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今年は上陸する台風の数が多く、日本各地で深刻な影響を及ぼしています。被害に遭われた地域の皆様には心よりお見舞い申し上げます。
台風16号の影響で、岡山県内でも浸水などおよそ1.1万戸で被害が発生したため、AMDAも災害救援活動に参加しました。
9月2日、静岡県総合防災訓練から戻り、岡山県社会福祉協議会など関係機関に確認したところ、玉野市への支援の要請を受けました。復旧が困難なお一人住まいの高齢者の方々への救援活動を立ち上げられましたが、人手が足りないとのことでした。
そこで、岡山県社会福祉協議会および玉野市社会福祉協議会と調整の上、9月3日と5日、本部職員とAMDA高校生会3名が、被災世帯への支援活動に参加しました。
3日は、玉野市胸上地区での活動に参加しました。独居の女性のお宅で大きな廃棄物や割れたガラスの撤去などを地元のボランティアさんたちと一緒に行ないました。驚かされたのは、周辺のお宅が、ふだんからこのお宅のことをよく知っておられ、お一人住まいの奥さんを気遣っておられたこと。また、地域の民生委員さんも高齢者世帯の状況を把握しておられることに感心しました。日常的なコミュニケーションという基盤があってこそ、こうした非常時に活かされるのだと改めて感じました。
5日は、『岡山レスキューサポートバイクネットワーク』の隊員とともに、玉野市築港地区を中心に参加しました。最初のお宅は浸水により壁土がはがれ、泥が床下に溜まっていました。交代で床下の泥をかきだし、壁土を集めて撤去しました。根太や水道管を傷つけないようにするのは、神経を使う作業でした。
その他、廃棄しなくてはならない家財の運び出しもお手伝いしました。被害金額もさることながら、家族で過ごした記憶の染み込んだ家財を捨てなくてはならないお宅も多かったことを思うと、一同かける言葉もなく、本当に心が痛みました。
今回、相互扶助の精神で、わずかでも地元岡山の皆さんにご恩返しができることを願いながらの作業でした。 |