AMDA速報
トップ > 速報過去記事一覧
 
 
  AMDA フィリピン台風21号緊急医療支援活動
 
フィリピン台風緊急医療支援活動 写真


 

 

フィリピン台風緊急医療支援活動 9

2006年12月22日

 AMDA緊急医療支援チームは、19日アルバイ州レガスピ市クルサダ地区で175人、20日マリナオ地区で486人、21日カムリグ地区(Camalig)で349人の患者を診療した。
 アルバイ州の水道が一部復旧し、また、電気も近々一部復旧する見込みであるとの報告を受け、AMDAは被災地での緊急医療支援活動を21日までとすることを決定した。22日、マニラで総括ミーティングを行い、23日帰国の途につく。なお、今後の復旧支援に向けた調査を、ニティアン調整員が被災地に残留して行なう。

【報道機関向け記者会見】
  12月25日13:00〜   すこやか苑 4階多目的室 (岡山市楢津310-1 AMDA本部隣接)

  報告者: 渡邊 美英(わたなべ みえ) 看護師  AMDA ERネットワーク登録 長野市在住・出身 
          AMDAでの緊急救援活動:2006年7月ジャワ島津波緊急医療支援活動  
       
        館野 和之(たての かずゆき)   AMDA調整員  岡山市在住 (静岡県出身)
         AMDAでの緊急救援活動:2006年 5〜6月ジャワ島中部地震緊急救援活動
                                    7月ジャワ島津波緊急医療支援活動

        菅波 茂(すがなみ しげる) AMDA代表

【緊急医療支援開始日】
12月1日
(11月30日から12月1日にかけての台風による大雨により、アルバイ州レガスピ市周辺等で大規模な泥流災害が発生)

【19〜21日のAMDA緊急医療支援チーム構成】
渡邊美英看護師、館野和之調整員、ニティアン・ヴィーラバグ調整員、AMDAインドネシア支部医師2人
AMDAネパール支部医師2人、地元医師1〜5人、看護師13人

【巡回診療(5日開始)  これまでの活動場所】
アルバイ州 カムリン(Camalig)村
イバロン小学校(Ibalon Elementary School)
ブュアン村ブュアン小学校(Buyuan Elementary School)
セントドミンゴ村役所(Sto.Domingo Municipal Hall)
ダラガ町ビニタヤン小学校(Binitayan Elementary School)
ダラガ町タラガ小学校(Taraga Elementary School)
バカカイ(Bacacay)地区公民館
グイノバタン(Guinobatan)地区
ダラガ地区テュラテュラ避難所(Tula Tula Evacuation Center)
タバコ市セントアントニオ小学校(Tabaco City, Sto.Antonio Elementary School)
ティウィ(Tiwi)地区の体育館 
リガオ市ヘレラ小学校(Ligao Ciry, Herrera Elementary School)
レガスピ市クルサダ地区(Cruzada)
マリナオ地区(Malinao)
カムリグ地区(Camalig Common Elementary School)

【現地事業実施協力団体】
 フィリピン医師会/フィリピン・アシジの聖フランシスコ・デフ・センター
  KPAC(金光教平和活動センター)
 現地協力病院:ルドビス総合病院

【ご協力】ミニストップ株式会社様(救援募金を全国約1800店舗で12月26日〜1月25日実施)

【活動参加人数】   総計44人       *被災地地元ボランティア人数
各国AMDA
支部/所属 支部長 医師 看護師 調整員他
日本
本部・国際貢献大学校
1
3 4
フィリピン 
フィリピン支部
1
1
  33
フィリピン・アンジの聖フランシスコ・デフ・センター

建築専門
1
KPAC
1
アルバイ州医師会 他
2+*10
2+*15
 
インドネシア
インドネシア支部
1
3
4
ネパール
ネパール支部
2
2
台湾
台湾支部
1
1
合計
2
18
18
6
43

フィリピン台風緊急医療支援活動 8

2006年12月19日

 17日、AMDA緊急医療支援チームにAMDAネパール支部の医師2人が合流した。同日、AMDA緊急医療支援チームは、アルバイ州に隣接する南カマリネス州(Camarines Sur)の南カマリネス州医師会の医師5人と協働し診療活動を行い、この度の緊急救援活動において最大規模の巡回診療となった。午前中はタバコ市(Tabaco City)のセントアントニオ小学校で約800人を、午後はティウィ(Tiwi)地区の体育館で約500人を診療し、一日の患者数は約1,300人に達した。
 18日は、AMDA緊急医療支援チームがダラガ(Daraga)から車両で一時間ほどのリガオ市(Ligao City)にあるヘレラ小学校で巡回診療を実施し、300人前後の患者を診療した。
 被災地の復興状況については、アルバイ州の水道が20日頃から一部復旧、電気も近々一部復旧する予定であるとの報告を館野調整員より受けている。

【緊急医療支援開始日】
12月1日
(フィリピンでは、11月30日から12月1日にかけての台風による大雨により、アルバイ州レガスピ市周辺等で大規模な泥流災害が発生した)

【現在のAMDA緊急医療支援チーム構成】
渡邊美英看護師、館野和之調整員、ニティアン・ヴィーラバグ調整員、AMDAインドネシア支部医師2人
AMDAネパール支部医師2人、地元医師2人、看護師12人

【これまでの活動場所】
巡回診療(5日開始)
アルバイ州 カムリン(Camalig)村
イバロン小学校(Ibalon Elementary School)
ブュアン村ブュアン小学校(Buyuan Elementary School)
セントドミンゴ村役所(Sto..Domingo Municipal Hall)
ダラガ町ビニタヤン小学校(Binitayan Elementary School)
ダラガ町タラガ小学校(Taraga Elementary School)
バカカイ(Bacacay)地区公民館
グイノバタン(Guinobatan)地区
ダラガ地区テュラテュラ避難所(Tula Tula Evacuation Center)
タバコ市セントアントニオ小学校(Tabaco City, Sto.Antonio Elementary School)
ティウィ(Tiwi)地区の体育館
リガオ市ヘレラ小学校(Ligao Ciry, Herrera Elemantary School)

【現地事業実施協力団体】
 フィリピン医師会/フィリピン・アシジの聖フランシスコ・デフ・センター
  KPAC(金光教平和活動センター)
 現地協力病院:ルドビス総合病院

【ご協力】 ミニストップ株式会社様(救援募金を全国約1800店舗で12月26日〜1月25日まで実施)

【活動参加人数】   総計41人       *被災地地元ボランティア人数
各国AMDA
支部/所属 支部長 医師 看護師 調整員他
日本
本部・国際貢献大学校
1
3 4
フィリピン 
フィリピン支部
1
1
  31
フィリピン・アンジの聖フランシスコ・デフ・センター

建築専門
1
KPAC
1
アルバイ州医師会 他
2+*9
2+*14
 
インドネシア
インドネシア支部
1
3
4
ネパール
ネパール支部
2
2
合計
2
17
17
5
41

フィリピン台風緊急医療支援活動 7

2006年12月15日

 フィリピン政府災害調整委員会(NDCC)の14日付発表によると、死者734人・行方不明者762人・負傷者2,360人・避難者95,926人で、避難所における水の供給は改善されつつあるが、シェルターとトイレの数は十分ではない。避難所から報告されている病気は、咳、かぜ、発熱とのことである。被災地では、水道は一部16日から復旧されるとの情報もあるが、電気は不通で、ロウソクによる生活が続いている。
 AMDA緊急医療支援チームは、地元医師や看護師などとともに、巡回診療を継続している。9時頃から14時頃まで診療し、その後は、医薬品や医療消耗品などの購入、地元保健行政機関との調整業務などを行なっている。
 12日、ダラガ(Daraga)の避難所であるタラガ小学校(Taraga Elementary School)で、渡邊美英看護師、館野和之調整員とニティアン・ヴィーラヴァグ調整員は、AMDAインドネシア支部医師2人、地元の医師5人・看護師12人・特別救急医療士1人・調整員1人とチームを編成し、307人の患者を診療した。
 13日はバカカイ(Bacacay)地区の公民館で、14日はグイノバタン(Guinobatan)地区で、15日はダラガ地区テュラテュラの避難所(Tula Tula Evacuation Center)で巡回診療を行なった。渡邊看護師、館野調整員とニティアン調整員、AMDAフィリピン支部医師1人、AMDAインドネシア支部医師2人、地元の医師2人・看護師10人が連日300人前後の患者を診療した。

【緊急医療支援開始日】
12月1日 
(フィリピンでは、11月30日から12月1日にかけての台風による大雨により、アルバイ州レガスピ市周辺等で大規模な泥流災害が発生した)

【これまでの活動場所】
巡回診療(5日開始)
アルバイ州 カムリン(Camalig)村
イバロン小学校(Ibalon Elementary School)
ブュアン村ブュアン小学校(Buyuan Elementary School)
セントドミンゴ村役所(Sto..Domingo Municipal Hall)
ダラガ町ビニタヤン小学校(Binitayan Elementary School)
ダラガ町タラガ小学校(Taraga Elementary School)
バカカイ(Bacacay)地区公民館
グイノバタン(Guinobatan)地区
ダラガ地区テュラテュラ避難所(Tula Tula Evacuation Center)

【現地事業実施協力団体】
 フィリピン医師会/フィリピン・アシジの聖フランシスコ・デフ・センター
  KPAC(金光教平和活動センター)
 現地協力病院:ルドビス総合病院

【ご協力】ミニストップ株式会社様(救援募金を全国約1800店で12月26日〜1月25日まで実施)

【活動参加人数】   総計34人       *被災地地元ボランティア人数
各国AMDA
支部/所属 支部長 医師 看護師 調整員他
日本
本部・国際貢献大学校
1
3 4
フィリピン 
フィリピン支部
1
1
  26
フィリピン・アンジの聖フランシスコ・デフ・センター

建築専門
1
KPAC
1
アルバイ州医師会 他
2+*4
2+*14
 
インドネシア
インドネシア支部
1
3
4
合計
2
10
17
5
34

フィリピン台風緊急医療支援活動 6

2006年12月12日

 AMDA緊急医療支援チームは、被災地域で巡回診療を継続するとともに、9日、アルバイ州ダラガにある6ヵ所の避難所を視察した。
 報告によると、小学校が避難所となり、避難者数は増加している。1教室に37〜50人の避難者が生活をしていて、その密集具合から、感冒や急性気管支炎、肺炎など急性呼吸器感染症が懸念されている。また、下痢が発生したケースも報告され、劣悪な衛生状態と水不足が原因と考えられる。折しも9日から10日にかけて台風22号が通過し、猛烈な雨が襲った。汚水の流出と、先の台風21号による泥流被害がさらに悪化する危険がある。
 10日、再びダラガの町長を表敬した。ダラガでは最大の避難所であるビニタヤン小学校(Binitayan Elementary School)における診療を要請され、救急車及び庁舎の車両の使用許可を得た。
 11日、AMDAインドネシア支部所属の医師2人とニティアン・ヴィーラヴァグ調整員が加わり、ビニタヤン小学校で200人を超える患者を診療した。
 フィリピン政府災害調整委員会(NDCC)によると、10日現在、死者715人・行方不明者765人・避難者110,701人となり、AMDAでは、AMDAネパール支部から医師2人の追加派遣を決定した。


【ダラガにおける避難所と被災者数】 12月9日現在
 ビニタヤン小学校(Binitayan Elementary School)       4,396人
 タラガ小学校(Taraga Elementary School)           3,036人
 マラボグ小学校(Malabog Elementary School)         1,230人  
  ブサイ小学校(Busay Elementary School)           2,241人
 バナグ小学校(Banag Elementary School)             948人
  タボン−タボン小学校(Tabon-Tabon Elementary School) 1,126人

【緊急医療支援開始日】
12月1日 
(フィリピンでは、11月30日から12月1日にかけての台風による大雨により、アルバイ州レガスピ市周辺等で大規模な泥流災害が発生した)

【これまでの活動場所】
巡回診療(5日開始) アルバイ州カムリン(Camalig)村/イバロン小学校(Ibalon Elementary School)
ブュアン村ブュアン小学校/セントドミンゴ村役所/ダラガ町ビニタヤン小学校

【11日巡回診療チーム】
フィリピン人医師3人、フィリピン人看護師(ボランティア)14人、フィリピン人調整員1人(ダラガ出身)
インドネシア人医師2人、渡邊美英 看護師(AMDA ERネットワーク登録)
館野和之 調整員(AMDA本部職員)
ニティアン・ヴィーラヴァグ 調整員
  (国際貢献大学校上席研究員(前AMDAスリランカ医療和平事業副統括))

【現地事業実施協力団体】
 フィリピン医師会/フィリピン・アシジの聖フランシスコ・デフ・センター
  KPAC(金光教平和活動センター)
  現地協力病院:ルドビス総合病院

【活動参加人数】   総計31人     *被災地地元ボランティア人数
各国AMDA
支部/所属 支部長 医師 看護師 調整員他
日本
本部・国際貢献大学校
1
3 4
フィリピン 
フィリピン支部
1
1
  23
フィリピン・アンジの聖フランシスコ・デフ・センター

建築専門
1
KPAC
1
アルバイ州医師会 他
2+*1
2+*14
 
インドネシア
インドネシア支部
1
1
4
合計
2
7
17
5
31

フィリピン台風緊急医療支援活動 5

2006年12月8日

 第一次AMDAチームは、12月5日から開始した被災地域巡回診療を、7日、8日も以下のように継続実施している。7日は、被災地である地元の看護師11人がボランティアとして、巡回診療に参加するというAMDAチームにとっても勇気付けられる被災地発緊急救援の芽生えがあった。8日も、地元看護師12人と、地元医師1人が、巡回診療に加わった。
 一方、7日、日本を出発しマニラに到着していた渡邊看護師は、8日午後2時、マニラからレガスピ入りした。フィリピン人調整員(KPAC所属)と、インドネシア人医師Dr.Adeの2人は、8日午前レガスピから帰途についた。
 12月8日、フィリピン医師会会長Dr.Jose A.sa Sabiliより、AMDAインターナショナルの菅波代表宛てに、改めて文書にて、AMDA緊急医療チームの被災地における活動の要請と感謝の念が伝えられた。

7日 フィリピン人医師2人、同国ボランティア看護師11人、同国調整員1人、館野担当
    巡回診療チーム人数 計15人  診療場所 アルバイ州ブュアン村 ブュアン小学校
    患者数  279人 

8日 フィリピン人医師3人+同国ボランティア医師1人、同国ボランティア看護師12人、館野担当 
    巡回診療チーム人数 計17人  診療場所 アルバイ州セントドミンゴ村セントドミンゴ村役所 
    いずれの地域でも、肺炎など呼吸器系の疾患が多く見られる。

 尚、本日8日、台風22号がフィリピン東方に発生し、被災地では、既に強風が吹いており、館野担当との電話も繋がりにくい状況になっている。今後さらに、風雨が強まることが予想されており、被害の拡大が懸念されるところである。

【緊急医療支援開始日】
 12月1日 
(フィリピンでは、11月30日から12月1日にかけての台風による大雨により、アルバイ州レガスピ市周辺等で大規模な泥流災害が発生した)

【これまでの活動場所】
 巡回診療(5日開始) アルバイ州カムリン(Camlling) イバロン小学校

【第二次チーム】
 フィリピン人医師2人、フィリピン人看護師2人、フィリピン人調整員1人(KPAC)
 渡邊 美英(わたなべ みえ)看護師(AMDA ERネットワーク登録・長野市在住
   AMDAジャワ島津波緊急医療支援活動(2006年7月)に参加

【現地事業実施協力団体】
 フィリピン医師会/フィリピン・アシジの聖フランシスコ・デフ・センター
  /KPAC(金光教平和活動センター)
  現地協力病院:ルドビス総合病院

【活動参加人数】 総計26人(第一次チーム計7人・第ニ次チーム計6人) *被災地地元ボランティア
各国AMDA
支部/所属 支部長 医師 看護師 調整員他
日本
本部
1
2 3
フィリピン 
フィリピン支部
1
1
  21
フィリピン・アンジの聖フランシスコ・デフ・センター

建築専門
1
KPAC
1
アルバイ州医師会 他
2+*1
2+*12
 
インドネシア
インドネシア支部
1
1
2
合計
2
5
15
4
26

フィリピン台風緊急医療支援活動 4

2006年12月6日

 第一次AMDAチームは、5日、ルソン島南部のアルバイ州カムリン(Camlling)村で巡回診療を実施し、患者160人の治療にあたった。傷の処置に加えて、肺炎など呼吸器系疾患の症状を訴える患者が多く見られた。
 6日、フィリピン人医師2人、フィリピン人看護師2人、フィリピン人調整員1人が加わり、イバロン小学校(Ibalon Elementary School)での巡回診療に従事している。国家災害調整委員会(NDCC)の6日発表によると、被災者数はさらに増加し、死者543人、負傷者1861人、不明者740人となっている。
 AMDAは被災状況を鑑み、日本から看護師1人の派遣を決定した。

【緊急医療支援開始日】
 12月1日 
(フィリピンでは、11月30日から12月1日にかけての台風による大雨により、アルバイ州レガスピ市周辺等で大規模な泥流災害が発生した)

【活動内容】
 巡回診療 アルバイ州カムリン(Camlling)村  イバロン小学校(Ibalon Elementary School)
 活動拠点 ルドビス総合病院(Ludovice General Hospital アルバイ州ダラガ村)
 カムリン村での巡回診療を5日から開始。 
   5日の診察患者数:160人 主な疾患:外傷、肺炎など呼吸器系

【第二次チーム】
 フィリピン人医師2人、フィリピン人看護師2人、フィリピン人調整員1人(KPAC)
 渡邊 美英(わたなべ みえ)    看護師  AMDA ERネットワーク登録  長野市在住・出身
   AMDAジャワ島津波緊急医療支援活動(2006年7月)に参加
   7日10:00 関西空港発(TG621)
     13:10(現地時間 日本時間:14:10) 
       ニノイ・アキノ国際空港到着予定。その後アルバイ州へ向かう

【現地事業実施協力団体】
 フィリピン医師会/フィリピン・アシジの聖フランシスコ・デフ・センター
  /KPAC(金光教平和活動センター)

【活動参加人数】   総計13人(第一次チーム計7人・第ニ次チーム計6人)
各国AMDA
支部/所属 支部長 医師 看護師 調整員他
日本
本部
1
2 3
フィリピン 
フィリピン支部
1
1
  8
フィリピン・アンジの聖フランシスコ・デフ・センター

建築専門
1
KPAC
1
アルバイ州医師会 他
2
2
 
インドネシア
インドネシア支部
1
1
2
合計
2
4
3
4
13

フィリピン台風緊急医療支援活動 3

2006年12月5日

 3日、第一次AMDA派遣チームは、最大の被災地とされるルソン島南部のアルバイ州ダラガ村に入り、医薬品などの調達および同州医師会との調整を行なった。
 5日、フィリピン医師会の協力の下、アルバイ州知事より認可を得て、医療支援活動を開始した。館野調整員からの報告によると、州都レガスピ市及び周辺には四軒の病院があるが、一病院のみが機能しているとのことである。第一次AMDA派遣チームはこの唯一機能している病院(Ludovice General Hospital)に拠点を置き、車両による巡回診療と同病院での診察を行なう。
 また、水道、電気、ガスはストップした状態が続き、死者425人、負傷者507人、不明者599人にのぼっている(国家災害調整委員会(NDCC)12/4発表)。
 AMDAは被災状況を鑑み、本部とフィリピン・マレーシア・インドネシア各支部による第二次AMDA派遣チームの編成を調整中である。また、アルバイ州知事からの要請により、道路が寸断された遠隔地へのヘリコプターを利用した巡回診療を検討している。


【活動内容】
12月5日開始
巡回診療   :アルバイ州カムリン(Camlling)村   
病院での診察:Ludovice General Hospital  アルバイ州ダラガ村

従事者:館野和之            調整員      AMDA本部職員            
      Ade BANGSAWAN (Dr.)  麻酔科医師    AMDAインドネシア支部
      ( ハサヌディン大学医学部麻酔科 )    
      Jose Villaflor (Mr.)      建築専門家   
      ( フィリピン・アシジの聖フランシスコ・デフ・センター)          
      Danilo Bumanglay (Dr.)   内科       AMDAフィリピン支部

【現地事業実施協力団体】 フィリピン医師会 フィリピン・アシジの聖フランシスコ・デフ・センター

【第一次派遣チーム】   計7人
各国AMDA
支部/所属 支部長 医師 調整員他
日本
本部
2
2
フィリピン 
フィリピン支部
1
1
2
フィリピン・アンジの聖フランシスコ・デフ・センター
建築専門
1
1
インドネシア
インドネシア支部
1
1
2
合計
2
2
3
7

フィリピン台風緊急医療支援活動 2

2006年12月3日

 2日13時にマニラに到着した本部スタッフ館野は、同日AMDAフィリピン支部長Dr.Chua、AMDAインドネシア支部長Dr.Tanra、現地協力団体PSFADC*からMr.J.Lorenzo(専門/建築)、そしてAMDA調整員近持等との打ち合わせをマニラにて行った。
 3日午後1時過ぎ、第一次AMDA派遣チームは、ビラモア空軍基地、空軍カーゴに同乗して、レガスピに入ることとなった。
 被害状況については、2日夜のNDCC(National Disaster Coordination Council)の発表によると、死者303人、行方不明293人、負傷者169人、被災人口799,056人(195,153世帯)を超えており、被害は拡大の一途をたどっている。最も被害の大きかった地域はアルバイ州ダラガ村。

 館野担当からの報告によると、州都のレガスピ市では、近接する都市ナガ方面への道路が寸断され、海路の復旧も遅れていることから、陸の孤島と化している模様。家屋を失い避難民となった住民は15万人以上と見られており、飲料水、浄水剤、米、魚缶詰等といった食料品や消耗品、また医薬品やマットレス、テントなどの仮設住宅関連物品が緊急に必要であり、特に米の不足が深刻という。多くの遺体が身元判別が難しく埋葬できない状態にあるとのこと。

【緊急医療支援開始日】
 12月1日 派遣決定 本部より館野緊急救援担当 
    2日 10:00関空発 13:10マニラ着(TG621)
 12月3日 一次派遣チーム レガスピ入り

【第一次派遣チーム】
 館野和之        本部職員
 近持雄一郎       調整員
 Husni A.Tanra(Dr.)   麻酔科医師
 (AMDAインドネシア支部 ハサヌディン大学医学部麻酔科科長)
 Ade BANGSAWAN (Dr.)   麻酔科医師
 (AMDAインドネシア支部 ハサヌディン大学医学部麻酔科)
 Socrates Manual (Dr.)  内科(AMDAフィリピン支部)
 Danilo Bumanglay (Dr.) 内科(AMDAフィリピン支部)
 Jose Villaflor (Mr.)  建築専門家
 (フィリピン・アシジの聖フランシスコ・デフ・センター)

・Dr.Tanraと近持調整員は、1日夕刻よりマニラにて調整業務にあたった後、3日午後それぞれ帰路についた


【現地事業実施協力団体】
フィリピン医師会
*フィリピン・アシジの聖フランシスコ・デフ・センター
 (Philippine St.Francis of Assisi Deaf Center):
 ASMP(AMDA医療と魂のプログラム)において、フィリピンでの実施に昨年よりボランティアで実施協力いただいている佐藤宝倉神父様が、代表を務める、聾者等障害をもつ人々を支援する現地NGO。
http://www.hpmix.com/home/psfadcmanila/

**ASMP:AMDA Soul &Medicine Programmeとは、日本と海外の宗教宗派を超えた宗教者ボランティアによる、先の大戦の犠牲者と近年の大規模自然災害でなくなった人々への慰霊と、現地に生きる人々への医療提供を実施するAMDA独自のプログラム

フィリピン台風緊急医療支援活動を開始
 

2006年12月2日 0:50

 フィリピン中部を通過した大型台風21号の影響により、ルソン島アルバイ州レガスピ市などのマヨン山周辺地域で発生した泥流被害は12月1日時点で死者198人、行方不明260人にのぼる(フィリピン国家災害対策委員会発表)。さらに多数が埋まっている模様であるが、現場はぬかるみ、救出活動は難航している。
 AMDAは、1日夕方、緊急医療救援の開始を決定し、以下のようにAMDA多国籍医師団第一次チームを編成し現場に向かった。
 なお、AMDAでは1日にASMP(*)による慰霊祭を、同国バタンガス州で行ったところであり、ASMP担当として本部から派遣していた近持が、引き続きマニラで、物資調達と第一次チーム受入れ準備を行う。
 また、同国に会議で滞在中であった、AMDAインドネシア支部長のDr.Tanra(ハサヌディン大学医学部麻酔科科長 教授)が、医療調整業務にあたり、同じく会議に出席していたAMDAインドネシア支部医師Dr. Ade BANGSAWANを被災地に派遣する。
 本部からは、ジャワ島中部地震緊急救援活動(2006年5〜6月)に従事した館野緊急救援担当職員が、2日朝関西空港からマニラに向け出発する。

【第一次派遣チーム】
館野 和之(たての かずゆき)     AMDA本部職員
近持 雄一郎(ちかもち ゆういちろう) AMDA調整員 
Ade BANGSAWAN              AMDAインドネシア支部 麻酔科医師
ハサヌディン大学医学部 ジャワ島中部地震緊急救援活動に参加
Husni A.Tanra AMDAインドネシア支部長
ハサヌディン大学医学部麻酔科科長 教授…マニラで医師団受け入れ

【第一次派遣日本からの出発】
館野 和之(たての かずゆき)  AMDA本部職員
12月2日10:00 関西空港発(TG 621)
          (岡山駅6:03発新幹線ひかり362号)
      13:10(現地時間 日本時間:14:10) ニノイ・アキノ国際空港到着予定

(*)ASMP
AMDA Soul and Medicine Programme AMDA医療と魂のプログラム
日本とフィリピンの各宗教宗派を超えた宗教者ボランティアによる、先の大戦と大規模自然災害で亡くなった人々への慰霊と、現地に生きる人々への医療提供を実施するAMDA独自のプロジェクト

 


 
 

Copyright (C) 2006 AMDA. All Rights Reserved.