2006年12月3日
2日13時にマニラに到着した本部スタッフ館野は、同日AMDAフィリピン支部長Dr.Chua、AMDAインドネシア支部長Dr.Tanra、現地協力団体PSFADC*からMr.J.Lorenzo(専門/建築)、そしてAMDA調整員近持等との打ち合わせをマニラにて行った。
3日午後1時過ぎ、第一次AMDA派遣チームは、ビラモア空軍基地、空軍カーゴに同乗して、レガスピに入ることとなった。
被害状況については、2日夜のNDCC(National Disaster Coordination Council)の発表によると、死者303人、行方不明293人、負傷者169人、被災人口799,056人(195,153世帯)を超えており、被害は拡大の一途をたどっている。最も被害の大きかった地域はアルバイ州ダラガ村。
館野担当からの報告によると、州都のレガスピ市では、近接する都市ナガ方面への道路が寸断され、海路の復旧も遅れていることから、陸の孤島と化している模様。家屋を失い避難民となった住民は15万人以上と見られており、飲料水、浄水剤、米、魚缶詰等といった食料品や消耗品、また医薬品やマットレス、テントなどの仮設住宅関連物品が緊急に必要であり、特に米の不足が深刻という。多くの遺体が身元判別が難しく埋葬できない状態にあるとのこと。
【緊急医療支援開始日】
12月1日 派遣決定 本部より館野緊急救援担当
2日 10:00関空発 13:10マニラ着(TG621)
12月3日 一次派遣チーム レガスピ入り
【第一次派遣チーム】
館野和之 本部職員
近持雄一郎 調整員
Husni A.Tanra(Dr.) 麻酔科医師
(AMDAインドネシア支部 ハサヌディン大学医学部麻酔科科長)
Ade BANGSAWAN (Dr.) 麻酔科医師
(AMDAインドネシア支部 ハサヌディン大学医学部麻酔科)
Socrates Manual (Dr.) 内科(AMDAフィリピン支部)
Danilo Bumanglay (Dr.) 内科(AMDAフィリピン支部)
Jose Villaflor (Mr.) 建築専門家
(フィリピン・アシジの聖フランシスコ・デフ・センター)
・Dr.Tanraと近持調整員は、1日夕刻よりマニラにて調整業務にあたった後、3日午後それぞれ帰路についた
【現地事業実施協力団体】
フィリピン医師会
*フィリピン・アシジの聖フランシスコ・デフ・センター
(Philippine St.Francis of Assisi Deaf Center):
ASMP(AMDA医療と魂のプログラム)において、フィリピンでの実施に昨年よりボランティアで実施協力いただいている佐藤宝倉神父様が、代表を務める、聾者等障害をもつ人々を支援する現地NGO。
http://www.hpmix.com/home/psfadcmanila/
**ASMP:AMDA Soul &Medicine Programmeとは、日本と海外の宗教宗派を超えた宗教者ボランティアによる、先の大戦の犠牲者と近年の大規模自然災害でなくなった人々への慰霊と、現地に生きる人々への医療提供を実施するAMDA独自のプログラム
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