサル帰着予定
医師2人  インドネシア・スラウェシ島マカッサル (同支部所在地、南スラウェシ州州都)
 フェンディ ディマルトヨノ Dr. Fendy Dwimartyono  麻酔科医
 カリアンシャー        Dr. Karliansyah         麻酔科医
  *他に、医師2人がマカッサルにて待機中

2.災害状況
12日18:10(日本時間20:10)、インドネシア・スマトラ島西部沖でマグニチュード8.4の地震が発生した。
被害は、死者25人、負傷者161人、被災家屋52,522軒、損壊病院6軒、損壊保健センター53軒に上っている(国連人道問題調整事務所(OCHA)9/21発表 Situation Report No.6)。

【皆様からの募金を受け付けております】
郵便振替:口座番号01250-2-40709  口座名「AMDA」
*通信欄に「スマトラ島南西部地震」とご記入下さい

 


  インドネシア・スマトラ島南西部地震 緊急医療支援活動2
 

2007年9月20日

被災した家屋(ルナン郡)
診察中のディマルトヨノ医師
西スマトラ州災害対策本部

 12日18:10(日本時間20:10)、インドネシア・スマトラ島西部沖で発生したマグニチュード8.4の地震の被害は、死者22人、被災家屋45,000軒に上っている(国連人道問題調整事務所(OCHA)9/17発表 Situation Report No.4)。断続的に続いていた余震は減少傾向にあり、規模も小さくなりつつある(インドネシア気象庁17日発表)。

 16日、日本を出発した館野調整員は、同日夕刻ジャカルタに到着した。17日にAMDAインドネシア支部の医師2人と合流した後、航空機にてスマトラ島のパダン(Padang)に入った。報告によると、パダンでは、大型ショッピングモールの外壁に亀裂が入り、入り口の屋根が崩落するなど多くの建物で何らかの被害が見受けられた。ただ、通信、電気、水道などのインフラは機能し、治安情勢は問題ないということであった。

18日、館野調整員は、西スマトラ州(州都パダン)保健省総務部長と同州災害対策本部(Satkorlak PB)を訪問し、被害状況を調査した。その結果、西スマトラ州内の病院及び保健センターのほとんどは、当初の被害状況を克服し、通常通り運営されていることが判明した。また、被害の甚大な保健センターにおいても、地元大学から医療スタッフが提供されるなどして、充分な医療スタッフが確保されているとのことであった。

 19日には、パダンから南へ車で約4時間、大きな被害が伝えられたブンクル州(Bengkulu)に隣接する西スマトラ州南部、ルナン郡(Lunang Silaut)を調査するため、同郡タンジュン・ベリンギン保健センター(Puskesmas Tanjung Beringin)を訪れた。同保健施設は、周辺27村、およそ3万人の住民をカバーする主要医療保健施設で、外来患者を受け付ける一方、周辺村の保健センターと連携して巡回診療も行っている。外来患者の多くは、頭痛、ストレス、不眠などを訴えている。住宅損壊によって、テント生活を強いられていることに起因するものと考えられる。同保健センターでの外来診療には、AMDAインドネシア支部の医師2人も参加した。

 20日は、被災地で必要とされている医薬品を寄贈するため、購入を予定している。

1.派遣者
<日本からの派遣者>
館野 和之(たての かずゆき)   調整員   AMDA本部職員   岡山市在住
AMDAでの主な緊急救援活動: 2006年5・6月ジャワ島中部地震緊急救援活動
 2006年 7月 ジャワ島津波緊急医療支援活動
 2006年12月 フィリピン台風21号緊急医療支援活動
<AMDAインドネシア支部からの派遣者>
医師2人  インドネシア・スラウェシ島マカッサル (同支部所在地、南スラウェシ州州都)
フェンディ ディマルトヨノ Dr. Fendy Dwimartyono  麻酔科医
カリアンシャー        Dr. Karliansyah       麻酔科医
 *他に、医師2人がマカッサルにて待機中

2.日本からの出発
9月16日 

【皆様からの募金を受け付けております】
郵便振替:口座番号01250-2-40709  口座名「AMDA」
*通信欄に「スマトラ島南西部地震」とご記入下さい

 


 
インドネシア・スマトラ島南西部地震 緊急医療支援活動を開始
 

2007年9月16日

 9月12日18:10(日本時間20:10)、インドネシア・スマトラ島西部沖でマグニチュード8.4の地震が発生した。その後、マグニチュード7.8、7.1の余震が断続的に起き、インドネシア政府が5回にわたって津波警報の発令、解除を繰り返すなど緊張が続いている。死者13人、倒半壊家屋9,542軒と被害が拡大している。(国連人道問題調整事務所(OCHA)9/14発表Situation Report No.3)
 AMDAは、AMDAインドネシア支部からの要請を受け、多数の被災者、避難者に対する緊急医療支援を実施するため、日本の本部から調整員を1人、インドネシア支部から医師4人の派遣を決定した。
 16日関西空港を出発、ジャカルタでインドネシア支部チームと合流し、17日に被災地ブンクル州へ到着の予定。医療ニーズの初期調査を実施した後、医療支援を開始する。今後の追加派遣については、被災地からの報告後決定する。

報道各社からのインタビューに答える館野和之調整員(9月16日岡山駅)


1.派遣者
<日本からの派遣者>
館野 和之(たての かずゆき) 調整員 AMDA本部職員  岡山市在住
AMDAでの主な緊急救援活動:
 2006年5・6月ジャワ島中部地震緊急医療救援活動
 2006年 7月 ジャワ島津波緊急医療支援活動
 2006年12月 フィリピン台風21号緊急医療支援活動

<AMDAインドネシア支部からの派遣者>
医師4人
インドネシア・スラウェシ島マカッサル (同支部所在地、南スラウェシ州州都)

2.日本からの出発
9月16日
  6:03 岡山駅発 新幹線ひかり362号・特急はるか5号
  8:14 関西空港駅着
 11:00 関西空港発  SQ617便
 18:50 ジャカルタ着
9月17日早朝ジャカルタ出発  スマトラ島パダン到着後、被災地ブンクル州へ向かう予定

【皆様からの募金を受け付けております】
郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「AMDA」
*通信欄に「スマトラ島南西部地震」とご記入下さい

 


 
 

Copyright (C) 2007 AMDA. All Rights Reserved.