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バングラデシュ・サイクロン被害に対する緊急医療支援活動

 
バングラデシュ・サイクロン被害に対する緊急医療支援活動
 

2008年1月9日

ダッカで購入した毛布を、
バルグナ県へフェリーで運ぶ
被災者に毛布を配る
AMDAバングラデシュ支部スタッフ
毛布を受け取るため、 ブカボニア村役場に集まった被災者
被災から1ヵ月のブカボニア村。 復旧は進んでいない

 昨年(2007年)11月、大型サイクロン「シドル」がバングラデシュ南部に上陸した。AMDAは、大きな被害が発生した直後より、バングラデシュ支部を中心に、本部やネパール支部が、協力団体である日本・バングラデシュ友好病院などとともに被災者への支援を続けていた。
 AMDAバングラデシュ支部は、カナダ支部からの義援金を元に、12月13・14日、1,000人以上の死者を出し、最も影響を受けた県であるバルグナ県ブカボニア村(Bukabonia Village, Barguna District:首都ダッカより南に200キロ)で、150枚の毛布を被災者に配布した。同県では12月中旬から冬が始まり、最低気温は10度前後まで下がるとされており、防寒具を所持しない被災者への支援が求められていた。今回の毛布配布により、避難生活が続く被災者の感冒など呼吸器系疾患の予防に繋がると考えている。
 バングラデシュ政府は、同サイクロンの被害に対する緊急救援の段階は過ぎたことを表明した(食糧・災害管理省災害管理情報センター 12/26 Situation Report)。この表明を受け、AMDAは、緊急医療支援活動を終了することとし、今後は、バングラデシュ支部が被災地を訪れて調査活動を行う予定にしている。


<写真>
被災から約1ヵ月のブカボニア村。復旧が進んでいない(上)
AMDAバングラデシュ支部が毛布を配布(中・下)

【活動開始日】
2007年11月17日、AMDAバングラデシュ支部が緊急救援を開始

【第一次・第二次緊急医療支援チーム】
計22人
(医師4人・医療補助員4人・調整員4人・アシスタントコーディネーター10人)

<第一次>
館野 和之       調整員   AMDA本部職員  岡山市在住
谷口 敬一郎      調整員   AMDA本部職員  岡山市在住
AMDAバングラデシュ支部 調整員2人
日本・バングラデシュ友好病院    医師2人・医療補助員4人
AMDAバングラデシュ支部、日本・バングラデシュ友好病院
              アシスタントコーディネーター10人
<第二次>
AMDAネパール支部    医師2人

【第一次・第二次チーム 活動地】
パトゥアカリ県ミジャガンジ郡
  チョーカリ村、カクラバニア村、デウリ・スベドゥカリ村 他
 (Charkhali/Kakrabania/Dewil Subedkhali  Mirzaganj Upazila, Patuakhali District  首都ダッカから南へ約150km)

【第一次・第二次チーム 活動内容】
1.巡回診療
2.経口補水液(ORS)と医薬品(抗生剤・鎮痛剤・抗原虫剤・駆虫剤・皮膚薬他)の投薬、配布
3.水質浄化剤の配布
4.米など非常食の配布
5.子どもへビスケットや古着のセーターの配布   他

【AMDAバングラデシュ支部】
1998年甚大な被害をもたらした洪水の緊急救援活動をきっかけに、1999年より保健医療、小規模融資(マイクロクレジット)、職業訓練から成る農村総合開発事業をムンシゴンジ県ガザリア郡で行なっている。2004年7・8月の洪水被害に対しても、本部と連携して緊急医療支援活動を実施した。

【協力団体:日本・バングラデシュ友好病院】
日本の大学院に留学していた医師3人が創立者となり、1994年4月首都のダッカに設立された。 現在は100床の総合病院に発展し、バングラデシュにおけるAMDAの災害拠点病院であり、AMDAバングラデシュ支部の事務所の所在地でもある。


【被災状況】
11月15日夜、バングラデシュ南部に上陸した大型サイクロン「シドル」は、南部沿岸部を中心に甚大な被害をもたらした。12月18日政府発表では、死者3,363人、行方不明者871人、負傷者55,282人、全壊家屋56万軒。


<<皆様からの募金を受け付けております>>
郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「AMDA」
*通信欄に「バングラ・サイクロン」とご記入下さい

バングラデシュ・サイクロン被害に対する緊急医療支援活動
 

2007年12月5日

診察を待つ被災者。
子どもには、経口補水液(ORS)や
ビスケット、古着のセーターも配布した
米など非常食を配布している様子
 
仮設診療所で診察。外傷の患者が多かった
被災したチョーカリ村

 第一次緊急医療支援チームは、11月24日、最大の被災地の一つとされるパトゥアカリ県ミジャガンジで支援活動を開始した。12月1日まで、支援の行き届いていない同県の村々を回り、診察と支援物資の配布を中心とした活動を行った。
  今後、インド・スリランカ・インドネシア・フィリピン・台湾・韓国各AMDA支部からの派遣も予定している。


<報道機関向け記者会見のご案内>
日時: 12月6日14:00〜
場所: すこやか苑4階多目的室(岡山市楢津310-1 AMDA本部隣接)
報告者: 館野 和之   調整員  AMDA本部職員
      谷口 敬一郎  調整員  AMDA本部職員
      菅波 茂    AMDAグループ代表



【活動開始日】
11月17日、AMDAバングラデシュ支部が緊急救援を開始

【第一次・第二次緊急医療支援チーム】
計22人
(医師4人・医療補助員4人・調整員4人・アシスタントコーディネーター10人)
<第一次>
館野 和之       調整員   AMDA本部職員  岡山市在住
谷口 敬一郎       調整員   AMDA本部職員  岡山市在住
AMDAバングラデシュ支部 調整員2人
日本・バングラデシュ友好病院    医師2人・医療補助員4人
AMDAバングラデシュ支部、日本・バングラデシュ友好病院
             アシスタントコーディネーター10人
<第二次>
AMDAネパール支部    医師2人

【活動地】
パトゥアカリ県ミジャガンジ郡
   チョーカリ村、カクラバニア村、デウリ・スベドゥカリ村 他
  (Charkhali/Kakrabania/Dewil Subedkhali
   Mirzaganj Upazila, Patuakhali District  首都ダッカから南へ約150km)

【活動内容】
1.巡回診療
2.経口補水液(ORS)と医薬品(抗生剤・鎮痛剤・抗原虫剤・駆虫剤・皮膚薬他)の投薬、配布
3.水質浄化剤の配布
4.米など非常食の配布
5.子どもへビスケットや古着のセーターの配布   他

【被災状況】
11月15日夜、バングラデシュ南部に上陸した大型サイクロン「シドル」は、南部沿岸部を中心に甚大な被害をもたらした。30日政府発表では、死者3,268人、負傷者39,773人、全壊家屋56万軒、被災者約850万人。

【AMDAバングラデシュ支部】
1998年甚大な被害をもたらした洪水の緊急救援活動をきっかけに、1999年より保健医療、小規模融資(マイクロクレジット)、職業訓練から成る農村総合開発事業をムンシゴンジ県ガザリア郡で行なっている。2004年7・8月の洪水被害に対しても、本部と連携して緊急医療支援活動を実施した。

【協力団体:日本・バングラデシュ友好病院】
日本の大学院に留学していた医師3人が創立者となり、1994年4月首都のダッカに設立された。現在は100床の総合病院に発展し、バングラデシュにおけるAMDAの災害拠点病院であり、AMDAバングラデシュ支部の事務所の所在地でもある。



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バングラデシュ・サイクロン被害に対する緊急医療支援活動 4
 

2007年11月27日

ミジャガンジでボートに荷物を移し、
チョーカリへ向かう
仮設診療所で診療(チョーカリスクール)
 
被災した村人の生活
被災した村の生活の様子
損壊した家屋
暴風により木々がなぎ倒されて道を塞いでいた(現在は、応急処置が取られ、通行は出来る)。アスファルトの道路も、水害により大きく削りとられている。

 23日夕刻、首都ダッカをフェリー(現地でLaunchと呼ばれる)で出発した第一次緊急医療支援チームは、24日早朝、最大の被災地の一つとされるパトゥアカリ県ミジャガンジに到着した。
 その後、高速ボート2隻と支援物資を積んだ1隻に乗り換えて、活動地のチョーカリ村へ移動した。桟橋は元々なく、約450世帯が暮らす同村の家屋は、木、竹、トタンで出来ており、ほぼ全てが損壊してしまった。住民の多くは、元の材料を使って作った仮住まいに住むか、支援拠点になっているチョーカリスクール(コンクリート2階建て、サイクロン・センターと呼ばれている)に避難している。
 第一次緊急医療支援チームは、1)同スクールに仮設診療所を設置し診療 2)同スクールで米など食料を配布 3)同スクールで子どもに古着のセーターやビスケットなどを配布 4)被災した村々を巡回診療  の4チームに分かれて支援活動を開始した。
 内陸部にも運河があり、運河が倒木などで水溜りとなっているため、今後蚊が大量発生し、デング熱やマラリアなどの感染症が懸念される。また、井戸水の汚染とトイレの破壊により、飲料水がさらに汚染されることが予想される。
 AMDAネパール支部から派遣された医師2人は23日深夜ダッカに到着し、25日、活動に合流した。

【活動開始日】
17日、AMDAバングラデシュ支部が緊急救援を開始

【第一次緊急医療支援チーム】
計22人
(医師4人・パラメディカル2人・ヘルスアシスタント2人・調整員4人・アシスタントコーディネーター10人)
館野 和之               調整員   AMDA本部職員  岡山市在住
谷口 敬一郎              調整員   AMDA本部職員  岡山市在住
AMDAバングラデシュ支部     調整員 2人
日本・バングラデシュ友好病院   医師2人・パラメディカル2人・ヘルスアシスタント2人
AMDAネパール支部         医師2人
AMDAバングラデシュ支部、日本・バングラデシュ友好病院  アシスタントコーディネーター10人

【活動予定地】
パトゥアカリ県ミジャガンジ市チョーカリ村
  世帯数:約450 人口:約5000人 主な産業:漁業・農業
(Chou Kahali ,Mirzaganj Upazila, Patuakhali District 首都ダッカから南へ約310km)

【活動内容予定】
1.巡回診療
2.外傷患者への小手術
3.経口補水液(ORS)と医薬品(抗生剤・鎮痛剤・抗原虫剤・駆虫剤・皮膚薬 他)の投薬、配布
4.水質浄化剤の配布
5.米・ビスケットなど非常食の配布
6.感染症を予防するための保健衛生指導(手洗い励行やトイレ使用など)

【AMDAバングラデシュ支部】
1998年甚大な被害をもたらした洪水の緊急救援活動をきっかけに、1999年より保健医療、小規模融資(マイクロクレジット)、職業訓練から成る農村総合開発事業をムンシゴンジ県ガザリア郡で行なっている。2004年7・8月の洪水被害に対しても、本部と連携して緊急医療支援活動を実施した。

【協力団体:日本・バングラデシュ友好病院】
日本の大学院に留学していた医師3人が創立者となり、1994年4月首都のダッカに設立された。現在は100床の総合病院に発展し、バングラデシュにおけるAMDAの災害拠点病院であり、AMDAバングラデシュ支部の事務所の所在地でもある。

【被災状況】
15日夜、バングラデシュ南部に上陸した大型サイクロン「シドル」は、南部沿岸部を中心に甚大な被害をもたらした。24日政府発表では、死者3,060人・行方不明者1,180人以上、被災者約680万人・被災家屋約121万軒。


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バングラデシュ・サイクロン被害に対する緊急医療支援活動 3
 

2007年11月23日

 22日、日本を出発した館野・谷口両調整員は、同日深夜ダッカに到着した。23日早朝、AMDAバングラデシュ支部担当者と合流し、日本・バングラデシュ友好病院との協議を行った。
 その結果、活動地は、最大の被災地の一つとされる、パトゥアカリ県ミジャガンジとし、ボートによる巡回診療及び経口補水液(ORS)と医薬品の投薬・配布、非常食と水質浄化剤の配布、感染症を予防するための保健衛生教育を実施することとなった。
 第一次緊急医療支援チームは、被災地出身の医師を中心に計20人で構成され、23日夕刻、ボートで9〜10時間かけてミジャガンジに向かい、24日未明到着する予定。被災地では、コミュニティの元責任者でもある同医師宅を拠点とする。


被災地に運ばれる支援物資・医薬品の一部
(日本・バングラデシュ友好病院にて)

 また、AMDAネパール支部医師二人が23日深夜ダッカに到着後、第一次緊急医療支援チームに合流する予定である。

【活動開始日】
17日、AMDAバングラデシュ支部が緊急救援を開始

【第一次緊急医療支援チーム】
計20人
(医師2人・パラメディカル2人・ヘルスアシスタント2人・調整員4人・アシスタントコーディネーター10人)
館野 和之              調整員   AMDA本部職員  岡山市在住
谷口 敬一郎             調整員   AMDA本部職員  岡山市在住
AMDAバングラデシュ支部    調整員 2人
日本・バングラデシュ友好病院  医師2人・パラメディカル2人・ヘルスアシスタント2人
AMDAバングラデシュ支部、日本・バングラデシュ友好病院   アシスタントコーディネーター10人

【活動予定地】
パトゥアカリ県ミジャガンジ
(Mirzaganj Upazila, Patuakhali District  首都ダッカから南へ約310km)

【活動内容予定】
1.ボートによる巡回診療
2.外傷患者への小手術
3.経口補水液(ORS)と医薬品(抗生剤・鎮痛剤・抗原虫剤・駆虫剤・皮膚薬 他)の投薬、配布
4.水質浄化剤の配布
5.米・ビスケットなど非常食の配布
6.感染症を予防するための保健衛生教育(手洗い励行やトイレ使用など)

【AMDAバングラデシュ支部】
1998年甚大な被害をもたらした洪水の緊急救援活動をきっかけに、1999年より保健医療、小規模融資(マイクロクレジット)、職業訓練から成る農村総合開発事業をムンシゴンジ県ガザリア郡で行なっている。2004年7・8月の洪水被害に対しても、本部と連携して緊急医療支援活動を実施した。

【協力団体:日本・バングラデシュ友好病院】
日本の大学院に留学していた医師3人が創立者となり、1994年4月首都のダッカに設立された。現在は100床の総合病院に発展し、バングラデシュにおけるAMDAの災害拠点病院であり、AMDAバングラデシュ支部の事務所の所在地でもある。

【被災状況】
15日夜、バングラデシュ南部に上陸した大型サイクロン「シドル」は、南部沿岸部を中心に甚大な被害をもたらした。22日政府発表では、死者2,997人・行方不明者1,700人以上・負傷者約35,000人、被災家屋約118万軒。

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口座名「AMDA」
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バングラデシュ・サイクロン被害に対する緊急医療支援活動
 

2007年11月20日
2007年11月22日

11/20岡山空港を出発する、
館野和之調整員(中央)
11/22岡山駅で報道各社から
インタビューを受ける、谷口敬一郎調整員

 大型サイクロン「シドル」の直撃を受けたバングラデシュ人民共和国では、被害が拡大している。国連人道問題調整事務所(OCHA)11/18発表の死者数は2,027人だが、現地報道によると、漁民ら数千人が行方不明で、死者が10,000人に達する恐れもある。

  同国軍などによる本格的な捜索・救援活動が始まったものの、各地で道路が寸断されたため車両が被災地に近づけず、活動は難航している。被害が大きかった南部は標高の低いデルタ地帯で、生存者の多くが十分な水や食糧がないまま小島などで孤立し、取り残されているとみられる。

  AMDAは、本部より調整員二人を被災地へ派遣する。また、AMDAネパール支部などより医療従事者の派遣を調整中である。

【日本からの派遣】
館野和之(たての かずゆき) 調整員 AMDA本部職員  岡山市在住
  AMDAでの主な緊急救援活動:
     フィリピン台風21号緊急医療支援活動(2006年12月)
     ジャワ島津波緊急医療支援活動(2006年7月)
     ジャワ島中部地震緊急医療救援活動(2006年5・6月)
  11月20日 7:30岡山空港発 ANA652便   8:40羽田空港着
     駐日バングラデシュ人民共和国大使館でビザを取得

谷口敬一郎(たにぐち けいいちろう) 調整員 AMDA本部職員 岡山市在住
  AMDAでの主な緊急救援活動:
     ペルー沖地震緊急医療支援活動(2007年8・9月)
     インドネシア・ジャワ島中部地震緊急救援活動(2006年6月)
     ネパール抗議デモ負傷者緊急医療支援活動(2006年4月)
  11月22日 6:42岡山駅発 のぞみ60号・はるか7号
          8:54関西国際空港着

館野和之・谷口敬一郎
  11月22日11:00関西国際空港発 SQ617・436便 シンガポール経由
         22:40(日本時間23日01:40)ジア国際空港(ダッカ)着
  その後、被災地へ向かう予定

【活動開始日】
 17日、AMDAバングラデシュ支部が緊急救援を開始

【活動概要予定】
1.緊急医療支援:
    通常のヘルスセンターでの診療に加え、ボートによる巡回診療、世帯訪問
    による保健衛生指導、医薬品の配布、重篤患者の搬送等を行なう

2.避難家族の収容:
    洪水のシェルターを兼ねるAMDA職業訓練所に、避難家族を収容する

【AMDAバングラデシュ支部】
 1998年甚大な被害をもたらした洪水の緊急救援活動をきっかけに、1999年より保健医療、小規模融資(マイクロクレジット)、職業訓練から成る農村総合開発事業をムンシゴンジ県ガザリア郡で行なっている。2004年7・8月の洪水被害に対しても、本部と連携して緊急医療支援活動を実施した。

【協力団体:日本・バングラデシュ友好病院】
 日本の大学院に留学していた医師3人が創立者となり、1994年4月首都のダッカに設立された。現在は100床の総合病院に発展し、バングラデシュにおけるAMDAの災害拠点病院であり、AMDAバングラデシュ支部の事務所の所在地でもある。


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口座名「AMDA」
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バングラデシュ・サイクロン被害に対する緊急医療支援活動 開始
 

2007年11月17日

 11月15日夜、バングラデシュ人民共和国南部のベンガル湾沿岸を直撃した大型サイクロン「シドル」で、大規模な被害が発生した。バングラデシュ気象庁(政府当局)によると、シドルは半径500キロ、風速は時速220〜240キロの暴風で家屋を倒壊させながら国土を縦断し、過去最悪の被害の一つとされる、1991年に14万3000人の犠牲者を出したサイクロンに匹敵すると伝えられている。
  これまでに1,700人以上が死亡したほか、270万人以上が避難生活を強いられている。猛烈な風でなぎ倒された木々が道をふさいだりしているため救援活動は難航し、政府はすべての被災地の状況を把握できておらず、犠牲者がさらに増えるおそれが出ている。
  AMDAバングラデシュ支部は、17日夜、緊急救援を開始した。AMDAは、日本・バングラデシュ友好病院と連携して、本部とAMDAネパール支部などから医療従事者と調整員を被災地へ派遣する。


【活動概要予定】
1.緊急医療支援:
   通常のヘルスセンターでの診療に加え、ボートによる巡回診療、世帯訪問による保健衛生指導、
   医薬品の配布、重篤患者の搬送等を行なう

2.避難家族の収容:
   洪水のシェルターを兼ねるAMDA職業訓練所に、避難家族を収容する

【AMDAバングラデシュ支部】
1998年甚大な被害をもたらした洪水の緊急救援活動をきっかけに、1999年より保健医療、小規模融資(マイクロクレジット)、職業訓練から成る農村総合開発事業をムンシゴンジ県ガザリア郡で行なっている。2004年7・8月の洪水被害に対しても、本部と連携して緊急医療支援活動を実施した。

【日本・バングラデシュ友好病院】
日本の大学院に留学していた医師3人が創立者となり、1994年4月首都のダッカに設立された。現在は100床の総合病院に発展し、バングラデシュにおけるAMDAの災害拠点病院であり、AMDAバングラデシュ支部の事務所の所在地でもある。


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