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  AMDA ジャワ島津波緊急医療支援活動
 
ジャワ島津波緊急医療支援活動 6
 

2006年8月1日

 7月28日、AMDA緊急医療支援チームは、パンガンダラン郡カリプチャ村で、これまでに治療した患者でアフターケアの必要な患者宅を訪問し診療を行なった。高台に避難していた住民の帰還が始まり、緊急救援段階での医療ニーズも収束に向かっているとの現地からの報告を受け、被災地での緊急医療支援活動の終了を決定した。29日、パンガンダラン郡の保健センターとカリプチャ郡の保健センターに医薬品と医療消耗品(抗生剤・解熱剤・外科用消耗品・体温計など一般保健衛生用品 他)を寄贈した。
 同チームは30日ジャカルタへ移動し、31日に在インドネシア日本大使館など関係諸機関を表敬、報告を行なった。  

  AMDAでは派遣者の帰国に際し、下記のとおり記者会見を実施する。

<岡山・帰国記者会見>
 8月3日14:00〜   すこやか苑 4階多目的室 (岡山市楢津310-1 AMDA本部隣接)
 報告者:
 (日本からの派遣者)
   向井 信子(むかい のぶこ)    看護師  AMDA ERネットワーク登録
    医療法人交詢医会 大阪リハビリテーション病院勤務 (大阪府阪南市)
   渡邊 美英(わたなべ みえ)    看護師  AMDA ERネットワーク登録  長野市在住・出身
   館野 和之(たての かずゆき)   AMDA調整員  岡山市在住 (静岡県出身)
    AMDAでの緊急救援活動: 2006年5〜6月 ジャワ島中部地震緊急救援活動
 菅波 茂(すがなみ しげる)        AMDA代表

<沖縄・帰国記者会見>
 8月4日16:30〜 沖縄県庁表敬
      17:00〜 記者会見 (沖縄県庁5階記者会見室)
 報告者:
 (日本からの派遣者)
   比屋根 勉(ひやね つとむ) 内科医師  AMDA沖縄支部  AMDA ERネットワーク登録
    医療法人大平会 嶺井リハビリ病院(沖縄県浦添市)勤務。沖縄県出身、宜野湾市在住
    AMDAでの緊急救援活動: 2001年1月 エルサルバドル大地震緊急救援
 大仲 良一(おおなか よしいち) AMDA沖縄支部長
 田中 一弘(たなか かずひろ) AMDA本部職員

【緊急医療支援開始日】 
  7月18日 (17日ジャワ島南西のインド洋で、マグニチュード7.7の地震、津波発生)

【被災状況】 
  死者:651人  行方不明:94人  (出典:UNOCHA/BAKORNAS PB , 27 July 2006)

【活動地】
  インドネシア共和国西ジャワ州チアミス県 
    パンガンダラン郡プルバハユ村/キムラク郡ボゴロ村、レゴジャワ村

【診察患者数・予防接種数・ビタミンA投与数】
 (7月21〜28日) 計657人 
  診察患者数:459人  はしかの予防接種とビタミンA投与:46人   破傷風の予防接種:152人

【主な疾患】 上気道炎 高血圧症 筋肉痛 頭痛 胃炎 皮膚炎

【活動参加人数】 医師6人 看護師3人 調整員3人  計12人 
各国AMDA
医師 看護師 調整員
日本
1 
比屋根勉 内科医師

向井信子・渡辺美英

館野和之・梶田未央
インドネシア

 

ジャワ島津波緊急医療支援活動 写真
 

          診療中の比屋根医師                      渡邊看護師

       予防接種プログラム 向井看護師               被災地の様子         

 

ジャワ島津波緊急医療支援活動 5
 

2006年7月27日

 7月25日夜、第二次派遣チーム(比屋根医師・渡邊看護師・梶田調整員・AMDAインドネシア支部医師二人)は、最大の被災地パンガンダランに到着し、第一次派遣チームと合流した。第一次チームからの要請で調達した、約200人分の医薬品(外用抗生塗布剤・高血圧患者用降圧剤・内服用抗生剤・ビタミン剤など)を携帯した。
 25日は西ジャワ州チアミス県キムラク(CIMRAK)郡の村々を調査し、同郡保健センターからの要請により、レゴジャワ(LEGOKJAWA)村での診察実施を決定した。同村には避難者のテントが20〜25あり医者は元々いない。26日同村で、22人の患者を診察した。
 現地からの報告によると、高台に避難していた住民の帰還作業も始まったとのことである。

        治療中の向井信子看護師                  被災地の様子

 【緊急医療支援開始日】
 7月18日 (17日ジャワ島南西のインド洋で、マグニチュード7.7の地震、津波発生)

 【被災状況】
 死者:637人  行方不明:165人   (出典:UNOCHA/BAKORNAS PB , 24 July 2006)

 【活動地】
 インドネシア共和国西ジャワ州チアミス県
   パンガンダラン郡プルバハユ村
   キムラク郡ボゴロ村、レゴジャワ村

 【診察患者数・予防接種数・ビタミンA投与数】
 7月21〜26日 計 622人
 診察患者数:424人
 はしかの予防接種とビタミンA投与:46人   破傷風の予防接種:152人

【主な疾患】
 上気道炎 高血圧症 筋肉痛 頭痛 胃炎 皮膚炎


【活動参加人数】 医師6人 看護師3人 調整員3人  計12人 
各国AMDA
医師 看護師 調整員
日本
1 
比屋根勉 内科医師

向井信子・渡辺美英

館野和之・梶田未央
インドネシア

 

ジャワ島津波緊急医療支援活動 4
 

2006年7月24日

 24日、日本から派遣された第二次派遣チームは予定通りジャカルタに到着し、インドネシア・スマトラ島から派遣の梶田調整員と合流した。明朝25日、AMDAインドネシア支部 (スラウェシ島マカッサル)から派遣される医師2人と合流し、最大の被災地パンガンダランに向かう予定である。災害対策本部調べによると、パンガンダラン地区の津波による被災状況は、死者175人、行方不明者35人、負傷者356人、避難者18800人である(22日保健センター発表)。パンガンダランで活動するAMDA緊急医療支援チームは、21日よりプルバハユ集落の診療所で医療支援を本格的に開始しており、21日から24日までに診察した患者数及び内訳は以下のとおりである。

 21日 患者総数  108人(主な疾患:上気道炎30 高血圧症16 筋肉痛16 頭痛13 胃炎10 )
 22日 患者総数   62人(主な疾患:上気道炎19 高血圧症6  筋肉痛9  胃炎9 )
 23日 患者総数   34人(主な疾患:上気道炎8  高血圧症5   皮膚炎4 )
 24日 患者総数  198人(内、投薬等の治療を受けた患者は76人)

24日はパンガンダランから南東に位置するカリプチャ郡で医療支援活動を行うとともに、プスケスマス(保健センター)より要請を受け、ボゴロ村での予防接種プログラムに協力し、はしかの予防接種とビタミンAの投与を46人に、破傷風の予防接種を152人に実施した。


【第二次派遣チーム】
<日本からの派遣>
  比屋根 勉(ひやね つとむ) 内科医師 AMDA沖縄支部  ERネットワーク登録
   医療法人大平会 嶺井リハビリ病院(沖縄県浦添市)勤務。沖縄県出身、同宜野湾市在住
   (AMDAでの緊急救援活動) エルサルバドル大地震緊急救援(2001年1月)

  渡邊 美英(わたなべ みえ) 看護師 ERネットワーク登録  長野市在住・出身

<インドネシア・スマトラ島から派遣>
   梶田未央(かじた みお) 調整員  AMDAアチェ事業派遣調整員(2006年5月8日より) 
     岡山県倉敷市出身

<インドネシア支部>
   医師2人  Dr. Awaluddin   Dr. Vahyanti


【活動参加人数】 医師6人 看護師3人 調整員3人  計12人 

各国AMDA
医師 看護師 調整員
日本
1 
比屋根勉 内科医師

向井信子・渡辺美英

館野和之・梶田未央
インドネシア

 

ジャワ島津波緊急医療支援活動 3
 

2006年7月21日

 7月20日夕刻、向井看護師と館野調整員は最大の被災地パンガンダラン(インドネシア・西ジャワ州))に到着後、現地災害対策本部(SATKORLA)にて支援団体登録を済ませ、パガンダラン・プスケスマス(保健センター)を視察した。災害対策本部調べによると、パンガンダラン地区の津波による被災状況は、死者142人、行方不明者84人、重傷者60人、軽傷者160人である(20日9時現在)。被災者の多くは、高台に避難し、津波が再び来襲することを恐れて今も帰還していない。高台に避難した人々に対する水、食料などの供給は不足している。
 パガンダラン・プスケスマスから、そのような山間の集落の一つであるプルバハユ村(PURBAHAYU)での医療支援を要請され、同集落を視察した。避難民は住民の家の庭先にテントを張ったり、集会所に身を寄せたりして生活をしている。小学校の運動場ぐらいの広場では10のテントが設営されているが、集落に医師は存在せず、看護師が一人いるだけである。
 AMDA緊急医療支援チームは、プルバハユ村を活動拠点とすることを決定し、診察を開始した。21日午後3時30分までに76人の患者を診察した。多くは外傷、下痢などで、外傷の一次治療の不備で化膿症になっているケースも多いとのことである。
AMDAでは、現地からの報告に基づき、第二次チームを派遣することを決定した。

<第二次派遣チーム>
【日本からの派遣】
  比屋根 勉(ひやね つとむ) 内科医師 AMDA沖縄支部  ERネットワーク登録
    医療法人大平会 嶺井リハビリ病院(沖縄県浦添市)勤務。沖縄県出身、同宜野湾市在住
    (AMDAでの緊急救援活動) エルサルバドル大地震緊急救援(2001年1月)

  渡邊 美英(わたなべ みえ) 看護師 ERネットワーク登録  長野市在住・出身

 (比屋根医師) 23日 17:10那覇空港発 ANA1738便 19:00関西空港着
                                       *渡邊看護師と合流

            24日 01:25   関西空港発 TG673・TG433 バンコク経由
                11:25  (日本時間 13:25)  ジャカルタ着予定
                 *ジャカルタにて梶田調整員と合流し、被災地に向う予定

【インドネシア・スマトラ島から派遣】
  梶田未央(かじた みお) 調整員  AMDAアチェ事業派遣調整員(2006年5月8日より)
    2006年5〜6月 ジャワ島中部地震緊急救援活動に従事。岡山県倉敷市出身 

            24日 11:40バンダアチェ発 15:00(日本時間17:00)ジャカルタ着予定


【活動参加人数】 医師4人 看護師3人 調整員3人  計10人 
各国AMDA
医師 看護師 調整員
日本
1 
比屋根勉 内科医師

向井信子・渡辺美英

館野和之・梶田未央
インドネシア

 

ジャワ島津波緊急医療支援活動 2
 

2006年7月19日

 インドネシア政府当局者によると、ジャワ島南西沖で7月17日に起こった地震・津波による死者は約  400人、行方不明者は約200人にのぼっている。
 日本から派遣された、向井看護師と館野調整員は、予定通り本日(19日)11:25(日本時間 13:25)ジャカルタに到着し、AMDAインドネシア支部医療チームと合流した。被災地であるジャワ島西部の南岸地域との中間地バンドゥン(西ジャワ州 ジャカルタから約150km)へ向かい、活動拠点の決定など体制を整えている。
 状況によっては、日本からの第二次チーム派遣、およびAMDA各国支部にAMDA多国籍医師団への参加要請を予定している。

【日本からの派遣】
 向井 信子(むかい のぶこ)  AMDA ERネットワーク登録  看護師
  医療法人交詢医会 大阪リハビリテーション病院勤務 (大阪府阪南市)

 館野 和之(たての かずゆき) AMDA調整員  岡山市在住 (静岡県出身)
  (AMDAでの緊急救援活動)
   2006年5〜6月 ジャワ島中部地震緊急救援活動

【AMDAインドネシア支部(スラウェシ島マカッサル)】
 計5人
  医師   3人(Dr. Takwa麻酔科医師 Dr. Sulaiman一般医師  Dr. Laihad一般医師)
  看護師  1人(Mr. Burhan )
  調整員  1人(Mr. Syamsulalam  AMSA・医学生)

 

ジャワ島津波緊急医療支援活動を開始
 

2006年7月18日

 7月17日午後3時19分(日本時間同5時19分)、インドネシア・ジャワ島南西のインド洋で、マグニチュード7.7の強い地震が発生した。この地震の影響でジャワ島西部の南岸各地で津波が発生、報道によると、死者・行方不明が400人を超え、多数の負傷者がでている。通信が途絶えている地域もまだ多く、さらに犠牲者が増える可能性も伝えられている。
 AMDAではこの緊急事態に対し、岡山本部からの派遣を決定した。AMDAインドネシア支部医療チームと合流し、被災地にて救援活動を開始する。状況によっては、日本からの第二次チーム派遣、およびAMDA各国支部にAMDA多国籍医師団への参加要請を予定している。

【日本からの派遣】
 向井 信子(むかい のぶこ)    AMDA ERネットワーク登録  看護師
  医療法人交詢医会 大阪リハビリテーション病院勤務 (大阪府阪南市)

 館野 和之(たての かずゆき)  AMDA調整員  岡山市在住 (静岡県出身)
 (AMDAでの緊急救援活動)
  2006年5〜6月 ジャワ島中部地震緊急救援活動

     
【派遣日】
 2006年7月18日 20:39   岡山駅発 新幹線ひかり390号・在来線 新大阪経由
              22:58   関西空港駅着
            *館野調整員と向井看護師が合流

         19日 01:25   関西空港発 TG673・TG433 バンコク経由
              11:25  (日本時間 13:25)  ジャカルタ着予定
            *ジャカルタにてAMDAインドネシアチームと合流し、被災地に向う予定

【AMDAインドネシア支部(スラウェシ島マカッサル)】
   計5人
    医師3人(麻酔科医師1人 一般医師2人)看護師 1人 調整員(AMSA・医学生)1人  

 

 


 
 

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