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AMDA グアテマラ豪雨災害に対する医療支援活動
 
グアテマラ豪雨災害に対する医療支援活動3
 
2005年11月18日

 AMDA医療支援チームは、11月10日より16日(現地時間。日本と−15時間の時差。以下標記のない限り現地時間)まで、グアテマラ共和国西部に位置するサン・マルコス県のタカナ市、サン・ペドロ・デ・サカテペケ市、テクン・ウマン市の村合計7ヵ村において巡回診療を実施した。患者の大多数は女性で、合計805人に対して診療を行い、1,003人に駆虫剤を提供した。
 同チームは、県保健局に医薬品などを寄贈した後、17日首都グアテマラ・シティに到着。18日、日本とホンジュラスへそれぞれ帰国の途につき、渡久地医師は、20日に日本着(日本時間)、AMDAホンジュラスからの派遣者は18日ホンジュラスに到着する予定である。

【活動地・診療数】
日付 診療患者数 駆虫剤投与
10日 タカナ マハダ 70 132
11日 タカナ サックキン 111 166
12日 タカナ ピンピン 64 66
13日 サン・ペドロ ピエドラ・グランデ 69 92
14日 テクン・ウマン チキリネス 175 171
15日 テクン・ウマン リモネス 141 242
16日 テクン・ウマン サン・ロレンソ 175 134
合 計 805 1,003

【主な疾患】
感冒、呼吸器疾患、消化器疾患、寄生虫疾患など
(飲料水の汚染の可能性が高いため、駆虫剤を配布している)
土石流被害の恐怖がトラウマとなり、不眠や精神不安を訴える患者、小児の食欲不振も多く見られる

【派遣者】
<日本からの派遣者>
渡久地宏文  医師(内科医)AMDA沖縄 沖縄セントラル病院勤務 ペルー出身 那覇市在住
  これまでのAMDAでの活動経験―中米ハリケーン緊急救援プロジェクト
 (1998年11月、ハリケーン「ミッチ」による甚大な被害に見舞われたニカラグアで緊急救援活動を実施)
<AMDAホンジュラスからの派遣>
渡辺 咲子        調整員(看護師) AMDAホンジュラス 現地事業統括 テグシガルパ市在住
オスカル・メヒア     医師(内科医) テグシガルパ市在住 ホンジュラス出身
エメルソン・ロドリゲス 調整員 AMDAホンジュラス スタッフ テグシガルパ市在住 ニカラグア出身

【活動ご協力】
グアテマラ共和国厚生省県保健局  独立行政法人国際協力機構(JICA)グアテマラ駐在員事務所
山口景子様(現地在住。支援先の選定や医薬品購入時の情報提供、巡回診療の同行など調整業務に従事)

【ご協力】ECC地球救済キャンペーン様


 
グアテマラ豪雨災害に対する医療支援活動2
 
2005年11月16日

 日本から派遣された渡久地医師は、11月8日夜(日本時間9日昼。日本と−15時間の時差。以下標記のない限り現地時間)、グアテマラ共和国の首都グアテマラ・シティに到着後、先着していたAMDAホンジュラスチーム(7日から当地にて、医薬品・医療消耗品の購入など準備作業に従事)と合流した。翌9日夕刻、サン・マルコス市(サン・マルコス県の県庁所在地)に到着後ただちに県保健局担当者と協議し、巡回診療を実施する村を決定した。
 10日早朝出発し、午前10時頃タカナ市(標高約2,800m)に到着。保健所長と協議の後、車で1時間半ほどのマハダ村(Majadas)へ向かい、同村のコミュニティセンターの保健室(ヘルスポスト:医療従事者はおらず、ヘルスボランティアが常駐)において、診療を開始した。

【活動地・診療数】
 10日 サン・マルコス県タカナ市マハダ村     診療患者数 70名  駆虫剤投与132名
 11日 サン・マルコス県タカナ市サックキン村  診療患者数111名  駆虫剤投与166名
 12日 サン・マルコス県タカナ市ピンピン村    診療患者数 64名  駆虫剤投与 66名

【主な疾患】
感冒、呼吸器疾患、胃腸など消化器疾患、寄生虫疾患など
飲料水の汚染の可能性が高いため、駆虫剤を配布している。

【派遣者】
<日本からの派遣者>
渡久地宏文  医師(内科医)AMDA沖縄 沖縄セントラル病院勤務 ペルー出身 那覇市在住
  これまでのAMDAでの活動経験―中米ハリケーン緊急救援プロジェクト
 (1998年11月、ハリケーン「ミッチ」による甚大な被害に見舞われたニカラグアで緊急救援活動を実施)
<AMDAホンジュラスからの派遣>
渡辺 咲子       調整員(看護師) AMDAホンジュラス 現地事業統括 テグシガルパ市在住
オスカル・メヒア    医師(内科医) テグシガルパ市在住 ホンジュラス出身
エメルソン・ロドリゲス 調整員 AMDAホンジュラス スタッフ テグシガルパ市在住 ニカラグア出身

【活動ご協力】
グアテマラ共和国厚生省県保健局  独立行政法人国際協力機構(JICA)グアテマラ駐在員事務所


 
写真
 
診察する渡久地医師
メヒア医師(左)渡辺調整員(右)
被災の様子
(JICAグアテマラ事務所提供)
 
グアテマラ豪雨災害に対する医療支援活動 開始
 
2005年11月4日

 グアテマラ共和国では、10月2日から9日にかけて熱帯性低気圧「スタン(STAN)」による集中豪雨に見舞われ、河川の氾濫、土砂崩れなどが発生し、甚大な被害が出ている。10月28日現在、死者・行方不明者約1,513人(うち死者669人)、被災者約474,928人(国連報告)となっている。発生から一ヵ月たった現在でも、広範な地域で被災者が不自由な避難生活を強いられている。
 AMDAは、特に被害が大きく、孤立状態が伝えられるグアテマラの西部サン・マルコス(San Marcos)県で医療支援を実施することを決定した。現地在住の日本人コミュニティからの支援要請を受け、AMDAチームは、同国厚生省県保健局及び独立行政法人国際協力機構(JICA)グアテマラ駐在員事務所のご協力の下、現在活動中のキューバ人医師チームから支援活動を引き継ぐ予定である。災害負傷者(骨折、外傷など)に対する応急処置はほぼ終了しているが、元々医療従事者がいない地域がほとんどであり、医療ニーズが非常に高い状況である。
【派遣日・派遣者】
<日本からの派遣者>
渡久地宏文 医師(内科医) AMDA沖縄  沖縄セントラル病院勤務 ペルー出身 那覇市在住
   これまでのAMDAでの活動経験―中米ハリケーン緊急救援プロジェクト
(1998年11月、ハリケーン「ミッチ」による甚大な被害に見舞われたニカラグアで緊急救援活動を実施。)
11月8日 AM08:05 那覇空港発 全日空(NH120便)
17:05 成田空港発 コンチネンタル航空(CO6便) ヒューストン経由
21:48(現地時間)グアテマラ・シティ着(CO453便)
<AMDAホンジュラスからの派遣>
渡辺 咲子 調整員(看護師) AMDAホンジュラス 現地事業統括 テグシガルパ市在住
エメルソン・ロドリゲス 調整員 AMDAホンジュラス スタッフ テグシガルパ市在住 ニカラグア出身
11月7日 AM06:50 テグシガルパ発 TA214便 エルサルバドル経由 09:10 グアテマラ・シティ着 TA320便
オスカル・メヒア 医師(内科医)テグシガルパ市在住 ホンジュラス出身
(AMDAホンジュラスの無医村巡回診療参加。)
11月8日 20:40 テグシガルパ発 TA702便 21:55 グアテマラ・シティ着 
【派遣先】
グアテマラ共和国サン・マルコス(San Marcos)県
首都グアテマラ・シティより西へ250Km。県人口約80万人。
3,000m級の高地から熱帯海岸地域まで気候が多岐にわたり、海岸部は多雨。


 


 
 

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