AMDA速報
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AMDA速報 ケニア洪水被害に対する緊急救援活動
 
ケニア洪水被害に対する緊急救援活動 報告5
 
 
 
 
2003年6月3日

 先月12日よりケニア西部州ブシアのルガレ避難民キャンプへの支援物資配布・医療活動を開始したAMDAは、IMCU (International Medical Collaboration Unit) と合同チームを編成し、ルガレキャンプにて診療活動を継続してきた。雨は5月23日から29日にかけて毎晩激しく降ったが、降雨量は懸念されるほどではなく、避難住民は落ち着きを取り戻している。

 25日から28日にかけては連日100名ほどの避難民が診療所を訪れたが、そのほとんどが下痢やマラリアに罹患しており、AMDA-IMCU合同チームは18日間でルガレキャンプ人口の半分に当たる約1500人を診療した。

 AMDA-IMCU合同チームは、食糧等をワールドビジョンへ、医薬品等を地元の診療機関へ寄付し、30日をもってルガレキャンプでの診療活動をひとまず終了した。今後、天候および住民の状況等を勘案し、今後の支援を検討していく。

【写真上:医師による乳児の診察 中:AMDA-IMCU診療所の前で列をつくる被災者 下:診療所のようす】


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ケニア洪水被害に対する緊急救援活動 報告4
 
2003年5月13日

 AMDA緊急医療チームは、現地時間12日、ルガレ(Lugare)避難民キャンプにて食料品などの支援物資の配布ならびに医療活動を開始した。キャンプ内にあるクリニックには毎日300人ほどの患者が詰め掛けており、そのうちの緊急度の高い患者70〜100名をAMDA緊急医療チームが診療している。ルガレ避難民キャンプは衛生状態も大変悪く、症状としてはマラリア・下痢・皮膚病などが多くを占めている。現在に至っても、さらなる河川の氾濫も危惧されており、予断を許さない状況が続いている。

  今後、AMDAはIMCU(International Medical Collaboration Unit)と共同で引き続き同キャンプでの医療活動を継続していく。

※活動報告3において、「618人が避難生活を送っている」とありましたが、「618世帯・約300人」の間違いでした。謹んで訂正させていただきます。


 
ケニア洪水被害に対する緊急救援活動 報告3
 
2003年5月13日

 11日ナイロビを出発したAMDA緊急医療チームは、同日午後2時(日本時間同日午後8時)に無事西部州ブシア(Busia)に到着。ケニア政府保健省(MOH)の要請に基づき、ブシア州ブダランギ(Budalang'iはBusiaより南南西へ10Kmに位置する)の南部にあるルガレ(Lugare)避難民キャンプで医療活動を開始することを決定した。同キャンプには洪水により家屋を失った618人が避難生活を送っている。

 洪水発生当初はブダランギの中でも他の地域に支援物資が集中し、ルガレキャンプへの援助は遅れていたが、12日ようやくAMDAの医療チームなどの援助が届いた。

 今後は、現地の被害状況などを検討しながら医療活動を進めていく。


 
ケニア洪水被害に対する緊急救援活動 報告2
 
2003年5月12日

 AMDAケニアプロジェクト事務所からの報告によると、ケニアでは広範囲にわたって洪水の被害が出ている。4月20日ごろから始まった大雨によって40人が亡くなり、現在約6万人が避難生活を余儀なくされている。5月8日、ケニア政府は国家規模の災害として非常事態宣言を発令、国際社会に支援を要請した。

 この被害状況に対し、AMDAではAMDAケニア事務所より医療支援チームを派遣することを決定。チームは、現地時間5月11日の朝ナイロビを出発し、状況調査および支援活動のため最も被害が大きいといわれる西部州ブシア(Busiaまたはブダランギ)入りを予定している。地域病院との連携のもと、医療支援活動を展開することを検討している。

[日本人派遣者]
横森 健治 (よこもり けんじ) 山梨県出身
ケニアプロジェクト事務所調整員/国連ボランティア

AMDAでは状況により、本部から人員派遣をすることを検討する。


 
ケニア洪水被害に対する緊急救援活動 報告1
 
2003年5月9日

 先月来アフリカ東部の広い地域で豪雨がふり続き、ケニアの多くの地域で洪水が発生し、10万人程度が避難を余儀なくされているという報告がはいった。一部ではダム決壊のおそれもあり、被害はさらにひろがる可能性がある。

 このため、AMDA本部とAMDAケニアプロジェクト事務所は協議の上、日本人スタッフ1名と現地スタッフから成る一次チームを派遣することを決定した。

 一次チームは今月11日ごろ、ケニアの首都ナイロビから被災地に向けて出発の予定で、西部州ブシアなど被害状況の深刻な西部州または東部地域での調査と医療支援のアセスメントを目指している。

[日本人派遣者]
横森 健治 (よこもり けんじ) 山梨県出身
ケニアプロジェクト事務所調整員/国連ボランティア

なお、AMDAケニア事務所は1996年ナイロビに開設され、以来ナイロビの低所得者層を対象に保健医療活動を実施している。


 


 
 

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